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『アッシャー家の崩壊/黄金虫』(ポー/小川高義 訳)

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アッシャー家の崩壊/黄金虫

アッシャー家の崩壊/黄金虫

  • ポー/小川高義 訳
  • 定価(本体880円+税)
  • ISBN:75331-3
  • 発売日:2016.5.12

怪奇の館、名探偵、暗号解読......
エドガー・アラン・ポーの"傑作中の傑作"を集めた新訳短篇集第2弾!

作品

陰鬱な邸に旧友を訪ねた私。神経を病んで衰弱した友と過ごすうち、恐るべき事件は起こる......。ゴシックホラーの名作「アッシャー家の崩壊」、名探偵デュパンの類稀な洞察力が発揮される「盗まれた手紙」、暗号解読と宝探しが痛快な「黄金虫」など、ポーの代表的短篇7篇と詩2篇を収録。


めくるめくポー・ワールドを堪能せよ!

収録作品
  • アッシャー家の崩壊
  • アナベル・リー
  • ライジーア
  • 大鴉(おおがらす)
  • ヴァルデマー氏の死の真相
  • 大渦巻への下降
  • 群衆の人
  • 盗まれた手紙
  • 黄金虫(こがねむし)
エドガー・アラン・ポー
[1809−1849]アメリカの作家、詩人。推理小説の祖とも言われる。計算された恐怖を創作する「理詰めの芸術派」。旅役者の両親に早く死なれ、27歳のとき13歳の従妹と結婚するが病気で先立たれ、職に恵まれず酒に溺れる。断酒会に参加したものの40歳で死去。主な作品に「黒猫」、「モルグ街の殺人」、「アッシャー家の崩壊」、「黄金虫」、詩集「大鴉」がある。
[訳者]小川高義
1956年生まれ。東京工業大学名誉教授。著書に『翻訳の秘密』。訳書に『低地』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『オリーヴ・キタリッジの生活』(ストラウト)、『老人と海』(ヘミングウェイ)、『緋文字』(ホーソーン)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』『グレート・ギャッツビー』(共にフィッツジェラルド)ほか多数。
《関連刊行本》
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2016年5月12日 光文社古典新訳文庫編集部 |

紀伊國屋書店KINOPPY&光文社古典新訳文庫「小川高義先生と再読する、ヘミングウェイ『老人と海』」10月3日紀伊国屋書店新宿本店で

10月3日、紀伊国屋書店新宿本店9階イベントスペースにて、古典新訳文庫から今年9月に刊行された新訳『老人と海』の「読書会」を開催しました。ゲストにお迎えしたのは、本作の翻訳をされた小川高義先生です。

編集部としても読書会というかたちでのイベントの開催は初めての試みです。紀伊国屋書店さんのご協力で実現した、いつもとは少し趣きの異なるイベントとなりました。

まず前半は編集長の駒井が聞き手をつとめ、『老人と海』の翻訳にまつわる興味深いエピソードを、小川先生に語っていただきました。

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ヘミングウェイは晩年、肉体的・精神的な不調を抱え、思うようにその才能を発揮できなかったといわれます。しかし、『老人と海』は後期の作品のなかでは、特に評価の高い作品です。小川先生も実際に翻訳されて、「抜群に優れた作品」だと感じられたといいます。

『老人と海』が優れている理由、そのひとつは文体にあります。中期のヘミングウェイ作品を特徴づける男性らしさが影をひそめ、繊細で、細部までつくりこまれた文章が際立っています。とりわけ、「語の選び方や、イメージ作りが素晴らしく、作品を通して緊張感が持続している」と小川先生は指摘します。

そこで今回のイベントでは、『老人と海』をより楽しむために、小川先生にあらかじめ『老人と海』の原文から特に印象に残っている箇所を抜粋して頂き、それらを訳文と並置したレジュメを用意しました。

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このレジュメを使って、会場の皆さんと一緒に小川さんの訳文を参照しながら、原文を検討していきました。

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作者のヘミングウェイが『老人と海』で使っている単語は、一見するとそれほど難しいものではありません。どちらかといえば、日常的で平易な語が多いのです。しかし、たとえば、一文の中でカンマがどの位置におかれているか、あるいは、どんな順番で事物が描かれていて、色の描写では何色が最初に登場しているのか。こういった繊細な部分に注目して、英文をじっくり見ていくと、ヘミングウェイの文章がいかに考え抜かれたものかということに気づかされます。練達の翻訳家である小川先生の解説とともに『老人と海』の英文を読み解きながら、翻訳文学を読むことには本当に様々な愉しみ方があることを、改めて感じることができました。また、来場の皆さんが英文を読むのに集中しているのも新鮮な光景でした。

今回の「読書会」を始めたのは、読者の皆さんと、読後の感想や意見を共有できる場所をもちたいという思いがあったからです。初回ということもあり、手探りの部分もありましたが、今後も引き続き、紀伊国屋書店のスタッフのお力もお借りしつつ、読者の皆さんと古典新訳文庫とをつなげることができるような、距離の近いイベントづくりに取り組んでいきたいと思います。

