光文社古典新訳文庫編集部: 2011年9月アーカイブ

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光文社古典新訳文庫の創刊5周年を記念して、スペシャル企画をお送りします。
『ロリータ』の原型ともいえるナボコフ初期の傑作『カメラ・オブスクーラ』を、ロシア語原典から初めて翻訳された貝澤哉さんと、難解で知られる傑作『賜物』を翻訳された沼野充義さんをお招きし、ナボコフの魅力について存分に語ってもらいます。
"言葉の魔術師"と言われるナボコフの仕掛けや文体について、また知られざる翻訳の裏側についてなど、ナボコフをより深く理解し、楽しむためのお二人の対談にご期待ください。

『ロリータ』だけじゃ分からない!
"言葉の魔術師"ナボコフの魅力を語る。
沼野充義(東京大学教授)×貝澤哉(早稲田大学教授)


日時:2011年10月5日(水) 19:00〜
URL: USTREAM 「古典新訳文庫チャンネル」
http://www.ustream.tv/user/kotensinyaku

そして、9月29日発売の週刊文春では、坪内祐三さんに『カメラ・オブスクーラ』を書評ページで取り上げていただいています。
『マルゴ』(ナボコフ自身による英訳版の日本語訳作品)を読んでいない人はもちろん、読んだことのある人にこそ、『カメラ・オブスクーラ』を読んでほしい。(中略)細部が複雑なジグソーパズルのように、見事にストーリーに結びついている。

小説の面白さは、ストーリーではなく細部にあるのだ、と強調していたナボコフ。その深い魅力を語り尽くす沼野充義×貝澤哉対談。ぜひご覧ください!


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賜物
ナボコフ/沼野充義 訳
定価(本体2,600円+税)
河出書房新社
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カメラ・オブスクーラ
ナボコフ/貝澤哉 訳
定価(本体895円+税)

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第20回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 20

「もうすぐ僕らは沈むだろう、冷たき闇の奥底に/お別れだ、短すぎた僕らの夏の強き光よ」

フランスの詩人ボードレールの有名な「秋の歌」はこう始まる。

秋を嫌うフランス人は意外に多い。どんよりと曇った空の下、日に日に寒くなり、雨がちな暗い日々が続くからである。爽やかな日本の秋とは違うのだ。

img_thomas-mann01.jpg光文社と東京ドイツ文化センターが共同で開催するシリーズ企画--「ドイツの古典図書を古典新訳文庫で読む」の第2弾の詳細が決定しました! 大好評だった第1弾の中山元さんによる「自由の哲学者、カント」に続き、今回取り上げる作家は、トーマス・マン。講師には、『ヴェネツィアに死す』、『だまされた女/すげかえられた首』、『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』と、これまで古典新訳文庫で3つのマン作品を翻訳された岸美光さんをお迎えします。

今回の講座では、最新作『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』を取り上げ、3回に渡って岸さんに講演と解説をしていただきます。ぜひ、ご参加ください。

●『詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上)』は今年8月に発売、下巻は10月12日(水)に発売されます。


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詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上)
マン/岸 美光 訳
定価(本体1048円+税)




ドイツの古典図書を古典新訳文庫で読む
『トーマス・マンのイローニシュ(アイロニカル)な立場』

《プログラム》


第1回 クルルの保守的な発言とトーマス・マンの政治的な立場
日時:第1回 2011年10月28日(金)18:30〜

『クルルの告白』を読むとクルルの保守的発言に読者は、違和感を受ける。トーマス・マンはなぜこのようなテキストを書いたのだろうか。そこにこそマンの政治的立場が反照的に浮かび上がる。

第2回 トーマス・マンのパロディーというスタイル
2011年11月25日(金)18:30〜

『クルルの告白』は、ゲーテの自伝的作品『詩と真実』のパロディーとして書かれている。このパロディーの文体、重層的な物語構造を、マンはどのような意図で用いたのか。詐欺師を主人公にしたアイデアとともに探る。

第3回 トーマス・マンのイロニーという視線
2011年12月16日(金)18:30〜

以上の議論を踏まえると、マンの創作の基本姿勢であるイロニーの視線が浮かび上がってくる。このことをこの小説の読解を通じて読みとり、マンの他の小説のテキストも展望する。

