2009年8月アーカイブ

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「読書会」と聞いて、みなさん、どんなものを想像しますか? 今夏、京都でとてもユニークな読書会「STORYVILLE」が開かれました。
「そこに行けば、物語が待っている。そこに来る人みんなが"物語村"の村人」との意味をこめた名前で、アメリカ文学・文化に詳しい文芸評論家の新元良一さんが、教鞭を執る京都造形芸術大学の学生と一緒に立ち上げたものです。
京都の町は繁華街の真ん中でも、通りを一本裏に入っただけで、とても静かになります。そんな一画にある極楽寺で、第1回「STORYVILLE」は開かれました。

今回取り上げたのは、トルストイ『イワン・イリイチの死』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫)。
会が始まる午後7時、畳敷きの本堂で、天井から吊り下げられた金色の飾りの下に、司会の新元さんとパネリスト4人が並びました。
法事のときなどに参列者が坐る椅子席を埋めた参加者からは、パネリストたちの奥に本尊が見えます。

第5回カフェ光文社古典新訳文庫 
渡辺政隆さん トークイベント
ダーウィン『種の起源』
「ダーウィンの散歩道~進化論の生まれた場所」

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光文社古典新訳文庫の翻訳者の方々に作品への想いやとっておきの裏話を語っていただき、読書の愉しみをみなさんと分かち合う場〈カフェ光文社古典新訳文庫〉。作り手と読み手の活発な情報交換の場にしていきたいと、5月より毎月開催しております。
今回は、9月の新刊『種の起源(上)』の翻訳者・渡辺政隆さんをお迎えします。
歴史を変えた科学書『種の起源』はいかにして生まれたのか。一般には、青年ダーウィンがビーグル号での世界周航の途上で立ち寄ったガラパゴス諸島で着想したと言われています。しかし、ダーウィンが『種の起源』を出版したのはそれから20数年後の50歳のとき。その間彼は、いったい何をしていたのでしょう。その答は今回のトークイベントのタイトルにあります。そう、ダーウィンは来る日も来る日も朝夕の散歩をしていたのです。ということで、今回のテーマはウォーキングの勧め? いや、まさか......

※トーク終演後には、渡辺政隆さんのサイン会を行います。

2009年9月27日(日) 14:00~15:30(開場:13:30~)  
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:100名様
参加費:500円(税込)
参加方法:
 [1]青山ブックセンター本店店頭にてチケット引換券販売中
 [2]青山ブックセンターオンラインストアにてWEBチケット販売中
 (入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。当日の入場は、先着順・自由席となります。)

《お問い合わせ電話》:青山ブックセンター本店 
 03-5485-5511(営業時間: 10:00~22:00)

光文社古典新訳文庫の9月の新刊『種の起源(上)』(ダーウィン)の翻訳者・渡辺政隆さんが、日本進化学会が主催する公開講演会「ダーウィンの知られざる横顔」に登壇されます。 ダーウィンの研究とひととなりを通して生命現象の深淵にふれる絶好の機会です。お近くの方はぜひ足をお運びください。

第11回日本進化学会公開講演会 「ダーウィンの知られざる横顔」

日時:平成21年 9月5日(土)9:00 ~12:00
場所:北海道大学 学術交流会館(入場無料)
定員:310名(事前申し込みの必要はありません。)
主催:日本進化学会
後援:札幌国際プラザ

《プログラム》
「フジツボとダーウィン」:倉谷うららさん(海洋生物研究家)
「ダーウィンと人間」:渡辺政隆さん(サイエンスライター・JSTエキスパート)
「ダーウィンの思考をたどる」:内井惣七さん(京都大学名誉教授)

■お問い合わせ・詳細:日本進化学会Webサイト




光文社古典新訳文庫 9月8日発売の新刊
『種の起源(上)』
(ダーウィン/渡辺政隆・訳)


『種の起源』は専門家向けの学術書ではなく、一般読者向けに発表された本でした。名のみ知られるばかりで、その内容については多くを語られることも少なかったこの歴史的な書を、画期的に分かりやすい新訳で贈ります。


《渡辺政隆さんプロフィール》
科学史家・サイエンスライター。主著に『一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり』『DNAの謎に挑む』『シーラカンスの打ちあけ話』『ガラガラヘビの体温計』、主訳書に『種の起源』(ダーウィン)、『ダーウィン』(デズモンド&ムーア)、『拝啓ダーウィン様』(ドーヴァー)、『ダーウィンと家族の絆』(ケアンズ)ほかがある。