ふだんから海外文学に親しまれている方も、あるいは原文を読み込んでいる凄腕の読者の方も、翻訳文学が苦手という方も、ぜひ一度古典新訳文庫の読書会に参加されてみてはいかがですか。きっと新しい発見がありますよ。(編集部)

老人と海

老人と海

  • ヘミングウェイ/小川高義 訳
  • 定価(本体600円+税)
  • ISBN:75299-6
  • 発売日:2014.9.11

2014年11月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『老人と海』(ヘミングウェイ/小川高義 訳)

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老人と海

老人と海

  • ヘミングウェイ/小川高義 訳
  • 定価(本体600円+税)
  • ISBN:75299-6
  • 発売日:2014.9.11
  • 電子書籍あり

初訳から60年、原文に忠実な決定訳。
まったく新しい「老人」の誕生!

作品

数カ月続く不漁のために周囲から同情の視線を向けられながら、独りで舟を出し、獲物がかかるのを待つ老サンチャゴ。やがて巨大なカジキが仕掛けに食らいつき、三日にわたる壮絶な闘いが始まる......。決して屈服しない男の力強い姿と哀愁を描く、ヘミングウェイ文学の最高傑作。


物語

従来この作品は、一種の活劇のように捉えられてきた。老人は獲物と格闘し、船上で叫び、大声で罵る。しかし作品本来の姿は、老人の内面のドラマを淡々と描いた、極めて思索的なものだ。原文に忠実な翻訳で浮かび上がる老人のこれまでとは異なる魅力に読者は魅了されるだろう。


〈あとがきのあとがき〉「新しい「老人」の誕生」──『老人と海』の訳者・小川高義さんに聞く

アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway
[1899-1961] アメリカの小説家。第一次世界大戦に赤十字の募集に応じて従軍し、大怪我を負う。帰国後は新聞記者として精力的に活動。1924年にパリに移住し、フィッツジェラルド、ドス・パソスなど「ロスト・ジェネレーション」の作家たちと交流。スペイン内戦、第二次世界大戦でも従軍記者としてルポを書く一方、その経験を元に『武器よさらば』『誰がために鐘は鳴る』を書き上げた。戦後はキューバに渡り、1952年に発表した『老人と海』でピュリツァー賞を受賞、1954年にはノーベル賞を受賞した。その後もアフリカ旅行や、スペインへ闘牛観戦に出かけるが、心身の健康状態が悪化し、1961年に散弾銃で自殺。
[訳者]小川高義 
1956年生まれ。東京工業大学教授。著書に『翻訳の秘密』。訳書に『低地』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『灰の庭』(ボック)、『オリーヴ・キタリッジの生活』(ストラウト)、『緋文字』(ホーソーン)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』『グレート・ギャッツビー』(共にフィッツジェラルド)、『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』(ビアス)ほか多数。

《関連刊行本》
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2014年9月 9日 光文社古典新訳文庫編集部 |

9月刊『老人と海』、小川高義さんによる訳者あとがきを公開!

光文社古典新訳文庫では9月11日、へミングウェイの傑作『老人と海』を刊行いたします。

1952年の本邦初訳から約60年、日本でも何度か翻訳されて愛読されてきた作品ですが、今回の新訳にあたっては翻訳者の小川高義さんが原文を子細に再検討された結果、従来の活劇調の老人とは違う、まったく新しいイメージの「老人」の姿が浮かび上がってきました。

新訳『老人と海』に収録する「訳者あとがき」のなかで、今回の翻訳はどこが違うのかということについて、その要点を小川さん自身がわかりやすく語ってくださっています。

編集部では、新刊発売に先立ちまして、この「訳者あとがき」を一般の方が閲覧できるようPDFファイルで公開することにしました。この機会にぜひダウンロードして、お読みいただければと思います。

また、9月発売の製品版には、もちろんいつものように充実の「解説」「年譜」もついていますので、どうぞご期待ください!

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老人と海

老人と海

  • ヘミングウェイ/小川高義 訳
  • 定価(本体600円+税)
  • ISBN:75299-6
  • 発売日:2014.9.11

2014年8月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

「新・古典座」通い -- vol.18 2013年2月

「光文社古典新訳文庫」を、良質な古典作品がかかる劇場に見立て、毎月新刊を紹介。その時々の街の話題と一緒に。[文 : 渡邉裕之・文筆家]
〈2月新刊〉
『緋文字』(ホーソーン 小川高義/訳)

『緋文字』と「すでにトラブルが起きた」から始まる物語
緋文字

2月の新刊の二冊目は、ホーソーンの『緋文字』(小川高義/訳)。

「ああ、これは実にアメリカ的な物語だ」と思った小説だった。

1850年、アメリカの作家ホーソーンが発表した、17世紀ニューイングランドのピューリタン社会を舞台にした姦通を扱った小説です。

物語はセイラムの町の税関で、「語り手」が金色の刺繍をした痕跡のある赤い布地を発見するところから始まる。とはいっても、「古典」の中でしばしば遭遇することがある、これはなかなか物語が始動しないタイプ。「今の小説」のように、早々と主人公が登場し、すぐさま事件の渦中に、ということにはなっていない。

