003翻訳者: 2009年8月アーカイブ

第5回カフェ光文社古典新訳文庫 
渡辺政隆さん トークイベント
ダーウィン『種の起源』
「ダーウィンの散歩道~進化論の生まれた場所」

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光文社古典新訳文庫の翻訳者の方々に作品への想いやとっておきの裏話を語っていただき、読書の愉しみをみなさんと分かち合う場〈カフェ光文社古典新訳文庫〉。作り手と読み手の活発な情報交換の場にしていきたいと、5月より毎月開催しております。
今回は、9月の新刊『種の起源(上)』の翻訳者・渡辺政隆さんをお迎えします。
歴史を変えた科学書『種の起源』はいかにして生まれたのか。一般には、青年ダーウィンがビーグル号での世界周航の途上で立ち寄ったガラパゴス諸島で着想したと言われています。しかし、ダーウィンが『種の起源』を出版したのはそれから20数年後の50歳のとき。その間彼は、いったい何をしていたのでしょう。その答は今回のトークイベントのタイトルにあります。そう、ダーウィンは来る日も来る日も朝夕の散歩をしていたのです。ということで、今回のテーマはウォーキングの勧め? いや、まさか......

※トーク終演後には、渡辺政隆さんのサイン会を行います。

2009年9月27日(日) 14:00~15:30(開場:13:30~)  
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:100名様
参加費:500円(税込)
参加方法:
 [1]青山ブックセンター本店店頭にてチケット引換券販売中
 [2]青山ブックセンターオンラインストアにてWEBチケット販売中
 (入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。当日の入場は、先着順・自由席となります。)

《お問い合わせ電話》:青山ブックセンター本店 
 03-5485-5511(営業時間: 10:00~22:00)

光文社古典新訳文庫の9月の新刊『種の起源(上)』(ダーウィン)の翻訳者・渡辺政隆さんが、日本進化学会が主催する公開講演会「ダーウィンの知られざる横顔」に登壇されます。 ダーウィンの研究とひととなりを通して生命現象の深淵にふれる絶好の機会です。お近くの方はぜひ足をお運びください。

第11回日本進化学会公開講演会 「ダーウィンの知られざる横顔」

日時:平成21年 9月5日(土)9:00 ~12:00
場所:北海道大学 学術交流会館(入場無料)
定員:310名(事前申し込みの必要はありません。)
主催:日本進化学会
後援:札幌国際プラザ

《プログラム》
「フジツボとダーウィン」:倉谷うららさん(海洋生物研究家)
「ダーウィンと人間」:渡辺政隆さん(サイエンスライター・JSTエキスパート)
「ダーウィンの思考をたどる」:内井惣七さん(京都大学名誉教授)

■お問い合わせ・詳細:日本進化学会Webサイト




光文社古典新訳文庫 9月8日発売の新刊
『種の起源(上)』
(ダーウィン/渡辺政隆・訳)


『種の起源』は専門家向けの学術書ではなく、一般読者向けに発表された本でした。名のみ知られるばかりで、その内容については多くを語られることも少なかったこの歴史的な書を、画期的に分かりやすい新訳で贈ります。


《渡辺政隆さんプロフィール》
科学史家・サイエンスライター。主著に『一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり』『DNAの謎に挑む』『シーラカンスの打ちあけ話』『ガラガラヘビの体温計』、主訳書に『種の起源』(ダーウィン)、『ダーウィン』(デズモンド&ムーア)、『拝啓ダーウィン様』(ドーヴァー)、『ダーウィンと家族の絆』(ケアンズ)ほかがある。

 ヨーロッパ、ことにドイツを訪れると、どの町にも劇場があって、ベルリンのような大都市では何十もの劇場があり、ほとんど毎日の演目が変わるレパートリー制、どこを覗いてもいつもほぼ満員という「演劇の盛況ぶり」に驚かされてしまう。しかもその中心は国立や州立、私立などの公立劇場で、あわせるとその数は150を超し、劇場=劇団(上演施設は平均4.4、公務員である劇団員は平均250人を超すとか!)、その助成金は各劇場収入の8割にあたるという。私自身、はじめてドイツを訪れてそのことを知ったとき、「ウッソー!」と信じられなかったものだ。

 ひるがえって日本の演劇現実を顧みるならば、伝統芸能のための初めての国立劇場が1966年につくられたものの、一貫して公立劇場といえるものは存在しなかったが、現代演劇のための新国立劇場が1997年にようやく開設された頃から相前後して、次第にいくつかの公立劇場と呼べるものがつくられるようになった。この世田谷パブリックシアター(SePT)に静岡パフォーミング・アーツ・センター(SPAC),湘南台文化センター、等々。いまでは数としては2500を超すという。ただし基本的には、SPACを除けば劇団をもたない「はこもの」劇場で、自主公演事業と貸し館事業の2本立て運営が現実といえるだろうか。

