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『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』(チェーホフ/浦 雅春 訳)
簡潔にして哀切!チェーホフ訳の新たな到達点
作品あるかなきかの希望。あきらめの気持ちを胸に、日々をやり過ごすほかない人生。すれ違う思惑のなかで、必死に呼びかけ合う人々の姿を、極限にまで切りつめたことばで浮かび上がらせる待望の新訳。
内容
若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は......。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。
チェーホフ
[1860−1904] ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作との呼び声が高い。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去。代表作に『退屈な話』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』『中二階のある家』『いいなずけ』などの短編がある。[訳者]浦 雅春
1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『メイエルホリド 演劇の革命』(E.ブローン、共訳)、『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、共訳)などの訳書がある。-
《関連刊行本》
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 | 個別ページ
渡邊守章さん、浦 雅春さん、松永美穂さんー新刊のお知らせ
渡邊守章さん(『シラノ・ド・ベルジュラック』訳)、浦 雅春さん(『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『鼻/外套/査察官』訳)、松永美穂さん(『車輪の下で』訳)の新刊のお知らせです。
『渡邊守章評論集 越境する伝統』 渡邊守章/著
ダイヤモンド社
価格:本体 5,900円+税
『かもめ』 チェーホフ/著 浦 雅春/訳
岩波文庫
価格:本体 540円+税
『第三帝国のオーケストラ−−ベルリンフィルとナチスの影』
ミーシャ・アスター/著 松永美穂/訳 佐藤 英/訳
早川書房
価格:本体2,800円+税
《光文社古典新訳文庫既刊》 | |
![]() ロスタン/渡辺守章 訳 定価(本体980円+税) | ![]() ヘッセ/松永美穂 訳 定価(本体620円+税) |
![]() チェーホフ/浦 雅春 訳 定価(本体780円+税) | ![]() ゴーゴリ/浦 雅春 訳 定価(本体648円+税) |
2010年1月21日 光文社古典新訳文庫編集部 | 個別ページ