(このような「古典」によくあるスローペースな展開の理由を、村上春樹は『アンナ・カレーニナ』を例にして「たぶんこの当時の人たちはたっぷり暇な時間があったのだろう。すくなくとも小説を読むような階層の人々にとっては」と『眠り』という小説の主人公にいわせている<『TVピープル』文春文庫所収>)

とにかく読者は、しばらく色々と読むことになり、やっと例の布地が発見されるところに立ち会い、よく見ると、その刺繍は「A」という文字、これが緋文字であった、ということになります。

訳者の小川高義さんによれば、この「A」の意味は英語圏の人は「不倫=Adultery」の「A」であると理解するようだ。

話は、そこから200年巻き戻り、「姦通の罪」を犯した後に出産した女性、ヘスター・プリンが幼子を抱いて広場に設置された刑台に立つところとなる。その胸には緋文字が。

彼女はこれから一生、罪人としてこの文字を外すことができない。それを地域中に知らせる「さらし者の刑」が描かれていく。

実はへスターは子どもの父親の名を明かしていない。彼女はその後、どのような人生を送るのか。なぜ、その男は名乗りあげることができないのか。罪の意識に苦しむ男。そして、男の罪を嗅ぎ当てたヘスターの元夫が行ったこととは......。こうした三人の男女と、ヘスターが生んだ少女パールが織りなす物語である。

私は『緋文字』の内容がどんなものなのかは、あらかじめ知っていると思っていた。だが、これも「古典」と呼ばれるものの読書体験でよくあることなのだが、知っていたと思っているものとは、まったく違ったストーリー展開に面食らったのだった。

私は、男女が姦通するまでの物語が展開するとてっきり思っていたのだが、あにはからんや、姦通はすでに済んでいて「不倫の罪」を背負っている者たちの物語展開なのだった。

私はそれがわかって「ああ、これは実にアメリカ的な物語なんだ」と思ったのである。

ハリウッド映画のストーリーでよくあるのは、主人公がそれこそ冒頭から5分後くらいに失敗したり挫折して、それから立ち直るまでの展開をドラマティックに描くストーリーである。

このパターンについて内田樹さんは、岡田斗司夫さんとの対談本『評価と贈与の経済学』(徳間書房) でこういっている。

「たぶんアメリカ人には危機的な状況を『予防』するっていう発想が乏しいんだと思う。国民文化として。『すでにトラブルが起きた』というところから話がはじまる。では、こういうときにどういうふうにふるまうのが適切でしょうか、というケーススタディは実に熱心に行うし、そういういうときの反射速度はめちゃめちゃ速い。でも、そもそも『どうすればトラブルが起こらないようにできるか』ということには知恵を使わない」

私が、不倫するまでのことが綴られる小説だと思っていたのは、不倫は「予防」するからこそ痺れるようなドラマティックなものになると思っている日本人だからで、確かに彼の国の人は、そういう「発想が乏しい」のではないか。

いきなり罪が眼前に現れて、そこからの物語展開。

しかし『緋文字』は、そこからの展開がやはり面白いのです。罰せられた女といっても、ヘスターは良いか悪いかは別にしてその罰をただ受けとめ生きているのではありません。元夫に対する闘いにも似た対応があるし、恋した男との再接近があります。そして罪を隠した男は、ドラマティックに破滅していきます。つまり「すでにトラブルが起きた」後の世界が、 実に情熱的なストーリーとして展開されるのです。

今でも「すでにトラブルが起きた」から始まる情熱ストーリーが、こんなに量産されるのは、それはやはりアメリカが、人が罪を背負って歴史が始まるキリスト教の、それもかなり原理主義の国だからでしょう。

ホーソーンの『緋文字』は、実にアメリカの「古典」でした。これを読むと、この国の物語の原点を押さえた、という気持ちになります。

『マダム・エドワルダ―君と俺との唯物論―』観劇記

東京・阿佐ヶ谷のザムザ阿佐ヶ谷という劇場で行われた演劇『マダム・エドワルダ―君と俺との唯物論―』(江戸糸あやつり人形座)を見てきた(3月21日)。

フランスの特異な思想家であり作家、ジョルジュ・バタイユの小説『マダム・エドワルダ』(中条省平/訳)を原作にした糸あやつり人形と手あやつり人形、それに生身の俳優や音楽家、そして映像に登場する人物がからむ演劇だった。

酔漢がマダム・エドワルダという娼婦を買った一夜を、巨大な高揚感と涯のない絶望のパノラマとして見せていく物語だ。

飲み過ぎの酒で猥褻な気分になり、路地裏で自慰をしようしたら、不意の物音に怖じ気づき、それをきっかけに娼家に入ってしまい一人の女と出会う。そんなことなど、惨めなものだし、ささやかなことに過ぎないのに、それが強大な全世界的な出来事に変換していった夜を、バタイユはテクストの中に表した。