《講師》岸 美光さん
1948年 埼玉県生まれ。元・東京都立大学教授。ドイツ文学専攻。主な訳書に『大きなケストナーの本』(ケストナー、リスト編、共訳)『ヴェネツィアに死す』(マン)、『だまされた女/すげかえられた首』(マン)など。


●会場:東京ドイツ文化センター図書館(東京都港区赤坂7-5-56)
●アクセス:東京メトロ青山一丁目駅 A4出口から赤坂郵便局方面へ徒歩5分

東京ドイツ文化センターWebサイト イベント詳細ページ>>

●お申込み/お問い合わせ
参加ご希望の方は、事前の参加登録を下記宛にお願いします。
●東京ドイツ文化センター図書館 担当:吉次基宣さん
●E-mail: yoshitsugu@tokyo.goethe.org
●TEL: 03-3584-3203

※参加は無料です。
※この講座は日本語で行われます。

協力:財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)


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ダーウィン『種の起源』に関する情報を2つお知らせします。
■池上彰さんの新刊
『世界を変えた10冊の本』
文藝春秋
「読めば、そのダイナミズムに圧倒される」世界を動かした10冊の本に、『アンネの日記』『聖書』『コーラン』や『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などとともに『種の起源』も取り上げられています。各本の重要な箇所を引用し、池上さんの解説で構成されている本書、『種の起源』の引用は光文社古典新訳文庫(渡辺政隆・訳)からです。

例えば、ダーウィンの明快な結論のところ↓

個々の生物種は創造主によって個別に創造されたという創造説の見解は、大半のナチュラリストが受け入れ、私自身もかつては受け入れていたが、明らかに誤っているという結論である。種は不変ではない。同じ種の変種とされているものは、その種の子孫である。

かつて世界を変え、私たちが生きている社会を構築した本。池上彰さんによる歴史的位置づけや宗教的背景の解説を読んだ後に、ぜひ原典『種の起源』をどうぞ!

もうひとつ、ダーウィン関連で...
NHK BSプレミアム 大発見史「疾走する進化論」が放送されます。
放送日:2011年 9月30日(金)午後9:00~9:59   
●番組HP>>
"生物の種は、神によって個々に創造されたものではなく、原始的生物から進化によって枝分かれしてきたもの"という、当時の常識を覆すこの学説、実は、生物学にとどまらず、19~20世紀の政治・文化の一大源流となった。マルクス、フロイト、ニーチェなど時代を築いた科学者や思想家たちに強く影響を与えた。 【出演】松尾スズキ,大澤真幸,佐倉統,中野京子

↓↓番組でナレーションとナビゲーターを担当された松尾スズキさんがツイートで↓

NHKでお仕事。ダーウィンのあれこれに、そこそこ詳しくなって帰って来た。ダーウィンなめてた。俺、ダーウィンまじリスペクト! 今月中には放送されるんでアナウンスします。 
Sep 19 via webFavoriteRetweetReply

ダーウィンには、その人柄がしのばれる数多くのエピソードがあります。
以前、トークイベントで訳者の渡辺政隆さんにお話いただきました。
 第5回カフェ光文社古典新訳文庫 『種の起源』渡辺政隆さんトークイベント
「ダーウィンの散歩道~進化論の生まれた場所」

また、番組に出演された中野京子さん(ドイツ文学者・西洋文化史家)のブログにも収録の模様が綴られています。ゾラ、ドガ、ウエルズもダーウィンの影響を受けていたんですね。
中野京子さんブログ 「花つむひとの部屋」>>

ダーウィン、魅力あふれる人です!


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種の起源(上)
ダーウィン 作/渡辺政隆 訳
定価(本体838円+税)


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種の起源(下)
ダーウィン 作/渡辺政隆 訳
定価(本体838円+税)

池 央耿さん、森田成也さん、川村 湊さん、貝澤 哉さんの新しい訳書・著書のご案内です。今月の新刊『カメラ・オブスクーラ』の著者ナボコフの全短篇68篇を収録した一冊も! ぜひ、書店などでお手に取ってご覧ください。
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『失われた地平線』 (ジェイムズ・ ヒルトン/著  池 央耿/訳)
河出文庫  2011年9月発売
価格:735円(税込み)

不老不死の人々が住むという、地球に残された最後の楽園、シャングリ・ラ。かの地に不時着したイギリス人領事コンウェイを含む四人の運命やいかに?深い教養を持つ長寿のラマ僧に手厚い看護を受けた彼らが見たものとは!?冒険小説の決定版、ロングセラーが待望の新訳で登場。


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『〈資本論〉入門』 (デヴィッド・ハーヴェイ/著  森田成也・中村好孝/訳)
作品社  2011年9月発売
価格:2,940円(税込み)

世界的なマルクス・ブームを巻き起こしているハーヴェイ教授の最も世界で読まれている入門書! グローバル経済を読み解く『資本論』の広大な世界へ!


