2010年6月アーカイブ

《書評》『ダロウェイ夫人』ー FIGARO japon 8月号 

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FIGARO japon 8月号(阪急コミュニケーションズ)で「フィガロ図書館、オープン! この夏読み耽る本、87冊。」という特集が組まれています。

その中の「何を読みますか?プロが選んだジャンル別課題図書。じっくり読ませる、とっておき英米豪の作品たち。」(選・文/鴻巣友季子さん)ページで『ダロウェイ夫人』を取り上げていただきました。

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ダロウェイ夫人
ウルフ/土屋政雄 訳
定価(本体724円+税)

『貧しき人々』の翻訳者・安岡治子さんのインタビュー記事が6月21日の毎日新聞夕刊 に掲載されました。 毎日jpにも記事が掲載されていますので、ぜひご一読を!


"安岡治子さんが新しく訳したドストエフスキー『貧しき人々』の評判がいい。ロシアの文豪が24歳で発表したデビュー作。こなれた翻訳によって抜群に読みやすく、ヒューマニズムや感傷的な物語を超えた人間ドラマが生き生きと伝わってくる。"

■記事の続きはこちら
毎日jp 「安岡治子さん:ドストエフスキーの『貧しき人々』新訳
立体的な人間ドラマ」>>


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貧しき人々
ドストエフスキー/安岡治子 訳
定価(本体686円+税)

img_cyrano.jpg今秋、演劇集団キャラメルボックスが『シラノ・ド・ベルジュラック』(ロスタン/渡辺守章・訳)の公演を東京と神戸で行います。

演出の成井豊さんのコメントー
「『シラノ・ド・ベルジュラック』は1897年にパリで初演されて以来、世界中で愛されてきた傑作戯曲。僕は1990年にフランスで映画化されたものを見て、大感動! いつかはキャラメルボックスで上演したいと願い続けてきました。」

8月1日(日)からチケット前売開始です。
ぜひ劇場に足をお運びください!

演劇集団キャラメルボックスWebサイト>>



演劇集団キャラメルボックス
成井豊の世界名作劇場
『シラノ・ド・ベルジュラック』

作 :エドモン・ロスタン
翻訳:渡辺守章『シラノ・ド・ベルジュラック』(光文社古典新訳文庫刊)
演出:成井豊

《東京公演》
9月29日(水)~10月10日(日) 俳優座劇場
料金<全席指定・税込> 5,000円
前売開始 8月1日(日) 10:00

平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
主催:社団法人日本劇団協議会
   次世代を担う演劇人育成公演(東京公演)

《神戸公演》
10月14日(木)~17日(日) 新神戸オリエンタル劇場
料金<全席指定・税込> S席(1・2階) 5,000円 A席(3階) 4,000円
前売開始 8月1日(日) 10:00


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シラノ・ド・ベルジュラック
ロスタン/渡辺守章 訳
定価 (本体933円+税)

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6月17日(木)国立国会図書館で、国民読書年記念朗読イベント(国立国会図書館/出版文化産業振興財団(JPIC)共催)「日本語と翻訳--シェイクスピア『マクベス』朗読と作品解説--」が行われました。

はじめに小林章夫さん(上智大学文学部教授)から、シェイクスピア作品と当時の演劇について、
●シェイクスピアは劇団に所属する座付き作家だったので、仲間である役者にあった役を設定して臨場感のある作品を作っていたこと
●ほとんどの作品には原作があり、それをアレンジして脚本を作ったこと
●当時女優はおらず、女性役は声変わり前の少年が演じたこと
●役者は一人で何役も演じ、演出は幹部の役者が務めること
●当時の劇場はすべて立ち見で、屋外劇場だったので日中に公演が行われていたこと
など、短い時間でシェイクスピア演劇のABCを楽しく解説をしていただきました。
シェイクスピアは、ジェームス6世の即位時に気の効いた公演をして"助成金"も地位も名声も手に入れた手練の人物だったとは。

p_macbeth100617_03.jpgその後、『マクベス』を新訳された安西徹雄さんが生前演出家として活躍された演劇集団 円によるリーディング公演がスタート。
マクベスとその夫人が王殺しに手を染め、その後破滅へと向かう場面を中心に、圧倒的な声の力で魅せる5名の役者さん。そして主役のマクベス役以外は、シェイクスピアの時代のように複数の役をこなし、声と立ち方、姿勢だけで一瞬に役が切り替わるその役者としての力量に圧倒されました!