特徴は、神さえ登場する聖なる全体的な出来事が、同時に、手にすれば砕かれていく記憶、射精によって寸断される男性の快楽といった断片的なもので構成されていることを表現していることだ。

今回、演出家の大岡淳と江戸糸あやつり人形座を中心にしたメンバーは、言葉のみで作られた「聖なる、そして実に惨めな夜」を演劇で再現しようとした。かなり無謀な試みだったはずだが、成功できたのは、「聖なる、そして実に惨めな夜」が、砕かれた記憶、寸断された快楽といった断片で構成されている事実から眼をそらさなかったことにある。

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この演劇では、一回の性交が、違った大きさの人形、異なる操作で動く人形、生身の俳優といった複数の行為者の断続的な身振りによって構成されていた。これは、バタイユの断片性と全体性、惨めさと聖なるものの同時表現を的確に掴んだ表現方法だった。

もし、一人の演者が相手に向かって行う性交の場面を演じていたら、そこにバタイユの言葉が被さろうとも、舞台には快楽の頂点に向かって昇りつめていく性交の物語がひとつ現出していただけだろう。

複数の人形、俳優という異なる存在は、そんな性交のプロセスを切り刻み、それらを新たなエロティシズムの可能性の断片として、私たちに見せてくれた。実際、舞台でマダム・エドワルダの人形が見せた女性性器は、ものすごく新鮮なイヤラシサをもっていた。

その他、この演劇では、小さな罪と罰のエピソードが集合して永遠の神の国を象ってしまうキリスト教信仰や、栄養素が集められ健康な身体をつくりあげていく物語を核とする俗流科学信仰が、揺さぶられ揶揄されていくのだけど、そこでも常に輝いていたのは、人形の女性性器、瞳、髪、生演奏のコントラバスの弦など、独自の存在感を表していた断片だった。

そして再度いっておかなければならないのは、こうした断片が、常に新しい組み合わせの可能性をもって、舞台の始めから終わりまで散在していたことだ。

古典新訳文庫では、『マダム・エドワルダ」は『目玉の話』というこれもまた非常に独特な性的快楽小説と一緒に収まっている。『目玉の話』のポイントは、「目玉」、「玉子」、「金玉」という、実にあからさまな3つのオブジェが結合し、強力な快楽マシーンとなってテクストを駆動させていくいくところだ。

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こちらの物語では、そんなに強力な駆動装置は登場してこないけれども、今回の舞台では人形の存在によって、身体の断片が常に新たな組み合わせの可能性があることが表現されていた。

たとえば、あの人形の女性性器は、男性性器の挿入のためにエロティックに輝いていたのではなかった。今まで書かれた全てのポルノグラフィーが考えついたあらゆる挿入物を踏まえ、それ以外のモノがあることを私たちに想起させたからこそ、新鮮なイヤラシサなのだったと思う。

しかし、あらゆるモノ全体の「それ以外」って何だろう? 単なるスケベな男にそんなことを考えさせるバタイユの世界は、やはり素敵だ。

緋文字

緋文字

  • ホーソーン/小川高義 訳
  • 定価(本体1,200円+税)
  • ISBN:75267-5
  • 発売日:2013.2.13
マダム・エドワルダ/目玉の話

マダム・エドワルダ/目玉の話

  • バタイユ/中条省平 訳
  • 定価(本体419円+税)
  • ISBN:75104-3
  • 発売日:2006.9.7
 

2013年4月19日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『緋文字』(ホーソーン/小川高義 訳)

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緋文字

緋文字

  • ホーソーン/小川高義 訳
  • 定価(本体1,200円+税)
  • ISBN:75267-5
  • 発売日:2013.2.13
  • 電子書籍あり

これを読まずしてアメリカ文学は語れない!女の胸に縫い付けられた罪の印は緋色の「A」

作品

不倫の罪を背負いながらも毅然と生きる女、罪悪感に苛まれて衰弱していく牧師、復讐心に燃えて二人に執着する医師――宗教色に隠れがちだった登場人物たちの心理に、深みと真実味を吹き込んだ新訳登場!


内容

17世紀ニューイングランド、幼子をかき抱いて刑台に立った女の胸には刺繍された「A」の文字。子供の父親の名を明かさないヘスター・プリンを、若き教区牧師と謎の医師が見守っていた。各々の罪を抱えた三つの魂が交わるとき緋文字の秘密が明らかに! アメリカ文学屈指の名作登場。