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『ナボコフ全短篇』 (ウラジーミル・ナボコフ/著 沼野充義・若島 正・貝澤 哉 他/訳)
作品社  2011年7月発売
価格:8,190円(税込み)

"言葉の魔術師"ナボコフが織りなす華麗なる言語世界と短篇小説の醍醐味を全一巻に集約。英米文学者とロシア文学者との協力により、1920年代から50年代にかけて書かれた、新発見の3篇を含む全68篇を新たに改訳した、決定版短篇全集。


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『原発と原爆 「核」の戦後精神史』 (川村 湊/著)
河出書房新社   2011年8月発売
価格:1,365円(税込み)

戦後の日本が世界中の人々に本当に伝えるべきこと、それは、被爆=被曝の体験から生まれた文化、原子力による被害の文化である--。ゴジラと放射能恐怖映画から、鉄腕アトム、広瀬隆『東京に原発を!』、吉本隆明『「反核」異論』、黒澤映画『生きものの記録』、『はだしのゲン』、『長崎の鐘』、『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、「原発文学」の数々まで、さまざまな文化現象を世相に重ね合わせながら読み解き、原発と原爆(=「核」)をめぐる時代精神を浮き彫りにする。3・11の破局にいたるまで、私たちはいったい何をしていたのだろうか...。


産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第19回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 19

祝日の変動になかなか慣れなくて、いまだに今日は「敬老の日」のような気がする。フランスの祝日で変動するのは「復活祭」(春分の日以降最初の満月の次の日曜日)とそれにまつわる宗教的祭日だけだから、まず迷うことはない。ちなみに、「敬老の日」というのは日本独特の祝日であり、ヨーロッパ諸国にはないと思う。

とはいえ、フランスの小説にはしばしば印象的な老人が登場する。

プルーストの『失われた時を求めて』もそうだ。祖父母や大叔母や親戚の老女、それに社交界の老貴族たち。「私」はそうした老人たちと深くかかわってゆく。

『純粋理性批判 6』の"タイトル・リスト"です

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今月の新刊『純粋理性批判 6』(カント/中山 元 訳)のタイトル・リストをアップしました。

中山 元さんによる新訳『純粋理性批判 』では、すべての段落にタイトルと番号がつけてあり、解説はすべてこの番号で行われています。このタイトルと番号をピックアップして、タイトル・リストをPDFで作成しました。

訳者あとがきでもふれていらっしゃいますが、かつて中山さんご自身も理解を確かめるためにタイトル・リストを作成されていたそうです。
ぜひ、カントの思考を理解するための一助としてご活用ください。

『純粋理性批判』タイトル・リスト FILE05-第六巻 (PDFファイル 590KB)>>

《訳者あとがきより》

「ページの指示は紙の上の配置という偶然的な要素に依存したものである。ページ数よりもカントが一つの思考のブロックとして示した段落を指示するほうが、カントの思考に忠実だと考えたのである。

 読者はできればこの段落の番号とタイトルだけを書き取ってタイトル・リストを作ってほしい。(中略)

 そして本書を通読した後で、このリストを眺めながら、そこで何が書かれていたか、思い出してほしいのだ。ぼくも昔、自分の理解をたしかめるために、よくやったこと・・・」


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純粋理性批判 6
カント/中山 元 訳
定価(本体895円+税)

《新連載》 「新・古典座」通い -- vol.1  2011年9月

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「光文社古典新訳文庫」を、良質な古典作品がかかる劇場に見立て、毎月新刊を紹介。 その時々の街の話題と一緒に。 [文 : 渡邉裕之・文筆家]

〈今月の新刊〉
『うたかたの日々』(ヴィアン 野崎 歓/訳)
『純粋理性批判6』 (カント  中山 元/訳)
『カメラ・オブスクーラ』(ナボコフ  貝澤 哉/訳)

