003翻訳者: 2010年6月アーカイブ

『貧しき人々』の翻訳者・安岡治子さんのインタビュー記事が6月21日の毎日新聞夕刊 に掲載されました。 毎日jpにも記事が掲載されていますので、ぜひご一読を!


"安岡治子さんが新しく訳したドストエフスキー『貧しき人々』の評判がいい。ロシアの文豪が24歳で発表したデビュー作。こなれた翻訳によって抜群に読みやすく、ヒューマニズムや感傷的な物語を超えた人間ドラマが生き生きと伝わってくる。"

■記事の続きはこちら
毎日jp 「安岡治子さん:ドストエフスキーの『貧しき人々』新訳
立体的な人間ドラマ」>>


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貧しき人々
ドストエフスキー/安岡治子 訳
定価(本体686円+税)

anna_100615-2.jpg望月哲男さんの新訳『アンナ・カレーニナ』(トルストイ)がロシア文学作品優秀翻訳コンクールで最優秀翻訳賞(散文部門)を受賞されました。亀山郁夫さんのプーシキン・メダル受章(2008年)に続く快挙です。おめでとうございます!

このコンクールは、ロシア文学国際翻訳者センターが主催するもので、式典は7月1日にペテルブルグで行われます。式典の模様など続報はこのブログでお届けします。

ロシア文学国際翻訳者センターのWebサイトに掲載されたコンクールの内容と結果は下記↓です。

ロシア文学国際翻訳者センターの審査委員会は、ロシア文学作品優秀翻訳コンクールの結果を集計いたしました。

本年のコンクールには、ヨーロッパ、アジア、ラテン・アメリカから10カ国以上の参加があり、当センターとともに、ドイツ翻訳家同盟、オランダ文学基金、トルコ文学翻訳家同盟、全中国ロシア文学研究協会、キューバ作家・芸術家同盟の文学翻訳部門、カタルーニャ作家協議会など、多くの文学機関・協会にご協力をいただきました。

審査委員会は、各翻訳作品の質の高さとロシア文学への貢献に対して、以下の作品に栄誉賞状を授与いたします。

栄誉賞状を授与されたのは、以下の参加者です。

  • 1. セルマ・アンシラ(Selma Ancira, メキシコ):L. N. トルストイ『書簡集』
  • 2. サブリ・ギュルセス(Sabri Gulses, トルコ):アンドレイ・ベールイ『グロッソラリヤ(神授言語)』
  • 3. チョウ・ツィチャオ(中国):M. ブルガーコフ『運命の卵』
  • 4. レイン・サルリ(Rein Saluri, エストニア):V. ナボコフ『断頭台への招待』
  • 5. ノエミ・ディアス・ヴィリチェス、マルシア・ガスカ・ヘルナンデス(Noemi Diaz Vilches, Marcia Gaska Hernandez, キューバ):『現代ロシア散文全集』
  • 6. ドロテア・トロッテンベルク(Dorothea Trottenberg, スイス):I. ブーニン『太陽の聖堂』


コンクールの結果を見ると、翻訳対象となったロシア作家は極めて多岐にわたっています。ロシアの古典的作品の新訳とともに、外国人読者にはあまり知られていない作家やロシア文学作品も見られます。

本年受賞したのは以下の作品です。


  • 1. 散文部門:卓越したロシア文学作品翻訳に対する、当該国の歴史初の翻訳の功績を讃えて

    国:アゼルバイジャン
    訳者:ヴェリハンリ(サフェロフ)・テルマン・ハムザガ・オグル(Velihanli (Caferov) Telman Hamzaga oglu)
    作品:F. M. ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

  • 2. 散文部門:ロシアの古典作品の普及およびロシアの文学的イメージ更新の功績を讃えて

    国:日本
    訳者:望月 哲男
    作品:L. N. トルストイ『アンナ・カレーニナ』

  • 3. 詩部門
    国:オランダ
    訳者:マルグリート・ベルク、マリア・ヴィーベス(Margriet Berg, Marja Wiebes)
    作品:A. A. アフマートヴァ『選集』
  • 4. 初訳:詩
    国:オランダ
    訳者:フラウキエ・スロフストラ(Froukje Slofstra)
    作品:V. S. グロスマン『人生と運命』

受賞者の方々に祝意を申し上げるとともに、コンクール運営へのご参加・ご協力に心より感謝申し上げます。
センターの他の活動方針に関しても、さらなるご協力を期待しております。
詳しくは、ロシア文学国際翻訳者センターWebサイトをご覧ください。

ロシア文学国際翻訳者センターWebサイト


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アンナ・カレーニナ 1<全4巻>
トルストイ/望月哲男 訳 
定価(本体971円+税)

p_100502_02.jpgゴールデン・ウィーク中の5月2日(日)に沼野充義さん(東京大学教授)と亀山郁夫さん(東京外国語大学長)の講演と対談、

<新・世界文学入門>
沼野教授と読む世界の日本、日本の世界
現代日本とドストエフスキー
世界の文学と日本の文化------越境する文学について

が、国立博物館平成館大講堂で行われました。

会場は約400名の参加者で満席。ドストエフスキーをめぐる現代日本文学についてのお二人の対談は、時間の限りがなければ、どこまでも展開していきそうでした。

「村上春樹、ドストエフスキーがベストセラーとなる日本の状況」下で生きていく私たちが読むべき本とは何か、たくさんのアドバイスをもらったように思います。

亀山先生は、
「『カラマーゾフの兄弟』の訳を手がけた後、改めて読んだ漱石の『こころ』が以前より格段に面白く、またそれと前後して大江健三郎『水死』を読み、新しい発見があった。」
そして、沼野先生は
「読書とは運動なのだと思う。ある作品を読むとまた別の作品がおもしろく読める。」と。

「読書の運動」という言葉を聞き、書店の本棚(自宅の積んだままの本の山も)もいつもとは違った景色に見えてきました。


下記は今回の対談で言及された作家・作品についてのメモです。
ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。


■現代日本文学のドストエフスキー的な作家についての考察
 埴谷雄高  「死霊」
 大江健三郎 「水死」「洪水はわが魂に及び」
 村上春樹  「1Q84」

 そして、高村薫、島田雅彦、平野啓一郎、中村文則、鹿島田真希

■また、キリスト教信仰とドストエフスキーの観点から
 加賀乙彦  『宣告』『湿原』
 辻原 登   『許されざる者』

■神なき時代、善悪が相対化した時代に生きる
 川上未映子『ヘブン』

川村 湊さん(『歎異抄』の訳者)、トークイベントのお知らせ

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『歎異抄』の訳者・川村 湊さんが登壇されるトークイベントのお知らせです。

日本文藝家協会「文学イベント」
「文学2010」刊行記念
《小説の力、本の楽しみ 2》

磯﨑憲一郎氏(芥川賞作家)/村田沙耶香氏(野間文芸新人賞作家)/川村湊氏(文芸評論家)講演会

日時:6月12日(土)14:00〜16:00 (開場13:30)
会場:東京堂書店神田本店6階

■詳細&お問い合わせ・予約は 東京堂書店WEBサイト>>


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歎異抄
親鸞・著 唯円・述 /川村 湊 訳
定価(本体533円+税)

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