担当編集者から/『緋文字』の謎
ホーソーン
[1804-1864] マサチューセッツ州セイラム生まれ。清教徒の古い家系に生まれ、先祖はクエーカー教徒への迫害や、「魔女裁判」の判事だったことで知られる。作家を志して1837年、短編集『トワイストールド・テールズ』を出版。翌々年ボストン税関に就職するが、政変の影響によって失職する。その後、理想主義的な実験村ブルック・ファームに参加するも幻滅して脱退。セイラム税関に就職し、再び政変で解任された翌1850年、本書を発表して文名をあげた。第14代大統領ピアスと親交があり、1853年リヴァプール領事として渡英ののち、フランス、イタリアへ旅して、アメリカへ帰った。ニューイングランドの精神を最もよく伝える作家である。子供向けの『子供のための伝記物語』『ワンダーブック』も名高い。
[訳者]小川高義
1956年生まれ。東京工業大学教授。訳書に『停電の夜に』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』『グレート・ギャッツビー』(以上フィッツジェラルド)、『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』(ビアス)、『オリーヴ・キタリッジの生活』(ストラウト)ほか多数。
《関連刊行本》
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2013年2月13日 光文社古典新訳文庫編集部 |

2月刊『緋文字』の謎

book163_obi_b.jpgこんにちは。古典新訳文庫の傭兵編集者Oです。 古典新訳文庫のウェブサイトがリニューアルになったので、今後ぼちぼちと編集部内でのいろんなことや、作品にまつわる裏話などを書いていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて今日は2月の新刊であるホーソーン『緋文字』の紹介です。

個人的には、英文科の学生だった15年くらい前に授業で苦労して精読した覚えのある作品なので、ちょっと思い入れがあります(まさかその本をつくる手伝いをするとは!) これ、英語がなかなか難しい作品なので(おまけに先生も外国の人だったので)、当時はこっそり日本語訳を文庫を読んで予習・復習していたのですが、それでも結構難解な印象がありました。

まず、『緋文字』の超基本的なところからアレしますと、この古典新訳文庫版では「緋文字」は「ひもんじ」と読みます。「緋」は赤い色ですね。じゃあ赤い文字ってのは何かというと、この作品ではアルファベットの大文字の「A」のことであり、本書の主人公である女性ヘスター・プリンの衣服の胸のところに、この赤い「A」がつけられているのです。それだけでも、なんだろう?って気がしますね。

物語の舞台は17世紀のニューイングランド植民地。ここはイギリス本国よりも道徳にうるさいピューリタン社会、ヘスターさんは「姦通」の罪で告発され(いわゆる「不倫」です)、その罰として今後胸に罪のしるしとして「A」の文字を付けて生きなくてはいけなくなったわけです。ちょっと変わった「罪ほろぼし」ではありますが、まあ丸坊主にして反省する習慣のある国もありますので、いろいろあるんでしょう。とにかく、物語はそこから始まります。

ヘスターの不倫相手はディムズデールという社会的影響力のある(しかし病弱な)牧師なのですが、ヘスターは不倫相手の名前を頑として明らかにしようとしません! そう、これがバレると、牧師にとっては身を滅ぼすスキャンダルになってしまうのです。しかしヘスターは携帯で撮ったニャンニャン写真を週刊誌に持ち込んだりはせず、ヘスターはディムズデールとの間の子パールを連れて、二人きりで生きていこうと決意しています(実は不倫といっても故意なわけではなくて、不幸ないきさつがあるんですけどね)。

いっぽう妻を寝取られた夫ディムズデールは黙っていません。医者に扮して牧師に近づき復讐の機会をうかがっています(で、なぜか同居までしてます!)。この粘着ぶりといったら、むしろヘスターよりディムズデールのことが好きなんじゃないかと思うほど。「愛憎」という言葉を引き合いに出しつつ「愛が憎しみに変わる」という物言いがされることがよくありますが、逆に憎しみが愛のようになってしまうこともあるのかもしれません。

あんまり詳しく書くと興を削いでしまいますが、このあたりの登場人物たちの心の動きの描き方がなんとも見事であり、この作品が普遍性を獲得しているゆえんのように思います。で、結局読み終えると、罪の印のはずの「A」の文字が燦然と輝いて見えるから不思議。

この「A」は結局なんなのかという議論は昔から結構あるのですが、まあ、その話は別な機会にでも。

また、訳者の小川高義さんによれば、これで日本では16人目の『緋文字』の翻訳者となるはずだとのこと。編集部としては今回の訳は、ホーソーンの原文の格調高さと、現代的な読みやすさを兼ね備えた素晴らしい訳だと思いますし、自信をもってお勧めするわけですが、日本でこれだけ長い間いろんな人に訳されてきた作品もまれであり、それはひとえに本作に日本人が魅了されてきたという証拠なのだと思います。ぜひ、この16番目の『緋文字』を古典新訳文庫で読んでみてください!

2月13日発売です!!!

(2月の新刊は『緋文字』(ホーソーン/小川高義・訳)と『死の家の記録』(ドストエフスキー/望月哲男・訳)です。)

2013年2月 4日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』(ビアス/小川高義 訳)

ホーム > アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

  • ビアス/小川高義 訳
  • 定価(本体648円+税)
  • ISBN:75225-5
  • 発売日:2011.3.10
  • 電子書籍あり

あの『悪魔の辞典』のビアスは、「死」に憑かれた異能の作家だった!


