2009年10月アーカイブ

中高生のための読書講座 <新・世界文学>入門 のお知らせ

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大人の方もご一緒に!
中高生のための読書講座 <新・世界文学>入門

沼野教授と読む世界の日本、日本の世界。
――越境する文学の冒険者たち。言葉の息吹、その快楽と困難を巡って。


国境を超える文学についても多くの著作を持つ、東京大学教授沼野充義先生をホストに、10代の若者たちを対象に、〈世界文学〉の視点で新しい読書の提案を行うトークイベント。第一回はアメリカ生まれの作家で『万葉集』ほか日本文学の研究者でもあるリービ英雄さんをゲストにお招きして、新しい文学の可能性を探ります。

第1回 「世界文学の誕生」
〈世界〉と〈日本語〉と〈文学〉---人は何語で生きるのか?

ゲスト:リービ英雄(作家・法政大学教授)

日 時:11月3日(火)14時~16時 (13時30分開場)
会 場:光文社本社ビル9階プレゼンテーションルーム
    文京区音羽1-16-6 (地下鉄有楽町線「護国寺」5番出口下車)
参加費:無料
     ※中高生から一般の方まで、どなたでも参加可能です。
定 員:100名


《参加方法》
「中高生のための読書講座 第1回11月3日」と明記し、応募者の氏名(ふりがな)、年齢、学年、郵便番号、住所、電話番号をご記入の上、出版文化産業振興財団(JPIC)までインターネット、ハガキ、またはファックスでお申し込みください。
お申し込みの上、当日は直接会場へお越し下さい。

 インターネット: http://www.jpic.or.jp/
 FAX:03-5211-7285
 ハガキ:〒101-0051東京都千代田区神田神保町3-12-3 JPIC
 ※先着順:定員に達し次第、締め切らせていただきます。

《問い合わせ先》出版文化産業振興財団(JPIC) TEL:03-5211-7282

主催:財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)
協賛:東京大学現代文芸論研究室
共催:株式会社光文社

●第2回以降の内容・詳細は特設ホームページをご覧ください。

《書評》『闇の奥』ー 週刊朝日 愛でたい文庫

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クルツの声が読後も谺する

10月27日発売の週刊朝日(11月6日号)に、温水ゆかりさんの連載「愛でたい文庫」で光文社古典新訳文庫『闇の奥』を取り上げていただきました。

フランシス・コッポラの『地獄の黙示録』の原作でもある『闇の奥』。

「映像の豪奢な狂気に比べ、活字は思わせぶりで重苦しかった。が、
新訳で読めば、若き冒険野郎の体を射貫いた"生のセンセーション"に
ついての物語だったことがよく分かる。」<記事より>

ぜひ、ご一読ください。

《関連記事》
 ■『闇の奥』翻訳者・黒原敏行さんトークイベント


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闇の奥
コンラッド 作/黒原敏行 訳
定価620円(税込み)

八重洲ブックセンター本店に、古典新訳文庫特設コーナー!

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今年9月に創刊3周年を迎えた光文社古典新訳文庫の特設コーナーを、1階外国文学棚につくっていただいています!

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レジ前の通路にあります。
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各本の著者名や惹句の入ったカードも!
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この特設コーナーは、終了時期は未定だそうですが、恒常的ではないので、買いそびれていた刊行分など、実際に手に取ってご覧になりたい方は、ぜひこの機会に八重洲ブックセンターにお早めに足をお運びください!

光文社古典新訳文庫の翻訳者の方々にとっておきのお話を語っていただく「カフェ光文社古典新訳文庫」。第6回は東京外国語大学長の亀山郁夫さんを迎え、全3巻の画期的な新訳を完結した『罪と罰』について語っていただきます。
 「偶然」によって殺人へと導かれる主人公ラスコーリニコフ。神が仕組んだ「運命」と対峙しようとする彼の「意志」。神に見捨てられた孤独な人間はいかに救われるのか。ドストエフスキーがこだわり続けたこの作品の隠れた主題を探り、『罪と罰』が問うもの、その現代性を考えます。 トークイベント終了後、亀山さんのサイン会を行います。

「棺」から蘇る  ドストエフスキー『罪と罰』の現代性


日 時:10月30日(金) 19時~21時            
会 場:ブックファースト新宿店 1F ブルースクエアカフェ内イベントスペース


問い合わせ:ブックファースト新宿店  TEL:03-5339-7611(代表)
      東京都新宿区西新宿1-7-3 
      モード学園コクーンタワー 地下1階・地下2階
      (営業時間10:00~22:00)