 ヨーロッパ、ことにドイツを訪れると、どの町にも劇場があって、ベルリンのような大都市では何十もの劇場があり、ほとんど毎日の演目が変わるレパートリー制、どこを覗いてもいつもほぼ満員という「演劇の盛況ぶり」に驚かされてしまう。しかもその中心は国立や州立、私立などの公立劇場で、あわせるとその数は150を超し、劇場=劇団(上演施設は平均4.4、公務員である劇団員は平均250人を超すとか!)、その助成金は各劇場収入の8割にあたるという。私自身、はじめてドイツを訪れてそのことを知ったとき、「ウッソー!」と信じられなかったものだ。

 ひるがえって日本の演劇現実を顧みるならば、伝統芸能のための初めての国立劇場が1966年につくられたものの、一貫して公立劇場といえるものは存在しなかったが、現代演劇のための新国立劇場が1997年にようやく開設された頃から相前後して、次第にいくつかの公立劇場と呼べるものがつくられるようになった。この世田谷パブリックシアター(SePT)に静岡パフォーミング・アーツ・センター(SPAC),湘南台文化センター、等々。いまでは数としては2500を超すという。ただし基本的には、SPACを除けば劇団をもたない「はこもの」劇場で、自主公演事業と貸し館事業の2本立て運営が現実といえるだろうか。

 そういうなかで、そもそも「公立劇場」とは、「劇場における公共性」とは何なのだろう--それを1997年開場の世田谷区立・公立劇場であるこのSePT自らが問いかけて企画した講座が、3年前から始まったこのレクチャー・シリーズである。私の講座では、何故こんな「演劇王国ドイツ」が可能になったのだろうか、ということへの私なりの謎解きを試みるつもりだが、アメリカは青野智子氏、フランスは佐伯隆幸氏、さらに「公共性」に関する専門家の斉藤純一氏に表象文化論の批評家八角聡仁氏を加えての5人の講座、けっこう焦眉でアクチュアルな興味深い催しかもしれないので、夏休みでお暇なら覗いてみてください。

■世田谷パブリックシアターレクチャー『劇場における公共性』
 8月5日(水)〜9月2日(水)全5回

第4回「〈演劇王国〉ドイツの公共劇場制度―その歴史と現在」
講師:谷川道子(東京外国語大学教授)
日時:8月20日(木)19時~21時
場所:世田谷文化生活情報センター セミナールーム(キャロットタワー5階)

参加申し込み/詳細は世田谷パブリックシアター/シアタートラムWebサイトまで

 翻訳って何なのだろう? もう長いこと共犯的にかかわってきながら、今でも時折そう思う......。補足的にちょっとそのことを!

 ドイツ語ではüber-setzen = 向こう側に渡す。もちろん狭義的には二ヵ国語間翻訳のことだろうが、広義にはいろんな向こう側がある。向こう側の人、場所、時代、言葉、記号、文化、ジャンル......。記号論の登場のときからすでに、すべては「読み」という翻訳営為に還元された観があるけれど、その多様性・多層性をもっとも目に見えて明らかにしてくれるのが、じつは演劇実践の場なのではないだろうか。一般には戯曲といわれるテクストがあって、それが翻訳・改作・テクストレジーされ、俳優や装置や美術・音楽・照明等々の媒介によって舞台といわれる時空の向こう側に渡され、さらにそれが観客・観衆と呼ばれるこちら側の受け手に手渡される。

 このテクストに即しても、はなから多層の入れ子構造になっている。そもそもがシェイクスピアの最初期のバロック的な悲劇『タイタス・アンドロニカス』が原作で(これは古代ローマのオウィディウスの『変身物語』に拠るという)、彼の全作品中でも最も残虐で暴力に溢れているとして、20世紀後半の最近まではほとんど上演される機会のなかった戯曲。

ミュージカル『天翔ける風に』(原作:野田秀樹「贋作・罪と罰」より 演出・振付:謝 珠栄)の関連企画として、光文社古典新訳文庫『罪と罰』の翻訳者・亀山郁夫さんの講演会が開催されます。


『亀山郁夫 講演会』~ドストエフスキー「罪と罰」を読み解く~
日 時:2009年8月29日(土) 14:00開演
場 所:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール中ホール
参加費:500円(事前申込制 公演チケットをお持ちの方は無料)
お申込先:びわ湖ホール事業部  TEL:077-523-7140

詳細・お申し込みは、こちら>>

ミュージカル『天翔ける風に』特設サイト







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罪と罰 3<全3巻 最終巻>

ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価 920円(税込み)

野崎 歓さん訳『ちいさな王子』リーディング公演のお知らせ

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光文社古典新訳文庫に収録されている野崎 歓さん訳『ちいさな王子』のリーディング公演が軽井沢で開催されます。 朗読者は、幸田弘子さん。わが国の舞台朗読の第一人者といわれています。一般には、樋口一葉の作品、さらに『源氏物語』の原文朗読者としてよく知られ、多くのファンに支持されています。