 演劇集団 円
《構成・演出》前川錬一
《出演》有川博、上杉陽一、吉見一豊、茶花健太、原田大輔
《効果》山根舞

このイベントの詳細は>>

■小林章夫先生から、より深くシェイクスピアを知るための本をおすすめいただきました

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『彼方からの声―演劇・祭祀・宇宙』
安西徹雄:著 筑摩書房 2004年刊行
定価:4,095円(税込)


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『シェイクスピア・ハンドブック』
河合祥一郎・小林章夫:編 
三省堂 2010年6月新刊です!
定価:1,575円(税込)


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マクベス
シェイクスピア/安西徹雄 訳
定価(本体514円+税)

anna_100615-2.jpg望月哲男さんの新訳『アンナ・カレーニナ』(トルストイ)がロシア文学作品優秀翻訳コンクールで最優秀翻訳賞(散文部門)を受賞されました。亀山郁夫さんのプーシキン・メダル受章(2008年)に続く快挙です。おめでとうございます!

このコンクールは、ロシア文学国際翻訳者センターが主催するもので、式典は7月1日にペテルブルグで行われます。式典の模様など続報はこのブログでお届けします。

ロシア文学国際翻訳者センターのWebサイトに掲載されたコンクールの内容と結果は下記↓です。

ロシア文学国際翻訳者センターの審査委員会は、ロシア文学作品優秀翻訳コンクールの結果を集計いたしました。

本年のコンクールには、ヨーロッパ、アジア、ラテン・アメリカから10カ国以上の参加があり、当センターとともに、ドイツ翻訳家同盟、オランダ文学基金、トルコ文学翻訳家同盟、全中国ロシア文学研究協会、キューバ作家・芸術家同盟の文学翻訳部門、カタルーニャ作家協議会など、多くの文学機関・協会にご協力をいただきました。

審査委員会は、各翻訳作品の質の高さとロシア文学への貢献に対して、以下の作品に栄誉賞状を授与いたします。

栄誉賞状を授与されたのは、以下の参加者です。

  • 1. セルマ・アンシラ(Selma Ancira, メキシコ):L. N. トルストイ『書簡集』
  • 2. サブリ・ギュルセス(Sabri Gulses, トルコ):アンドレイ・ベールイ『グロッソラリヤ(神授言語)』
  • 3. チョウ・ツィチャオ(中国):M. ブルガーコフ『運命の卵』
  • 4. レイン・サルリ(Rein Saluri, エストニア):V. ナボコフ『断頭台への招待』
  • 5. ノエミ・ディアス・ヴィリチェス、マルシア・ガスカ・ヘルナンデス(Noemi Diaz Vilches, Marcia Gaska Hernandez, キューバ):『現代ロシア散文全集』
  • 6. ドロテア・トロッテンベルク(Dorothea Trottenberg, スイス):I. ブーニン『太陽の聖堂』


コンクールの結果を見ると、翻訳対象となったロシア作家は極めて多岐にわたっています。ロシアの古典的作品の新訳とともに、外国人読者にはあまり知られていない作家やロシア文学作品も見られます。

本年受賞したのは以下の作品です。


  • 1. 散文部門:卓越したロシア文学作品翻訳に対する、当該国の歴史初の翻訳の功績を讃えて

    国:アゼルバイジャン
    訳者:ヴェリハンリ(サフェロフ)・テルマン・ハムザガ・オグル(Velihanli (Caferov) Telman Hamzaga oglu)
    作品:F. M. ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

  • 2. 散文部門:ロシアの古典作品の普及およびロシアの文学的イメージ更新の功績を讃えて

    国:日本
    訳者:望月 哲男
    作品:L. N. トルストイ『アンナ・カレーニナ』

  • 3. 詩部門
    国:オランダ
    訳者:マルグリート・ベルク、マリア・ヴィーベス(Margriet Berg, Marja Wiebes)
    作品:A. A. アフマートヴァ『選集』
  • 4. 初訳:詩
    国:オランダ
    訳者:フラウキエ・スロフストラ(Froukje Slofstra)
    作品:V. S. グロスマン『人生と運命』

