003翻訳者: 2011年9月アーカイブ

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第20回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 20

「もうすぐ僕らは沈むだろう、冷たき闇の奥底に/お別れだ、短すぎた僕らの夏の強き光よ」

フランスの詩人ボードレールの有名な「秋の歌」はこう始まる。

秋を嫌うフランス人は意外に多い。どんよりと曇った空の下、日に日に寒くなり、雨がちな暗い日々が続くからである。爽やかな日本の秋とは違うのだ。

池 央耿さん、森田成也さん、川村 湊さん、貝澤 哉さんの新しい訳書・著書のご案内です。今月の新刊『カメラ・オブスクーラ』の著者ナボコフの全短篇68篇を収録した一冊も! ぜひ、書店などでお手に取ってご覧ください。
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『失われた地平線』 (ジェイムズ・ ヒルトン/著  池 央耿/訳)
河出文庫  2011年9月発売
価格:735円(税込み)

不老不死の人々が住むという、地球に残された最後の楽園、シャングリ・ラ。かの地に不時着したイギリス人領事コンウェイを含む四人の運命やいかに?深い教養を持つ長寿のラマ僧に手厚い看護を受けた彼らが見たものとは!?冒険小説の決定版、ロングセラーが待望の新訳で登場。


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『〈資本論〉入門』 (デヴィッド・ハーヴェイ/著  森田成也・中村好孝/訳)
作品社  2011年9月発売
価格:2,940円(税込み)

世界的なマルクス・ブームを巻き起こしているハーヴェイ教授の最も世界で読まれている入門書! グローバル経済を読み解く『資本論』の広大な世界へ!


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『ナボコフ全短篇』 (ウラジーミル・ナボコフ/著 沼野充義・若島 正・貝澤 哉 他/訳)
作品社  2011年7月発売
価格:8,190円(税込み)

"言葉の魔術師"ナボコフが織りなす華麗なる言語世界と短篇小説の醍醐味を全一巻に集約。英米文学者とロシア文学者との協力により、1920年代から50年代にかけて書かれた、新発見の3篇を含む全68篇を新たに改訳した、決定版短篇全集。


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『原発と原爆 「核」の戦後精神史』 (川村 湊/著)
河出書房新社   2011年8月発売
価格:1,365円(税込み)

戦後の日本が世界中の人々に本当に伝えるべきこと、それは、被爆=被曝の体験から生まれた文化、原子力による被害の文化である--。ゴジラと放射能恐怖映画から、鉄腕アトム、広瀬隆『東京に原発を!』、吉本隆明『「反核」異論』、黒澤映画『生きものの記録』、『はだしのゲン』、『長崎の鐘』、『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、「原発文学」の数々まで、さまざまな文化現象を世相に重ね合わせながら読み解き、原発と原爆(=「核」)をめぐる時代精神を浮き彫りにする。3・11の破局にいたるまで、私たちはいったい何をしていたのだろうか...。


産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第19回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 19

祝日の変動になかなか慣れなくて、いまだに今日は「敬老の日」のような気がする。フランスの祝日で変動するのは「復活祭」(春分の日以降最初の満月の次の日曜日)とそれにまつわる宗教的祭日だけだから、まず迷うことはない。ちなみに、「敬老の日」というのは日本独特の祝日であり、ヨーロッパ諸国にはないと思う。

とはいえ、フランスの小説にはしばしば印象的な老人が登場する。

プルーストの『失われた時を求めて』もそうだ。祖父母や大叔母や親戚の老女、それに社交界の老貴族たち。「私」はそうした老人たちと深くかかわってゆく。

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第18回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 18

この時期、パリではそろそろ秋の気配が濃厚になってくる。パリの緯度は札幌よりはるか北になるから当然なのだが、日本ではしばらく残暑厳しい日が続く。避暑地はまだまだ賑わっていることだろう。

箱根、軽井沢、蓼科、那須高原と名前を口にしただけで一陣の涼風が吹いてくるような気がするのは私だけではないと思う。

亀山郁夫さんの講演会が10月22日(土)に日本記者クラブ(日本プレスセンタービル)10階ホールで開催されます。申込み受付中です! 

亀山郁夫先生のドストエフスキー解説第2話!!
ドストエフスキー『悪霊』の衝撃
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世紀末のロシアの知識人の魂を描き、近未来の革命を鋭く予見した代表作の核心を亀山先生が独自の視点で解き明かします。

『悪霊(あくりょう)』--ロシアの19世紀後半に現実におきた革命秘密結社の某殺人事件に触発され、無神論をテーマに描いた問題作。


日時:2011年10月22日(土)14:00〜16:00
会場:日本記者クラブ(日本プレスセンタービル)10階ホール
千代田区内幸町2−2−1
アクセス:東京メトロ千代田線・日比谷線・丸ノ内線 霞ヶ関駅、都営地下鉄 三田線 内幸町駅、JR 新橋駅 日比谷口(SL広場)より徒歩約10分
参加費:会員 2,000円(日ロの友好団体の会員同額)/学生 2,000円/一般 2,500円

【お申し込み方法】
会員/学生/一般、郵便番号・住所・氏名・電話・FAX・E-mail等を明記の上、FAX、E-mail、または郵便でお申し込みください。  
満員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。
【主催】
NPO 日ロ交流協会 (〒106‐0041 港区麻布台3−4−14 -401)
〈TEL〉03-5563-0626 〈FAX〉03-5563-0752  〈E-mail〉nichiro(アットマーク)nichiro.org

■ NPO 日ロ交流協会WEBサイト>>

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悪霊 1 <全3巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価(本体895円+税)


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悪霊 2 <全3巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価(本体1,143円+税)

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第17回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 17

『失われた時を求めて』にはさまざまな引用が鏤められている。批評家だった故・宮川淳の名著に倣って言えば、豊饒なる「引用の織物」と言えるだろう。処女作『愉しみと日々』、未完の習作『ジャン・サントゥイユ』と『失われた時を求めて』を隔てているのは、言及や暗示等も含む広義の「引用」の圧倒的な多さである。

私の修士論文のテーマはまさに「引用」だったが、いまこれ以上の文学論には踏み込まない。私はただプルーストの引用の特徴に触れておきたいだけだ。

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月刊『ふらんす』(白水社)で連載中の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「対訳で楽しむ『失われた時を求めて』  スワン家のほうへ」の第4回を(2011年7月号掲載分)をお届けします。(この連載は2011年4月号から全6回の予定です。)


■ 「対訳で楽しむ『失われた時を求めて』 スワン家のほうへ 4」  PDFファイル(月刊『ふらんす』2011年7月号掲載)>>


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失われた時を求めて 1 <全14巻>
第一篇 「スワン家のほうへ I」

プルースト/高遠弘美 訳
定価(本体952円+税)

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第16回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 16

何年かかっても手に入れたいと思う本がある。以前であれば、古本屋の棚か目録で探すしかなかったのだが、最近ではインターネットの古書サイトというものがあって、これは稀覯本入手の機会を飛躍的に高めたと思う。それでも、どんなものでもつねに手に入るとは限らないし、こちらの懐具合もあるから、やはり千載一遇のチャンスであることには違いがない。

最近、そうして数十年来探していた本がカナダのインターネットサイトを通じて手に入った。プルーストの処女作『愉しみと日々』初版である。

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