『トニオ・クレーガー』(マン/浅井晶子 訳) - 光文社古典新訳文庫

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トニオ・クレーガー

トニオ・クレーガー

  • マン/浅井晶子 訳
  • 定価(本体760円+税)
  • ISBN:75383-2
  • 発売日:2018.8.8
  • 電子書籍あり

ごく普通の幸福への憧れと、 高踏的な芸術家の生き方のはざまで
悩める青年が抱く決意とは?
ノーベル賞作家の自伝的傑作

作品

本作は、自分の一族の隆盛と没落を描いた『ブデンブローク家の人々』で一躍有名作家となったマンが、若き文学者としての苦悩を、分身であるトニオ・クレーガーに投影して明かした初期の代表作のひとつ。いまも青春小説として、若者を中心に世界中で愛読されている。


物語

同級生の男子ハンスや、金髪の少女インゲボルクに思い焦がれながらも、愛の炎には身を捧げられず、精神と言葉の 世界に歩みだしたトニオ。だが大人になり小説家として成功してなお、彼の苦悩は燻っているのだった。若者の青春と新たな旅立ちを描いた、ノーベル賞作家の自伝的小説。


解説

伊藤 白(学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科准教授)


トーマス・マン Thomas Mann
[1875-1955] リューベックの富裕な商家に生まれ、生家の繁栄と衰退を題材に『ブデンブローク家の人々』を執筆、世に出る。 第二次大戦中はアメリカに亡命、戦後アメリカに起こった反共の気運を嫌ってスイスに移住。半世紀を超える執筆活動の中でドイツとヨーロッパの運命を深く考察し、過去の文学遺産を幾重にも織り込んだ独自の物語の世界を展開した。1929年、ノーベル文学賞受賞。小説に『トニオ・クレーガー』『ヴェネツィアに死す』『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』『魔の山』『ヨゼフとその兄弟たち』『ヴァイマルのロッテ』『ファウストゥス博士』、エッセイに『非政治的人間の考察』など。
[訳者]浅井晶子 Asai Shoko
1973年生まれ。京都大学大学院博士課程単位認定退学。訳書に、『世界収集家』(イリヤ・トロヤノフ)、『リスボンへの夜行列車」(パスカル・メルシエ)、『緩慢の発見』(シュテン・ナドルニー)、『兵士はどうやってグラモフォンを修理するか』(サーシャ・スタニシチ)、『憎しみに抗って』 (カロリン・エムケ)ほか多数。
《関連刊行本》
『詐欺師フェーリクス・クルルの告白(下)』(マン/岸 美光 訳)
『詐欺師フェーリクス・クルルの告白(上)』(マン/岸 美光 訳)
『ヴェネツィアに死す』(マン/岸 美光 訳)
『トニオ・クレーガー』(マン/浅井晶子 訳)
『だまされた女/すげかえられた首』(マン/岸 美光 訳)
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