受賞者の方々に祝意を申し上げるとともに、コンクール運営へのご参加・ご協力に心より感謝申し上げます。
センターの他の活動方針に関しても、さらなるご協力を期待しております。
詳しくは、ロシア文学国際翻訳者センターWebサイトをご覧ください。

ロシア文学国際翻訳者センターWebサイト


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アンナ・カレーニナ 1<全4巻>
トルストイ/望月哲男 訳 
定価(本体971円+税)

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6月10日発売の新刊『経済学・哲学草稿』(マルクス・著/長谷川 宏・訳)の刊行を記念して、長谷川 宏さんのトークイベントを東京堂書店神田本店とジュンク堂池袋本店で開催します。
ヘーゲルの研究でも広く知られる長谷川さん。東京堂ではヘーゲルとマルクス双方の思想の源流を探り、ジュンク堂では「疎外」をキーワードにマルクスの労働観、社会観、自然観について語っていただきます。現代日本にとってもアクチュアルなテーマです。ぜひ、ご参加ください!

ヘーゲルからマルクスを、 マルクスからヘーゲルを読む。 ----新しい思想はいかにして生まれたか?

日 時:7月6日(火) 18:00~20:00
会 場:東京堂書店 神田本店6階
《予約&お問い合わせ 》
■東京堂WEBサイト>>

「理性につらぬかれた世界と対峙しつつ、みずからも理性的存在である意識がこれと知的にかかわる。そこにこそ人間の経験の根本のすがたがあると考えたヘーゲル。これにたいし青年マルクスは、自己に回収されない人間という自然体、そして、自己意識の観念世界にからめとられない現実の自然や人間や社会や歴史に、知を超える経験の場を見ようとしたのだった。」(解説から)。青年マルクスはヘーゲル思考の観念性を批判し、真の人間解放を目指した。 生活のなかで哲学を考える、生活を哲学する立場で数々の著作・翻訳を出し、またヘーゲル翻訳で哲学書翻訳に"革命"を起こした長谷川さんが、マルクスが打ち立てた新しい思想の源流とその革新性、現代性を、ヘーゲルとマルクス双方から読み解く。

働くほどなぜ人は貧しくなるのか?
 ――マルクス、26歳。新しい思想の誕生。


日 時:7月22日(木) 19:00~
会 場:ジュンク堂書店 池袋本店4階喫茶にて
入場料:1,000円(ドリンクつき)
定 員:40名

《予約&お問い合わせ》
1階 案内カウンターまたは電話で予約。
TEL:03-5956-6111
ジュンク堂WEBサイト>>

「1950年代から60年代にかけての政治の季節のこととて、マルクスといえば、なによりも髭もじゃの革命思想家のことだったが、 初期マルクスというと、共産主義者として立つ前の、現実と思想的に格闘する初々しい青年像が思いうかぶようだった。 安保闘争の高揚期にはそんな余裕はなかったが、潮が引いたあとでは数人で集まって初期マルクスの読書会を催したりもした。」(訳者あとがき) 全共闘運動の終息した1970年に大学の研究室を去り、所沢で小さな学習塾を始めた長谷川宏さん。子どもたち相手の塾講師と哲学研究を続け、 生活のなかで哲学を考える、生活を哲学する立場で数々の著作・翻訳を出してきたその長谷川さんが、自身の青年期に取り組んだマルクスに、いま再び戻ってきた。 経済学と哲学の交叉点に身を置いて社会の現実にせまろうとした青年マルクスにあらためて共感したその長谷川さんが、自身の歩みを振り返りながら、「疎外」をキーワードにマルクスの労働観、社会観、自然観をその現代的意味と合わせて読み解く。


《長谷川 宏さんプロフィール》
1940年島根県生まれ。東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学。哲学者。
著書に『高校生のための哲学入門』『新しいヘーゲル』『丸山真男をどう読むか』『いまこそ読みたい哲学の名著』『生活を哲学する』『ちいさな哲学』など。
主な訳書に『精神現象学』『歴史哲学講義』『法哲学講義』『美学講義』(ヘーゲル)、『経験と判断』(フッサール)などがある。