■参加ご希望のお客様は、ブックファースト新宿店・地下1階Dゾーンレジカウンターにて整理券(無料)をお受け取り下さい。先着40名様にお配りしています。

■講演会終了後、サイン会を行います。亀山郁夫さんの著作、または翻訳本であればどの書籍でもご参加頂けます。

cover85-01.jpg罪と罰 3<全3巻 最終巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳 定価 920円(税込み)

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5月から毎月開催している〈カフェ光文社古典新訳文庫〉も、はや5回目となりました。
9月27日(日)14:00から開催した第5回は『種の起源』の翻訳者・渡辺政隆さんをお迎えし、

ダーウィン『種の起源』「ダーウィンの散歩道~進化論の生まれた場所」と題して、"ナチュラリスト" ダーウィンの生涯を中心にお話をしていただきました。

/P1020005-1.jpgチャールズ・ロバート・ダーウィンは、1809年にイングランドに生まれ、ダーウィンの生誕200年にあたる今年は、イギリス、日本でも記念イベントが数々行われています。

『種の起源』が出版されたのは1859年。ダーウィンが50歳の時。初版1250部は出版してすぐに完売し、その後ミスを訂正したり、批判に対応して新たに章を加えたりして、存命中に六版まで重ねたという。(※今回の新訳は、初版をもとにしています)

/P1020009.jpg祖父、父ともに医者で、母方の祖父はウェッジウッドの創始者という恵まれた家に生まれ、ダーウィン自身も医者になるべくエジンバラ大学へ進むが、解剖ができず、退学。
牧師であればナチュラリストとして生きていけるのでは、とケンブリッジ大学へ進み、卒業した22歳の時にビーグル号の航海に同乗しないかという話が舞い込む。全く無名だった青年が、航海先から送った膨大な標本と観察日誌が評判となり、帰還後は一躍、学界の寵児となっていた。その時、ダーウィン28歳。航海で目にした熱帯、不思議な生きもの、化石などなどに歓喜し、生命はすべて神が創造したものという創造説に疑念を抱いて下船していた。


/P1010989.jpgその後結婚し、ロンドンから郊外のダウン村に移住し、家族に囲まれ穏やかな生活をしながら研究と執筆に打ち込み、20年以上の年月をかけて『種の起源』を出版した。
そして、『種の起源』を出版した後、英国科学振興協会で論争が起こったが、最期は歴代の国王が眠るウェストミンスター・アビーに埋葬(ニュートンのお墓の隣)された。
生涯、職業はなく、カントリージェントルマンとして生き、研究と執筆に没頭した人生を生家の写真やダウン村の家、書斎、家族の肖像、華麗な家系図(ウェッジウッド家から経済学者ケインズにまでつながる!)など、ダーウィンの人となりを作った背景とともに、お話は進みました。

/P1010965-1.jpgなぜ、生物はこんなにたくさんいるのか、なぜ自分たちはここにいるのか、という疑問から出発し『種の起源』を書き上げたダーウィン。
「その偉大さは、『人間はチンパンジーから進化したのではなく、共通の祖先から枝分かれしてきたのであって、進化は進歩ではない』と考え、進化論を科学である「進化学」にしたこと、進化のメカニズムとして自然淘汰説を提唱したこと、そして生態学、行動学につながるアイデアを記したその先見性にある。」と渡辺さん。「偉大な思想家であり、科学者だ。」と。


お話を聞きながら、なんていい人生なんだろう、としみじみ思いました。まわりにちょっと流されたり、壁にぶつかりながらも、最終的には自分の意思と希望を貫くと同時に、運命の采配にも恵まれていた人ではないでしょうか。

/P1010942-1.jpgそれから、約半数の国民が創造論を信じているアメリカで、科学教育を推進するための
"プロジェクト・スティーヴ"という運動があるそうです(科学者のスティーヴン・ジェイ・グールドにちなんで)。世界中のスティーヴさんに、進化の勉強は大切だという署名をしてもらうというもの。ホーキング博士も署名済み。そして生誕200年の今年、署名は1000人に達し、1000人目のスティーヴさんが生物学の先生をしているスティーヴ・ダーウィンさんだった!


