• 作家生没年譜
  • 古典新訳文庫全作家の生きた時代を一覧にしました。(2011.07.20update/
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肉体の悪魔

肉体の悪魔

ラディゲ/中条省平 訳
定価(本体476円+税)

早熟な少年の人妻への恋を、天才作家が悪魔的な筆致で描く20世紀心理小説の白眉研ぎ澄まされた文体で甦った決定訳!

作品

未成熟ゆえの、純粋でわがままで残酷な愛情。ときおり垣間見せる大人のような洞察力――。
少年の透徹した感性を、鋭利な文体で大胆に描く夭逝した天才作家ラディゲ、18歳の処女作。


物語

第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく……。


レーモン・ラディゲ
[1903−1923] フランスの詩人・小説家。風刺画家を父として、パリ郊外に生まれる。幼少期は成績優秀な生徒だったが、長じて、文学に傾倒。14歳で『肉体の悪魔』のモデルといわれる年上の女性と恋愛関係となり、欠席が増えて退学処分となる。退学後、詩人のジャコブやコクトーと出会い、処女長編小説の本作で文壇デビュー。ベストセラーとなる。その後もコクトーと旅をしながら『ドルジェル伯の舞踏会』を執筆するが、1923年、腸チフスにより20歳の若さで死去。
[訳者]中条省平
1954年生まれ。学習院大学教授。仏文学研究のほか、映画・文学・マンガ・ジャズ評論など、多方面で旺盛な活動を展開している。主著に『小説家になる!』『反=近代文学史』『フランス映画史の誘惑』。訳書に『悪魔のような女たち』(ドールヴィイ)、『失われた時を求めて フランスコミック版』(プルースト)、『マダム・エドワルダ/目玉の話』(バタイユ)、『恐るべき子供たち』(コクトー、共訳)、『肉体の悪魔』(ラディゲ)、『愚者が出てくる、城寨が見える』(マンシェット)、『花のノートルダム』(ジュネ)ほか多数。