作品

アメリカ南北戦争に従軍したビアスは、戦場での凄惨な死を目の当たりにし、作家となってからも 死をよく取り上げた。だが、彼の小説では死は終わりではなく、現実世界と並存する異世界というのが特徴である。


物語

ある男が橋の上で絞首刑になろうとしていた。足元の板が外され川に落ちた彼が、敵の銃弾を逃れてたどり着いたのは......「アウルクリーク橋の出来事」。
森に住む女が恋人からの求婚を頑なに拒んだ理由とは......「豹の眼」。
ひたすら「死」を描き続けた短篇の名手ビアスの14篇。


    収録作品
  • アウルクリーク橋の出来事
  • 良心の物語
  • 夏の一夜
  • 死の診断
  • 板張りの窓
  • 豹の眼
  • シロップの壺
  • 壁の向こう
  • ジョン・モートンソンの葬儀
  • 幽霊なるもの
  •  
  • 首縊(くく)りの立会人
  • 冷たい挨拶
  • 無線通信
  • 逮捕
  • レサカにて戦死
  • チカモーガの戦い
  • 幼い放浪者
  • 月明かりの道
アンブローズ・ビアス
[1842-1914?] アメリカのジャーナリスト、作家。オハイオ州の貧農の末っ子に生まれ、16歳から新聞植字工など、職を転々とする。南北戦争(1861〜65年)で北軍に志願し、激戦を経験。除隊後、サンフランシスコの新聞・雑誌に投稿しはじめ、すぐに時評欄を任される。政治家・大実業家などに筆で挑み、その鋭さで「ビター・ビアス(辛辣なビアス)」と呼ばれるようになる。1880年代末には、妻との別居、長男の決闘による死と家庭の不幸が続くが、創作面では本書収録の「アウルクリーク橋の出来事」など代表的短篇を生み出す。1906年『冷笑家用語集』(後に『悪魔の辞典』と改題)出版。1913年アメリカ南部の古戦場を巡る旅に出て、内戦下のメキシコに入った後、消息不明となる。
[訳者]小川高義
1956年生まれ。東京工業大学教授。著書に『翻訳の秘密』。訳書に『停電の夜に』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『灰の庭』(ボック)、『オリーヴ・キタリッジの生活』(ストラウト)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』『グレート・ギャッツビー』(共にフィッツジェラルド)ほか多数。
《関連刊行本》
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド/小川高義 訳)

ホーム > Booksリスト > グレート・ギャッツビー

グレート・ギャッツビー

グレート・ギャッツビー

  • フィッツジェラルド/小川高義 訳
  • 定価(本体686円+税)
  • ISBN:75189-0
  • 発売日:2009.9.8
  • 電子書籍あり

リアルな人物造形を可能にした新訳
意外なギャッツビー像が見えてくる。

作品

巨万の富を手に入れ、一途な愛に生きる男ギャッツビーは、じつはあまり華麗ではなかった。愛するデイジーを前にすると緊張のあまりあわてふためく姿は滑稽なほど。リアルな"恋する男"ギャッツビー、ここに誕生!


内容

絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男、ギャッツビーがここまで富を築き上げてきたのは、すべて、かつての恋人を取り戻すためだった。だが、異常なまでのその一途な愛は、やがて悲劇を招く。過去は取り返せる----そう信じて夢に砕けた男の物語。

F・スコット・フィッツジェラルド
[1896-1940] ミネソタ州セントポール生まれ。プリンストン大学在学中から創作を始め、1920年『楽園のこちら側』で文壇に登場、絶賛を浴びる。妻ゼルダとの、作中人物さながらの華麗な私生活も注目を集め、一躍時代の寵児となる。1925年発表の本書で"ロスト・ジェネレーション"を代表する作家として確固たる地位を築く。そのほかの代表作に、『ジャズ・エイジの物語』『夜はやさし』『若者はみな悲しい』など。
[訳者]小川高義
1956年生まれ。東京工業大学教授。訳書に『停電の夜に』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『また会う日まで』(アーヴィング)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『灰の庭』(ボック)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』(フィッツジェラルド)ほか多数。
《関連刊行本》
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『若者はみな悲しい』(フィッツジェラルド/小川高義 訳)

ホーム > Booksリスト > 若者はみな悲しい

若者はみな悲しい

若者はみな悲しい

  • フィッツジェラルド/小川高義 訳
  • 定価(本体900円+税)
  • ISBN:751725
  • 発売日:2008.12.9
  • 電子書籍あり

華麗な筆致で描く1920年代のリアルな青春群像

作品

「ジャズ・エイジ」の華やかなイメージが強いかもしれないが、この作家は必ずしも永遠の若者であったわけではなく、案外クールな、皮肉、諧謔、滑稽の味をにじませる職人肌のストーリーテラーでもあった。(訳者)


内容

理想の女性を追いつづける男の哀しみを描く「冬の夢」。わがままな妻が大人へと成長する「調停人」。親たちの見栄と自尊心が交錯する「子どもパーティ」。アメリカが最も輝いていた1920年代を代表する作家が、若者と、かつて若者だった大人たちを鮮やかに描きだす珠玉の自選短編集。

