『読書について』(ショーペンハウアー/鈴木芳子 訳) - 光文社古典新訳文庫


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読書について

読書について

  • ショーペンハウアー/鈴木芳子 訳
  • 定価(本体743円+税)
  • ISBN:75271-2
  • 発売日:2013.5.14
  • 電子書籍あり

痛烈かつ辛辣なアフォリズム!
「読書とは自分の頭ではなく、他人の頭で考えること」
「多読に走ると、自分の頭で考える力が失われてゆく」

内容

「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」「多読に走ると、自分の頭で考える力が失われてゆく」......。
読書好きのみなさんには、ドキっとする、耳の痛い話ではありませんか? なにを、どう読むか。あるいは読まずにすませるか。読書の達人であり一流の文章家だったショーペンハウアーが放つアフォリズムの数々。率直さゆえに辛辣に響く言葉の奥底には、哲学者ならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。読書について書かれた本は世にたくさんありますが、本書を抜きには語ることはできません。


●悪書は知性を毒し、精神をそこなう。良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。
●本を買うとき、それを読む時間も一緒に買えたら、すばらしいことだろう。だがたいてい本を買うと、その内容までわがものとしたような錯覚におちいる。
●読書しているとき、私たちの頭は他人の思想が駆けめぐる運動場にすぎない。 読書をやめて、他人の思想が私たちの頭から引き揚げていったら、いったい何が残るだろう。
●かれら(学者)は多読のために、愚かになっている。
●ひっきりなしに次々と本を読み、後から考えずにいると、せっかく読んだものもしっかり根を下ろさず、ほとんどが失われてしまう。
[書評]
アルトゥール・ショーペンハウアー
[1788-1860]ダンツィヒ生まれのドイツの哲学者。「生の哲学」の祖。主意主義とペシミズムの代表者。ゲッティンゲン大学で自然科学・歴史・哲学を学び、プラトンとカント、インド哲学を研究する。イェーナ大学で論文「充足理由律の四根について」によりドクトルの学位取得後、1820年ベルリン大学講師となったが、当時ヘーゲル哲学が全ドイツを席巻、人気絶頂のヘーゲル正教授に圧倒され辞任し、在野の学者となる。主著である『意志と表象としての世界』(1819-1844)を敷衍したエッセイ『余録と補遺』(1851)がベストセラーになると、彼の思想全体も一躍注目を集め、晩年になってから名声を博した。フランクフルトにて没。ニーチェやヴァーグナーをはじめ、哲学・文学・芸術の分野で後世に大きな影響をおよぼした。
[訳者]鈴木芳子
1987年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(ドイツ文学専攻)。ドイツ文学者・翻訳家。『ベビュカン』にて独日翻訳賞マックス・ダウテンダイ・フェーダー・東京ドイツ文化センター賞受賞。訳書に『宮廷画家ゴヤ』(フォイヒトヴァンガー)、『ダダ大全』(ヒュルゼンベック編著)、『醜の美学』(ローゼンクランツ)、『ベビュカン』『二十世紀の芸術』(共にカール・アインシュタイン)ほか多数。
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