勤務先の東京外国語大学では、3年ほど前から、「舞台芸術に触れる」という総合科目を開講している。夏学期だけの半年の自由選択科目だが、毎年100名を超す学生が受講する盛況振り(本学は1学年800名未満の少人数教育です!)。そもそも、毎年秋の学園祭である「外語祭」で、26の専攻語の学生が2年生を中心にその外国語劇を上演する伝統がもう100年余も続いていて、課外活動ながら外国語教育の一環としてもしっかり組み込まれているので、それなら実際の観劇の楽しさも並行して身につけてもらおうという趣向。いわば演劇リテラシーのようなもの、といえるだろうか。
003翻訳者: 2009年7月アーカイブ
『母アンナの子連れ従軍記』(作・ブレヒト 8月6日光文社古典新訳文庫から刊行)の翻訳者谷川道子さんが、世田谷パブリックシアターレクチャー『劇場における公共性』で講演されます。
■世田谷パブリックシアターレクチャー『劇場における公共性』
8月5日(水)〜9月2日(水)全5回
第4回「〈演劇王国〉ドイツの公共劇場制度―その歴史と現在」
講師:谷川道子(東京外国語大学教授)
日時:8月20日(木)19時~21時
場所:世田谷文化生活情報センター セミナールーム(キャロットタワー5階)
参加申し込み/詳細は世田谷パブリックシアター/シアタートラムWebサイトまで
亀山郁夫さんトークイベント
「ドストエフスキー『罪と罰』の謎――黙過のリアリティ」
2009年7月4日(土) 14:00~15:30
東京ウィメンズプラザホールで開催
「黙過という言葉が気になっている」
昨年の12月、罪と罰第2巻の読書ガイドを書いている時に出会った、聖書の中にある「黙過」という言葉。
この言葉をキーに、最近行われた三田誠広氏、平野啓一郎氏、加賀乙彦氏、吉岡忍氏との対談、村上春樹氏の『1Q84』に引用されている『カラマーゾフの兄弟』についての考察、さらには1984年と2001年9月、ロシアでの旅の途上で巻きこまれた事件を織り交ぜながら、『罪と罰』を読み解くモチーフを解説していただきました。翻訳完結の熱が冷めない充実した2時間でした。
"世界文学"としてのフランス文学
――世界・時代と関わりながら解放した、感性と想像力――
2009年6月20日(土) 14:00~15:30
青山ブックセンター本店内にて開催
「現代は英語が中心だが、歴史を遡ってみれば、かつてはフランス語こそが世界の共通語で、文化の種を世界に広く蒔いてきたのであった」(野崎歓さん)
世界文学としてのフランス文学を、歴史を振り返りながら、まるで旅を味わうように深く知ることができた2時間でした。
「完璧な抽象度と純粋さを持つ」フランス語が、どう世界と出会い、開かれていったか。そしてまた、文学という表現手段でフランス本国へ回帰し、フランスの文化を豊かなものにしていったか。壮大で奥行きのある「野崎歓さん版の世界文学ガイド」ともいえるお話を聞かせていただきました。
当日のレジュメの目次をここでご紹介します。
既に海外文学に深く親しんでいらっしゃる方も、最近その面白さにふれた方も、ますますその魅力に惹かれ、新たな本を手に取っていただくという幸福な連鎖が生まれたらと思います。
第4回カフェ光文社古典新訳文庫
沼野恭子さん トークイベント
トゥルゲーネフ『初恋』
「花かダンゴか----ロシア文学における恋と料理」
光文社古典新訳文庫の翻訳者の方々に作品への想いやとっておきの裏話を語っていただき、読書の愉しみをみなさんと分かち合う場〈カフェ光文社古典新訳文庫〉。作り手と読み手の活発な情報交換の場にしていきたいと、5月より毎月開催しております。
今回は、ロシア文学のおもしろさを"花とダンゴ"の切り口から、若い読者にもわかりやすく楽しくご紹介します。トゥルゲーネフ『初恋』をはじめトルストイ『アンナ・カレーニナ』など、切ない情熱の恋はいわば花。では、ダンゴは?
実は、ロシア文学にはおいしそうな家庭料理がたくさん出てきます。"ロシアの花とダンゴ"を、どうぞ召し上がれ。
※トーク終演後には、沼野先生によるサイン会を行います。
2009年8月22日(土) 13:00~14:30(開場:12:30~)
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:100名様
参加費:500円(税込)
参加方法:
[1]青山ブックセンター本店店頭にてチケット引換券販売中
[2]青山ブックセンターオンラインストアにてWEBチケット販売中
(入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。当日の入場は、先着順・自由席となります。)
《お問い合わせ電話》:青山ブックセンター本店
03-5485-5511(営業時間: 10:00~22:00)

初恋
トゥルゲーネフ/沼野恭子 訳
定価440円