デジタルマスタリング・ヴィアン

cover132_shinkotenza.jpg9月新刊の1冊目は、ボリス・ヴィアン『うたかの日々』。野崎歓さんの新訳は、デジタルマスタリングによって60年代ロックが鮮やかに蘇ったように、その日本語で戦後すぐのパリの若者たちのイメージをくっきりと浮かびあがらせた。

1990年代中期から、私たちの国の都市では洒落た喫茶空間を自前のセンスで作り上げるカフェブームが始まった。若き経営者たちは、店作りの参考資料として、那須のSHOZO CAFEの珈琲の味から、70年代のインテリア雑誌、カエターノ・ヴェローゾなどのブラジル音楽、そしてパリのカフェ系文物、その他多くのものを舌の先や頭脳にコレクションした。パリ・カフェ系文物の中に、件のボリス・ヴィアンもあったのだが、いかんせん扱いづらかった。いや率直にいおう、スペース作り用の鮮明な資料を求めている眼には、訳が「ちょっとピンぼけ」だった。

当時の若きマスターなら、この新刊を見てこういうだろう、「あっ、使える『うたかたの日々』が出た!」(確かに主人公コランの家のインテリアがはっきり見えます)

しかし既に、カフェブームは去り、ブームを支えていた若者も今や、コランの恋人クロエが肺に生長する睡蓮によって亡くなるという、若年の死しか似合わない哀切なイメージに涙する中年世代になっているだろう......。時の流れは早い。だが、情熱的且つ洗練された青春時代を過ごした者だからこそ深く楽しめる小説ではないか、この『うたかたの日々』は。

映画化の話がある。ご存知のように、視覚的な小説なので、既に映画作品はある。1968年に作られたシャルル・ベルモン監督作品(日本ではまさにカフェの時代95年に初公開)と、ともさかりえと永瀬正敏主演の「クロエ」(利重剛監督 2001年)だ。

そして、予定されているのが、最近ハリウッドに進出したフランスの監督ミシェル・ゴンドリーによるもの。彼の代表作「グリーン・ホーネット」を見れば納得するだろう。スーパーヒーロー、グリーン・ホーネットと助手でありながら実は優秀なカトーという設定は、本作のコランとコックのニコラ(料理もダンスもスゴイ!)の関係性に似ており、カトーが用意する武器は、こちらのカクテルピアノなどヴィアンデザインのキュートなインテリアと共振する質感だ......原作を読んで、映画化の予定をもっている監督の代表作を見るというのは、なかなか面白い遊びですね。映画界の「予定」はあてにならないが、ちょっと期待したい。

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第18回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 18

この時期、パリではそろそろ秋の気配が濃厚になってくる。パリの緯度は札幌よりはるか北になるから当然なのだが、日本ではしばらく残暑厳しい日が続く。避暑地はまだまだ賑わっていることだろう。

箱根、軽井沢、蓼科、那須高原と名前を口にしただけで一陣の涼風が吹いてくるような気がするのは私だけではないと思う。

〈創刊5周年〉 9月の新刊、本日発売です

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光文社古典新訳文庫は、創刊5周年を迎えることができました。ご愛読、ほんとうにありがとうございます! 今月の新刊は、創刊5周年の感謝をこめて、魅力あふれる強力なタイトル3作品をお届けします。
野崎歓さんが「訳してみたいとひそかに夢見ていた」という『うたかたの日々』 。第6巻となる『純粋理性批判』 は、いよいよ「超越論的な弁証論」の最終章です。神の現実存在の議論の検討がなされます。そして、『ロリータ』を予感させる重要な作品である『カメラ・オブスクーラ』 の3作品。ぜひ手に取っていただければと思います !
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『うたかたの日々』(ヴィアン 野崎 歓/訳)
青年コランは美しいクロエと恋に落ち、結婚する。しかしクロエは肺の中に睡蓮が生長する奇妙な病気にかかってしまう......。 愉快な青春の季節の果てに訪れる、荒廃と喪失の光景を前にして立ち尽くす者の姿を、このうえなく悲痛に、美しく描き切ったラブストーリー。ヴィアンの魅力を瑞々しい訳文で再現!