収録作品
  • お坊ちゃん
  • 冬の夢
  • 子どもパーティ
  • 赦免
  • ラッグズ・マーティン=ジョーンズとイギ○スの皇○子 ※
  • 調停人 ※
  • 温血と冷血 ※
  • 「常識」
  • グレッチェンのひと眠り ※
  • ※は本邦初訳
F・スコット・フィッツジェラルド
F.Scott Fitzgerald
[1896-1940] ミネソタ州セントポール生まれ。プリンストン大学在学中から創作を始め、1920年『楽園のこちら側』で文壇に登場、絶賛を浴びる。妻ゼルダとの、作中人物さながらの華麗な私生活も注目を集め、一躍時代の寵児となる。1925年発表の傑作『グレート・ギャッツビー』などで"ロスト・ジェネレーション"を代表する作家として確固たる地位を築く。そのほかの代表作に、『ジャズ・エイジの物語』『夜はやさし』など。
[訳者]小川高義
1956年生まれ。東京工業大学教授。訳書に『停電の夜に』『見知らぬ場所』(共にラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『また会う日まで』(アーヴィング)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『調律師の恋』(メイスン)、『灰の庭』(ボック)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)ほか多数。
《関連刊行本》
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー/小川高義 訳)

ホーム > Booksリスト>黒猫/モルグ街の殺人

黒猫/モルグ街の殺人

黒猫/モルグ街の殺人

  • ポー/小川高義 訳
  • 定価(本体457円+税)
  • ISBN:75110-4
  • 発売日:2006.10.12
  • 電子書籍あり

怪奇趣味の奥に仕掛けられた真の狙いとは。難解な原文の中に著者ポーが残した手がかりから、「現場」を見事に再現する、翻訳家=探偵の「名推理」がここに。

作品

推理小説が一般的になる半世紀も前に、不可能犯罪に挑戦する世界最初の探偵・デュパンを世に出した「モルグ街の殺人」。160年の時を経て、いまなお色褪せない映像的恐怖を描き出した「黒猫」。多才を謳われながら不遇のうちにその生涯を閉じた、ポーの魅力を堪能できる短編集。


物語

妻を殺し、壁に埋め込んだ夫。完全犯罪で終わるはずだったが......物語は、映像的な幻想が圧倒するクライマックスへ(黒猫)。暖炉に押し込められた令嬢。身体を切り裂かれた老婦人......誰が、いかにして? 知性を武器に、見えざる犯人に挑む名探偵(モルグ街の殺人)。

収録作品
  • 黒猫
  • 本能VS.理性----黒い猫について
  • アモンティリャードの樽
  • 告げ口心臓
  • 邪鬼
  • ウィリアム・ウィルソン
  • 早すぎた埋葬
  • モルグ街の殺人
エドガー・アラン・ポー
[1809−1849] アメリカの作家、詩人。推理小説の祖とも言われる。計算された恐怖を創作する「理詰め芸術派」。旅役者の両親に早く死なれ、27歳のとき13歳の従妹と結婚するが病気で先立たれ、食に恵まれず酒に溺れる。断酒会に参加したものの40歳で死去。主な作品に「アッシャー家の崩壊」、「黄金虫」、詩集『大鴉』など。
[訳者]小川高義
1956年生まれ。東京工業大学教授。訳書に『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『リリィ、はちみつ色の夏』(キッド)、『調律師の恋』(メイスン)、『灰の庭』(ホック)、『さゆり』(ゴールデン)、『停電の夜に』(ラヒリ)、『第四の手』(アーヴィング)、『骨』(イン)ほか多数。
《関連刊行本》
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2013年1月22日 光文社古典新訳文庫編集部 |

小川高義 Ogawa Takayoshi

ホーム > 翻訳者リスト>小川高義

小川高義 Ogawa Takayoshi
  • 黒猫/モルグ街の殺人
  • 若者はみな悲しい
  • グレート・ギャッツビー
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
  • 緋文字
  • 老人と海
  • アッシャー家の崩壊/黄金虫
『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)
『若者はみな悲しい』(フィッツジェラルド)
『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド)
『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』(ビアス)
『緋文字』(ホーソーン)
『老人と海』(ヘミングウェイ)
『アッシャー家の崩壊/黄金虫』(ポー)
1956年生まれ。東京工業大学名誉教授。著書に『翻訳の秘密』。訳書に『低地』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『オリーヴ・キタリッジの生活』(ストラウト)、『老人と海』(ヘミングウェイ)、『緋文字』(ホーソーン)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』『グレート・ギャッツビー』(共にフィッツジェラルド)ほか多数。

2011年9月25日 光文社古典新訳文庫編集部 |

《書評》『グレート・ギャッツビー』ー本の雑誌 2010年3月号

本の雑誌 (2010年3月号)の青山 南さんの連載「南の話」で『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド/小川高義 訳)を取り上げていただきました。

南の話ー「ギャッとおどろく心の友」
フィッツジェラルド読者にとって、関心の的になるギャッツビーの口癖「オールド・スポート」の訳。野崎 孝さん訳、村上春樹さん訳、またご自身が訳すとしたら、というお話に続き、小川高義さんの新訳に "おみごと、......" と。

WEB本の雑誌>>

『グレート・ギャッツビー』翻訳終了直後の小川高義さんトークイベント>>


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グレート・ギャッツビー
フィッツジェラルド 作/小川高義 訳
定価720円(税込み)

2010年2月22日 光文社古典新訳文庫編集部 |

光文社古典新訳文庫トークセッションinブックオカ 開催!

