光文社古典新訳文庫 読書エッセイコンクール2016

ごあいさつ

おかげさまで、光文社古典新訳文庫は今年9月で創刊10周年を迎えます。古典が読まれないといわれる時代に、幸い読者の大きな支持を得て、今日まで刊行を続けてまいりました。出版点数もついに230冊を超えました。

この10年間、世界は未曾有の変化を遂げ、わが国も歴史的ともいえる大転換期を迎えております。自分の立ち位置が分からなくなった時、世界に違和感を覚えた時、唯一の拠り所になるのが、古典作品であるという思いはますます強くなるばかりです。

この「読書エッセイコンクール」も第9回になります。これまでも毎回たくさんの熱のこもった読書エッセイを寄せていただきました。読者のみなさんに古典と出会う機会を少しでも増やすことができたとしましたら、私たちにとっては望外の喜びです。

「いま、息をしている言葉で。」という言葉に込めた古典新訳文庫の基本方針は創刊以来堅持してきたつもりです。繰り返しになりますが、正確な美しい日本語で、世界の古典文学や思想書を読むことが、現在ほど必要とされる時代はないはずです。

学校単位、またクラブやサークル単位でのご応募も歓迎いたします。前回に引き続き、学校、団体にお贈りする、学校協力賞も用意しております。

みなさまのご応募を心よりお待ちしております。

平成28年6月吉日
株式会社光文社
出版局編集委員 駒井 稔