『純粋理性批判6』 (カント  中山 元/訳)
第6巻は「超越論的な弁証論」の第三章「純粋理性の理想」を扱う。ここでは神の現実存在の議論が検討され、デカルト以来の伝統的な近代哲学の神の存在証明が分類され、すべてが批判される。そしてこの存在証明に基づく神学の考察と批判が展開されることになる。


『カメラ・オブスクーラ』(ナボコフ  貝澤 哉/訳)
裕福で育ちの良い美術評論家クレッチマーは、たまたま出会った美少女マグダに夢中になるのだが、そこにマグダの昔の愛人が偶然姿をあらわす。ひそかに縒りを戻したマグダに裏切られているとは知らず、クレッチマーは妻と別居し愛娘をも失い、奈落の底に落ちていく......。
英語版とは大きく異なるロシア語原典の独特の雰囲気を活かし、細部の緻密な面白さを際立たせた野心的な新訳。

亀山郁夫さんの講演会が10月22日(土)に日本記者クラブ(日本プレスセンタービル)10階ホールで開催されます。申込み受付中です! 

亀山郁夫先生のドストエフスキー解説第2話!!
ドストエフスキー『悪霊』の衝撃
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世紀末のロシアの知識人の魂を描き、近未来の革命を鋭く予見した代表作の核心を亀山先生が独自の視点で解き明かします。

『悪霊(あくりょう)』--ロシアの19世紀後半に現実におきた革命秘密結社の某殺人事件に触発され、無神論をテーマに描いた問題作。


日時:2011年10月22日(土)14:00〜16:00
会場:日本記者クラブ(日本プレスセンタービル)10階ホール
千代田区内幸町2−2−1
アクセス:東京メトロ千代田線・日比谷線・丸ノ内線 霞ヶ関駅、都営地下鉄 三田線 内幸町駅、JR 新橋駅 日比谷口(SL広場)より徒歩約10分
参加費:会員 2,000円(日ロの友好団体の会員同額)/学生 2,000円/一般 2,500円

【お申し込み方法】
会員/学生/一般、郵便番号・住所・氏名・電話・FAX・E-mail等を明記の上、FAX、E-mail、または郵便でお申し込みください。  
満員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。
【主催】
NPO 日ロ交流協会 (〒106‐0041 港区麻布台3−4−14 -401)
〈TEL〉03-5563-0626 〈FAX〉03-5563-0752  〈E-mail〉nichiro(アットマーク)nichiro.org

■ NPO 日ロ交流協会WEBサイト>>

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悪霊 1 <全3巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価(本体895円+税)


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悪霊 2 <全3巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価(本体1,143円+税)

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第17回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 17

『失われた時を求めて』にはさまざまな引用が鏤められている。批評家だった故・宮川淳の名著に倣って言えば、豊饒なる「引用の織物」と言えるだろう。処女作『愉しみと日々』、未完の習作『ジャン・サントゥイユ』と『失われた時を求めて』を隔てているのは、言及や暗示等も含む広義の「引用」の圧倒的な多さである。

私の修士論文のテーマはまさに「引用」だったが、いまこれ以上の文学論には踏み込まない。私はただプルーストの引用の特徴に触れておきたいだけだ。

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月刊『ふらんす』(白水社)で連載中の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「対訳で楽しむ『失われた時を求めて』  スワン家のほうへ」の第4回を(2011年7月号掲載分)をお届けします。(この連載は2011年4月号から全6回の予定です。)


■ 「対訳で楽しむ『失われた時を求めて』 スワン家のほうへ 4」  PDFファイル(月刊『ふらんす』2011年7月号掲載)>>


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失われた時を求めて 1 <全14巻>
第一篇 「スワン家のほうへ I」

プルースト/高遠弘美 訳
定価(本体952円+税)

産経新聞(大阪版)の夕刊文化欄で連載中(毎週木曜日掲載)の高遠弘美さん(『失われた時を求めて』『消え去ったアルベルチーヌ』の翻訳者)「プルーストと暮らす日々」の第16回をお届けします。

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プルーストと暮らす日々 16

何年かかっても手に入れたいと思う本がある。以前であれば、古本屋の棚か目録で探すしかなかったのだが、最近ではインターネットの古書サイトというものがあって、これは稀覯本入手の機会を飛躍的に高めたと思う。それでも、どんなものでもつねに手に入るとは限らないし、こちらの懐具合もあるから、やはり千載一遇のチャンスであることには違いがない。

最近、そうして数十年来探していた本がカナダのインターネットサイトを通じて手に入った。プルーストの処女作『愉しみと日々』初版である。

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