 そういうなかで、そもそも「公立劇場」とは、「劇場における公共性」とは何なのだろう--それを1997年開場の世田谷区立・公立劇場であるこのSePT自らが問いかけて企画した講座が、3年前から始まったこのレクチャー・シリーズである。私の講座では、何故こんな「演劇王国ドイツ」が可能になったのだろうか、ということへの私なりの謎解きを試みるつもりだが、アメリカは青野智子氏、フランスは佐伯隆幸氏、さらに「公共性」に関する専門家の斉藤純一氏に表象文化論の批評家八角聡仁氏を加えての5人の講座、けっこう焦眉でアクチュアルな興味深い催しかもしれないので、夏休みでお暇なら覗いてみてください。

■世田谷パブリックシアターレクチャー『劇場における公共性』
 8月5日(水)〜9月2日(水)全5回

第4回「〈演劇王国〉ドイツの公共劇場制度―その歴史と現在」
講師:谷川道子(東京外国語大学教授)
日時:8月20日(木)19時~21時
場所:世田谷文化生活情報センター セミナールーム(キャロットタワー5階)

参加申し込み/詳細は世田谷パブリックシアター/シアタートラムWebサイトまで

 翻訳って何なのだろう? もう長いこと共犯的にかかわってきながら、今でも時折そう思う......。補足的にちょっとそのことを!

 ドイツ語ではüber-setzen = 向こう側に渡す。もちろん狭義的には二ヵ国語間翻訳のことだろうが、広義にはいろんな向こう側がある。向こう側の人、場所、時代、言葉、記号、文化、ジャンル......。記号論の登場のときからすでに、すべては「読み」という翻訳営為に還元された観があるけれど、その多様性・多層性をもっとも目に見えて明らかにしてくれるのが、じつは演劇実践の場なのではないだろうか。一般には戯曲といわれるテクストがあって、それが翻訳・改作・テクストレジーされ、俳優や装置や美術・音楽・照明等々の媒介によって舞台といわれる時空の向こう側に渡され、さらにそれが観客・観衆と呼ばれるこちら側の受け手に手渡される。

 このテクストに即しても、はなから多層の入れ子構造になっている。そもそもがシェイクスピアの最初期のバロック的な悲劇『タイタス・アンドロニカス』が原作で(これは古代ローマのオウィディウスの『変身物語』に拠るという)、彼の全作品中でも最も残虐で暴力に溢れているとして、20世紀後半の最近まではほとんど上演される機会のなかった戯曲。

ミュージカル『天翔ける風に』(原作:野田秀樹「贋作・罪と罰」より 演出・振付:謝 珠栄)の関連企画として、光文社古典新訳文庫『罪と罰』の翻訳者・亀山郁夫さんの講演会が開催されます。


『亀山郁夫 講演会』~ドストエフスキー「罪と罰」を読み解く~
日 時:2009年8月29日(土) 14:00開演
場 所:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール中ホール
参加費:500円(事前申込制 公演チケットをお持ちの方は無料)
お申込先:びわ湖ホール事業部  TEL:077-523-7140

詳細・お申し込みは、こちら>>

ミュージカル『天翔ける風に』特設サイト







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罪と罰 3<全3巻 最終巻>

ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価 920円(税込み)

「映像インスタレーション『タイタス解剖--ローマ帝国の落日』の字幕翻訳?」

 SPAC「春の芸術祭2009」で映画『タイタス解剖--ローマ帝国の落日』を上映したいから字幕を翻訳してほしいとの依頼を受けたのが4月初めのこと。ミュラーの原作は邦訳しているのだから、それをもとにした字幕翻訳ならタイトな日程でも何とかなるかなと思っていたら、これが実際にはけっこう大変でした......。

 まずテクストだけが送られてきて、わりと短いことに一安心はしたものの、これだけ読んでも脈絡がまるでわからない。監督自身の命名では映像インスタレーション。一体何なのだろうとインターネットであれこれ検索しているところに、DVDの映像が送られてきた。ミュラー原作の映画化をイメージして見始めたが、どうもこれは「ドクメンタ」などで見るような実験的な映像表現、たとえばベトナム出身の映像作家トリン・T・ミンハの世界に近い、そう、「境界線上の映画」なのだと気がついた。

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