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種の起源(上)
ダーウィン 作/渡辺政隆 訳
定価880円(税込み)

※下巻は12月発売予定です。

光文社古典新訳文庫『ちいさな王子』『赤と黒』の翻訳者・野崎 歓さんのトークイベント「フランス文学夜話」が青山ブックセンター六本木店で開催されます。

野崎 歓さんによる「フランス文学夜話」は、青山ブックセンター六本木店でシリーズ開催されていて、今回待望のVOL・3は、春秋社より発売される『こどもたちは知っている 永遠の少年少女のための文学案内』刊行を記念して行われます。

文学者、そして幼児のパパである野崎 歓さん。この境遇にして、こどもが登場する名作文学を素通りすることなど、できはしない!
『レ・ミゼラブル』、『カラマーゾフの兄弟』、『銀の匙』。
物語の少年少女が教えてくれる、文学にとって、おとなにとって、一番大切なものは。無垢な魂を取り戻すための古典読本です。
『カラマーゾフの兄弟』『秘密の花園』『鹿と少年』など、光文社古典新訳文庫収録作品も登場します!

『こどもたちは知っている 永遠の少年少女のための文学案内』(春秋社)刊行記念 野崎 歓さん「フランス文学夜話」 VOL・3

日 時:2009年10月29日(木) 19:00〜 
会 場:青山ブックセンター六本木店

《予約&お問合せ》青山ブックセンター六本木店  TEL:03-3479-0479
  受付時間: 月曜〜土曜・祝日10:00 〜 翌朝5:00 /日曜 10:00 〜 22:00
  受付開始日:2009年10月14日(水)10:00〜

※参加は無料ですが、ご予約を六本木店の店頭もしくはお電話で承ります。
※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。ご注意下さい。
※店内でのイベントのため、ほとんどの方は40〜50分のトークをお立ち見となります。ご了承ください。


■トーク終了後にサイン会があります。
※サイン会の整理券は10月14日(水)10:00から六本木店にて、『こどもたちは知っている 永遠の少年少女のための文学案内』(春秋社 1785円税込)をお買い上げの方に配布します。


《野崎 歓さんプロフィール》
1959年生まれ。東京大学文学部准教授。フランス文学研究のほか、映画評論、文芸評論、エッセイなど幅広く手がけている。著書に『フランス小説の扉』『われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学』ほか。訳書に『逃げる』(トゥーサン)、『ある秘密』(グランベール)、『幻滅』(バルザック、共訳)、『ちいさな王子』(サン=テグジュペリ)、『赤と黒』(スタンダール)など多数。

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ちいさな王子
サン=テグジュペリ 作/野崎 歓 訳
定価580円(税込み)



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赤と黒(上)
スタンダール 作/野崎 歓 訳
定価800円(税込み)



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赤と黒(下)
スタンダール 作/野崎 歓 訳
定価1020円(税込み)

中高生のための読書講座 <新・世界文学>入門 のお知らせ

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大人の方もご一緒に!
中高生のための読書講座 <新・世界文学>入門
沼野教授と読む世界の日本、日本の世界。 ――越境する文学の冒険者たち。言葉の息吹、その快楽と困難を巡って。

国境を超える文学についても多くの著作を持つ、東京大学教授沼野充義先生をホストに、10代の若者たちを対象に、〈世界文学〉の視点で新しい読書の提案を行うトークイベント。第一回はアメリカ生まれの作家で『万葉集』ほか日本文学の研究者でもあるリービ英雄さんをゲストにお招きして、新しい文学の可能性を探ります。


第1回 「世界文学の誕生」
〈世界〉と〈日本語〉と〈文学〉---人は何語で生きるのか?

ゲスト:リービ英雄(作家・法政大学教授)

日 時:11月3日(火)14時~16時 (13時30分開場)
会 場:光文社本社ビル9階プレゼンテーションルーム
    文京区音羽1-16-6 (地下鉄有楽町線「護国寺」5番出口下車)
参加費:無料
    中高生から一般の方まで、どなたでも参加可能です。
定 員:100名


《参加方法》
「中高生のための読書講座 第1回11月3日」と明記し、応募者の氏名(ふりがな)、年齢、学年、郵便番号、住所、電話番号をご記入の上、出版文化産業振興財団(JPIC)までインターネット、ハガキ、またはファックスでお申し込みください。
お申し込みの上、当日は直接会場へお越し下さい。