「幸田弘子が読む 美しい日本語の世界 in 軽井沢」
 主 催:信濃毎日新聞社
 日 時:8月20日(木)午後14時開演(13時30分開場)
 会 場:軽井沢大賀ホール
 入場料:4,000円(当日4,500円)税込、全席指定 <未就学児入場不可>

 お申し込みは主催者ホームページをご参照ください。


◆第1部◆
朗読:堀 辰雄・立原道造の詩など  
朗読:幸田弘子

歌曲:「六つの浪漫」より"風をみたひと"、 "草に寝て..."「夢みたものは」「日記帳」「落葉松」
ソプラノ独唱:萩原みか 
ピアノ:小島慶子 

◆第2部◆
朗読:サン・テグジュペリ作 野崎 歓訳「星の王子さま」(ちいさな王子)
朗読:幸田弘子 
音楽:山口博史と仲間たち

幸田弘子さんの宿願だった作品を、光文社古典新訳文庫・野崎 歓さん訳をもとに構成。
フランス的で繊細な作風で知られる、国立音大教授で芸大講師・山口博史さんの作曲による室内楽の書き下ろし作品とともに上演します。

《幸田弘子さんプロフィール》
NHK放送劇団の出身で、テレビやラジオ、舞台でも活躍。長年の功績に対し、紫綬褒章、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、芸術祭賞などを受賞。現在は「彩の国」で『源氏』原文朗読を、七年がかりで進行中。宮沢賢治、泉鏡花、内田百閒など、日本の古典のほかに、コクトーやシュペルヴィエルなど海外作品も舞台朗読で上演している。光文社からは『朗読の楽しみ』という本を刊行、順調に版を重ねている。


また、10月23日には(午後2時、午後7時)・東京の紀尾井ホールにて、「無垢の旅・永遠の旅」をテーマに、前半は芭蕉の「奥の細道」を断章として、後半に「ちいさな王子」をメインとしてとりあげる公演も予定しています。
こちらも、山口博史さんの同じ書き下ろし室内楽と共に上演されます。


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ちいさな王子
サン=テグジュペリ 作/野崎 歓 訳
定価580円(税込み)

「映像インスタレーション『タイタス解剖--ローマ帝国の落日』の字幕翻訳?」

 SPAC「春の芸術祭2009」で映画『タイタス解剖--ローマ帝国の落日』を上映したいから字幕を翻訳してほしいとの依頼を受けたのが4月初めのこと。ミュラーの原作は邦訳しているのだから、それをもとにした字幕翻訳ならタイトな日程でも何とかなるかなと思っていたら、これが実際にはけっこう大変でした......。

 まずテクストだけが送られてきて、わりと短いことに一安心はしたものの、これだけ読んでも脈絡がまるでわからない。監督自身の命名では映像インスタレーション。一体何なのだろうとインターネットであれこれ検索しているところに、DVDの映像が送られてきた。ミュラー原作の映画化をイメージして見始めたが、どうもこれは「ドクメンタ」などで見るような実験的な映像表現、たとえばベトナム出身の映像作家トリン・T・ミンハの世界に近い、そう、「境界線上の映画」なのだと気がついた。

『ドリアン・グレイの肖像』公演のお知らせ

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世田谷パブリックシアターで8月21日(金)から、鈴木勝秀さん構成・演出で『ドリアン・グレイの肖像』が上演されます。
『ドリアン・グレイの肖像』はワイルドの代表作でもあり、光文社古典新訳文庫にも収録されています。
青年たちの美と若さを追求した、ワイルドの芸術観・道徳観が盛り込まれた本作を原作とともに、舞台でもぜひ味わってください。


■2009年8月21日(金)〜8月31日(月)
 世田谷パブリックシアター
《構成・演出》鈴木勝秀
《出演》山本耕史/須藤温子/伊達暁/米村亮太朗/
    三上市朗/加納幸和


また、8月23日(日)18時30分から、上演作品レクチャーも開催されます。

「オスカー・ワイルドの肖像ー反逆者そして/または逸脱者」
講師:及川和夫(早稲田大学教育学部教授)

[場所]世田谷文化生活情報センター5階 セミナールーム
[受講費]1000円 [定員]40名 
[締切]先着順、定員になり次第終了
[お申し込み・お問い合わせ]TEL:03-5432-1526  世田谷パブリックシアター学芸


cover18.jpg ドリアン・グレイの肖像
ワイルド 作/仁木めぐみ 訳
定価780円(税込み)

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