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経済学・哲学草稿
マルクス/長谷川 宏 訳
定価(本体648円+税)
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芸術の体系
アラン/長谷川 宏 訳
定価(本体914円+税)

img_2010_sengawa01.jpg今秋( 10月8日〜10月17日 )調布市せんがわ劇場で、『オンディーヌ』(作:ジロドゥ 演出:ペーター・ゲスナー(せんがわ劇場芸術監督) )が上演されます。

公演にあたり、せんがわ劇場ではキャスト&スタッフの募集をしています。主役のオンディーヌも含めてこのオーディションで決定するそうです。

《募集要項より》
開館3年目を迎えた調布市せんがわ劇場では、フランスの劇詩人ジロドゥの古典『オンディーヌ』を、当劇場芸術監督ペーター・ゲスナーの演出で上演するにあたり、主役のオンディーヌを含めたキャストとスタッフを募集します。

今回、せんがわ劇場アンサンブル第7回公演 人形演劇『銀河鉄道の夜』を演出した黒谷都氏を人形指導に迎え、人間と人形が同時に舞台上に登場するという、斬新な演出が行われます。
一つの役を、ある場面では人間が、ある場面では人形が演じることで、人間界と妖精界のギャップがより鮮明に浮かび上がり、ファンタジーの美しさが強烈に印象づけられる舞台となることでしょう。

純粋すぎる心が生んだ究極の愛の物語に、あなたもチャレンジしてみませんか?

■応募についての詳細は、調布市せんがわ劇場WEBサイトをご覧ください。

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オンディーヌ
ジロドゥ/二木麻里 訳
定価(本体590円+税)

p_100502_02.jpgゴールデン・ウィーク中の5月2日(日)に沼野充義さん(東京大学教授)と亀山郁夫さん(東京外国語大学長)の講演と対談、

<新・世界文学入門>
沼野教授と読む世界の日本、日本の世界
現代日本とドストエフスキー
世界の文学と日本の文化------越境する文学について

が、国立博物館平成館大講堂で行われました。

会場は約400名の参加者で満席。ドストエフスキーをめぐる現代日本文学についてのお二人の対談は、時間の限りがなければ、どこまでも展開していきそうでした。

「村上春樹、ドストエフスキーがベストセラーとなる日本の状況」下で生きていく私たちが読むべき本とは何か、たくさんのアドバイスをもらったように思います。

亀山先生は、
「『カラマーゾフの兄弟』の訳を手がけた後、改めて読んだ漱石の『こころ』が以前より格段に面白く、またそれと前後して大江健三郎『水死』を読み、新しい発見があった。」
そして、沼野先生は
「読書とは運動なのだと思う。ある作品を読むとまた別の作品がおもしろく読める。」と。

「読書の運動」という言葉を聞き、書店の本棚(自宅の積んだままの本の山も)もいつもとは違った景色に見えてきました。


下記は今回の対談で言及された作家・作品についてのメモです。
ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。


■現代日本文学のドストエフスキー的な作家についての考察
 埴谷雄高  「死霊」
 大江健三郎 「水死」「洪水はわが魂に及び」
 村上春樹  「1Q84」

 そして、高村薫、島田雅彦、平野啓一郎、中村文則、鹿島田真希

■また、キリスト教信仰とドストエフスキーの観点から
 加賀乙彦  『宣告』『湿原』
 辻原 登   『許されざる者』

■神なき時代、善悪が相対化した時代に生きる
 川上未映子『ヘブン』

川村 湊さん(『歎異抄』の訳者)、トークイベントのお知らせ

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『歎異抄』の訳者・川村 湊さんが登壇されるトークイベントのお知らせです。

日本文藝家協会「文学イベント」
「文学2010」刊行記念
《小説の力、本の楽しみ 2》

磯﨑憲一郎氏(芥川賞作家)/村田沙耶香氏(野間文芸新人賞作家)/川村湊氏(文芸評論家)講演会

日時:6月12日(土)14:00〜16:00 (開場13:30)
会場:東京堂書店神田本店6階

■詳細&お問い合わせ・予約は 東京堂書店WEBサイト>>


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歎異抄
親鸞・著 唯円・述 /川村 湊 訳
定価(本体533円+税)

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