 インターネット: http://www.jpic.or.jp/
 FAX:03-5211-7285
 ハガキ:〒101-0051東京都千代田区神田神保町3-12-3 JPIC
 ※先着順:定員に達し次第、締め切らせていただきます。

《問い合わせ先》出版文化産業振興財団(JPIC) TEL:03-5211-7282

主催:財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)
協賛:東京大学現代文芸論研究室
共催:株式会社光文社

●第2回以降の内容・詳細は特設ホームページをご覧ください。

黒原敏行さんミニトークー@青山ブックセンター六本木店

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/kurohara_02.jpg9月に刊行された『闇の奥』(コンラッド)の翻訳者・黒原敏行さんのミニトークが、9月30日(水)19:00から青山ブックセンター六本木店で行われ、『闇の奥』と同時期に刊行されたマッカーシーの『越境』(ハヤカワepi文庫)の2作を中心に、"翻訳家 黒原敏行"の日常も垣間みられるトークとなりました。


/kurohara_01.jpg司会進行役の間室道子さん(青山ブックセンター六本木店)から、本よみうり堂の書評欄に寄せた「この訳を経た黒原敏行は、クルツ探しの一行のように、決定的なものをその翻訳人生に被っただろうという、うれしいような恐ろしいような予感がする。」という書評文の紹介とともに、読みやすく、すばらしい訳との激賞が。


/kurohara_04.jpg黒原さんは、読みやすくできたかどうか、と恐縮気味にその言葉を受けながらも、「原文が難解だからと言って、翻訳が難解であることはないし、読みながら、いいところで読者がひっかかる訳にはしたくなかった。コンラッドは研究している方も多いので、意訳しすぎと言われるかもしれないが、翻訳はいろんな訳があっていいと思う。原文とぴったり同じということはありえない。日本語として読みやすいことが大切だと思う。」と。

ご自身の読書体験としては、「高校時代にドストエフスキーにはまりました。その経験は、現在訳している作品の傾向に繋がっているかもしれません。」

/kurohara_03.jpgまた、極限的な状況で展開する作品を訳されることの多い黒原さんですが、「夏は冷房を使わず、冬も暖房は入れないでひざかけのみ」というご自分の肉体も追い込んでの翻訳!
訳しあぐねている時は、「映画『セブン』のように、刑事がボードに貼った事件現場写真や証拠を見ながらあれこれ考えるシーンがありますが、あれみたいなこともします(笑)。」

現在は、マッカーシーの代表作『ブラッド・メリディアン』の翻訳を進行中とのこと。こちらの刊行も期待して待ちたいところです。


■ほぼ日刊イトイ新聞の「翻訳人。つなげる仕事はおもしろい!」(2003年1月)に黒原さんのインタビューが掲載されています。


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闇の奥
コンラッド 作/黒原敏行 訳
定価620円(税込み)



■ハヤカワepi文庫『越境』(マッカーシー)>>

P1010871.jpgカフェ光文社古典新訳文庫の第4回(8月22日(土)13:00〜 青山ブックセンター本店にて開催)は、『初恋』(トゥルゲーネフ)の翻訳者・沼野恭子さんに「花かダンゴか――19世紀ロシア文学における恋と食べ物」と題して、ロシア文学の代表的作家とその作品をあげて、恋とダンゴ――精神と物質に対するそれぞれの描写についてお話いただきました。

花派のトゥルゲーネフ ――『初恋』。
恋については饒舌に語るけれど、ダンゴについてはほとんど言及されていない『初恋』。物質的なものよりも精神的なもののほうが大事、という典型的なロシア知識人であるトゥルゲーネフは、あまりにも食べ物に関しての表現が陳腐で、食べ物のことを小説に持ち込むことに抵抗感があるのではと思うほど。

P1010871.jpg一方、強力なダンゴ派はゴーゴリ
ロシア文学最高最強のグルメ文学である『死せる魂』では、食道楽小説と言えるほど、食についての描写は詳細に書き込まれ、匂いがするほどなのに、恋についての描写はあっさり。実は、ゴーゴリ自身、女性が苦手だったらしい。

トルストイ――『アンナ・カレーニナ』
アンナと恋に落ちるリョーヴィンとアンナの兄ヴロンスキーは、精神主義VS物質主義の象徴として対照的に描かれる。トルストイ自身、厳格なロシア正教信者で権力を認めず、後には肉食も絶ったことから、リョーヴィンはトルストイの分身と言われる。