「ブックオカ」は、「福岡を本の街に」を合い言葉に、地元福岡の書店・出版社・雑誌社・制作者等の有志で立ち上げた実行委員会が中心となって、2006年にスタートした本のお祭りです。会期中は、本、活字の魅力を再発見するさまざまなイベントが開催されます。
そのイベントの一つとして、フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』の訳者・小川高義さん、ドストエフスキー『罪と罰』の訳者・亀山郁夫さんが講演します。たくさんの方のご参加をお待ちしております。


日 時:10月18日(日)
    第1部 小川高義「意外なギャッツビー発見!」
         13時30分〜15時(13時開場)

    第2部 亀山郁夫「ドストエフスキー『罪と罰』の謎」
         15時30分〜17時(15時開場)

         *各回終了後にサイン会があります。

場 所:アクロス福岡 国際会議場 福岡県福岡市中央区天神1丁目1番1号

入場料:無料 ※要予約
申し込み:ブックオカ実行委員 石風社内 藤村興晴 
     TEL/090-6425-6711 E-MAIL/info@bookuoka.com

     ■ブックオカWebサイトはこちら>>

《内容》
第1部 小川高義さん「意外なギャッツビー発見! ----恋する男はカッコ悪い」

フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』の新訳を出された翻訳家・小川高義さんが、「翻訳は訳者による演出」という側面から作品世界を読み解きます。

翻訳というプロセスには原文を訳者がどのように解釈するかが不可欠なもの。解釈次第で訳語も、登場人物の印象も変わって来ます。つまり、翻訳は訳者による演出という側面も持つことになるのです。

いままで見えなかった新しいギャッツビー像はどうやって生まれたのか、すでに多くの訳書が存在するなか新訳に挑戦された理由など、小川版『ギャッツビー』誕生の裏話を、原文を参照しながらお話しいただきます。

《小川高義さんプロフィール》
1956年生まれ。東京工業大学教授。訳書に『停電の夜に』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『また会う日まで』(アーヴィング)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『灰の庭』(ボック)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』『グレート・ギャッツビー』(フィッツジェラルド)ほか多数。

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グレート・ギャッツビー
フィッツジェラルド 作/小川高義 訳
定価720円(税込み)






            
第2部 亀山郁夫さん「ドストエフスキー『罪と罰』の謎_黙過のリアリティ_」
『カラマーゾフの兄弟』のわかりやすい新訳で、ドストエフスキーを現代の日本に甦らせた東京外国語大学長・亀山郁夫さんが、昨年に引き続き「ぶっくおか」に参加されます。今回のテーマは『罪と罰』。

「偶然」によって殺人へと導かれる主人公ラスコーリニコフ。神が仕組んだ「運命」と対峙しようとする彼の「意志」。神に見捨てられた孤独な人間はいかに救われるのか----。

ドストエフスキーがこだわり続け、この作品にこめた、隠れた主題を探り、『罪と罰』が問うもの、その現代性を、わかりやすくお話しいただきます。

《亀山郁夫さんプロフィール》
1949年生まれ。東京外国語大学長。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』(ドストエフスキー)ほか多数。

cover85-01.jpg罪と罰 3<全3巻 最終巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳 定価 920円(税込み)

2009年9月22日 光文社古典新訳文庫編集部 |

第1回カフェ光文社古典新訳文庫のリポートです

第1回 カフェ光文社古典新訳文庫

小川高義さんトークイベント「翻訳者が語るとっておきの話」

「フィッツジェラルドとその時代」

2009年5月16日(土) 14:00~15:30

青山ブックセンター本店内にて開催



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昨年12月に刊行された『若者はみな悲しい』に続き、9月に刊行を予定している『グレート・ギャッツビー』を翻訳中の小川高義さんをお迎えして、カフェ光文社古典新訳文庫の第1回を開催しました。


翻訳者が自慢できることといえば、作品をゆっくり読んでいることではないだろうか、とおっしゃる小川さん。『グレート・ギャッツビー』の翻訳も終盤にさしかかった現時点で、どのようにフィッツジェラルドという作家を楽しんでいるか、という視点でお話が進みました。

第1回カフェ光文社古典新訳文庫のリポートですの続きを読む

2009年6月24日 光文社古典新訳文庫編集部 |


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