"花"と"ダンゴ"を時間軸で分けて描写したのが、ゴンチャロフ――『オブローモフ』
沼野先生が傑作と絶賛された"グルメ作品"です。

P1010871.jpgそして、ダンゴが花に変化した、チェーホフ『犬をつれた奥さん』
花=精神派の存在である女性=アンナを理解できない、ダンゴ=物質派の存在としての男性だったグーロフが、40才を過ぎて初めての恋を知り、成長し変化していく。
最後二人はどうなったか、チェーホフは描かないまま、判断を読者にゆだねて終わる。

「たとえいくつになっても、恋をして人は変われる、人間的に成長できる、ということを信じられたら、それはとても素敵なこと」と、沼野先生。
チェーホフの余韻のあるラストとこの言葉を受けて終わった今回のカフェ。
じんわりあたたかい気持ちになりました。
恋と料理、どちらも人生を慈しむには欠かせないものですね。

当日、偶然このイベントを知って参加してくださった男性(30代・公務員)は、終了後早速、『初恋』と沼野先生の近著『ロシア文学の食卓』(NHKブックス)を手に取って、
「文学はちょっと敬遠していたところもあったけれど、お話を聞いて読みたくなりました。実は文学というのは俗っぽいところもあって、普段の生活の延長線上にあるものかも、と感じました。」

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初恋
トゥルゲーネフ/沼野恭子 訳
定価440円

 

渡辺守章さん、京都造形芸術大学 公開講座のお知らせ

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『シラノ・ド・ベルジュラック』の翻訳者・渡辺守章さん(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター教授・舞台芸術研究センター所長)の公開講座が開催されます。


京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター主催
公開講座 映像+トーク2009-2010
渡邊守章の仕事
テクストと身体 ―その演出作品を通して

日時:10月6日(火)、27日(火)、11月17日(火)、12月8日(火) 各回 18:00~
会場:映像ホール(京都造形芸術大学 人間館地下1F)
料金:無料 要事前申し込み

■申し込み:京都芸術劇場チケットセンター
      《TEL》075-791-8240(平日10:00~17:00)
■お問合せ:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
      《TEL》075-791-9437


毎回ゲストを招き、渡辺守章さんが演出された作品の記録映像を見ながら、「テクストと身体」のかかわりや「身体性のある言語」の創出のプロセスを追い、それらの議論を通じて舞台芸術の映像化の問題を考えていきます。
京都近隣の方はもちろん、遠方からでも通いたい贅沢なシリーズ企画です(受講料は無料!)。各回ごとの申し込みも可能です。


詳細は、京都芸術劇場 春秋座 studio21Webサイト>>

光文社古典新訳文庫『シラノ・ド・ベルジュラック』の翻訳をされた渡辺守章さんの新刊が新書館から発売されました。

1990年代に『ダンスマガジン』などに書かれた評論を再録したもので、2007年に亡くなったモーリス・ベジャールの追悼をプロローグに、バレエ、オペラ、能、歌舞伎、文楽、京劇など、舞台芸術を縦横に論じ、「友へ」と題した章には、親交の深かったジョルジュ・ドン追悼のほか 、カバー写真(「薔薇の精」)のマラーホフ讃、本木雅弘君への手紙なども収録されています。ぜひ、ご一読を!

book_watanabe_kairaku.jpg快楽と欲望〜舞台の幻想について〜』
渡邊守章
新書館/定価:¥3,570(税込み)

 

性の回転扉
性差の揺らぎ、両性具有という「演技のテクスト」ー
バレエ、オペラ、能、歌舞伎、文楽、京劇、などを横断しながら
現代における舞台芸術の可能性を問う!


《渡辺守章さんプロフィール》
1933年生まれ。京都造形芸術大学教授。東京大学名誉教授。演出家。フランス文学・表象文化論を専攻。著書に『ポール・クローデル-劇的想像力の世界』『哲学の舞台』(フーコーとの共著)『舞台芸術論』など。訳書に『性の歴史 I-知への意志』(フーコー)、『フェードル アンドロマック』『ブリタニキュス ベレニス』(ともにラシーヌ)、『繻子の靴』(クローデル)、『女中たち バルコン』(ジュネ)、『シラノ・ド・ベルジュラック』(ロスタン)など。

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シラノ・ド・ベルジュラック
ロスタン/渡辺守章 訳
定価 980円(税込み)

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