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日本ロシア文学会 公開シンポジウム『ロシアの文化 その魅力と鑑賞法』7月8日(土)東京大学本郷キャンパスで開催

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日本ロシア文学会公開シンポジウム『ロシアの文化 その魅力と鑑賞法』が7月8日(土)に東京大学本郷キャンパスで開催されます。
望月哲男先生が「『白痴』と『アンナ・カレーニナ』」、貝澤哉先生が「ナボコフ初期小説の楽しい読み方ー『カメラ・オブスクーラ』、『絶望』、『偉業』を翻訳して」と題してお話されます。このシンポジウムは広く一般に向けて公開されるものです。入場無料、予約は不要です。ぜひご参加ください!


日本ロシア文学会 公開シンポジウム『ロシアの文化 その魅力と鑑賞法』
《日時》7月8日(土)14時〜17時30分
《会場》東京大学本郷キャンパス 法文1号館1階113教室[文京区本郷7-3-1]
《入場無料・予約不要》
《プログラム》
開会の辞 野中進(埼玉大学)
Part1 ロシア文学の鑑賞法
●望月哲男(北海道大学) 『白痴』と『アンナ・カレーニナ』
●貝澤哉(早稲田大学) 「ナボコフ初期小説の楽しい読み方ー『カメラ・オブスクーラ』、『絶望』、『偉業』を翻訳して」
●鳥山祐介(千葉大学) 「18世紀にロシア文学などあったのか?」
Part2 ロシアの文化力を知ろう
●大野斉子(宇都宮大学)「シャネルNo.5とロシアの香水史」
●平野恵美子(東京大学)「ラフマニノフと鐘」
質疑応答
閉会の辞 望月哲男
司会 八木君人(早稲田大学)
日本ロシア文学会ウェブサイト
アンナ・カレーニナ1

アンナ・カレーニナ1 <全4巻>

  • トルストイ/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,100円+税)
  • ISBN:75159-3
  • 発売日:2008.7.10
  • 電子書籍あり
カメラ・オブスクーラ

カメラ・オブスクーラ

  • ナボコフ/貝澤 哉 訳
  • 定価(本体895円+税)
  • ISBN:75236-1
  • 発売日:2011.9.13
  • 電子書籍あり
絶望

絶望

  • ナボコフ/貝澤 哉 訳
  • 定価(本体1,040円+税)
  • ISBN:75279-8
  • 発売日:2013.10.8
  • 電子書籍あり
偉業

偉業

  • ナボコフ/貝澤 哉 訳
  • 定価(本体1,100円+税)
  • ISBN:75342-9
  • 発売日:2016.10.12

2017年5月26日 光文社古典新訳文庫編集部 |

「日本ドストエフスキー協会(DSJ)」が亀山郁夫先生の呼びかけで設立!

このたび、亀山郁夫先生の呼びかけで「日本ドストエフスキー協会」が設立されました。副会長には望月哲男先生、沼野充義先生が理事として参加されています。

「ドストエフスキーの文学や広く世界の文学、芸術を愛する人たちが自由に集い、語らいあう」場として活動を広げ、ドストエフスキー生誕200年となる2021年に向けて、国際シンポジウム、講演会、セミナーなどの開催やDSJ ウェブジャーナルとメールマガジンの刊行が予定されています。随時、入会の希望を受け付けていますので、関心のある方はぜひ日本ドストエフスキー協会のウェブサイトをご覧ください。


カラマーゾフの兄弟 1

カラマーゾフの兄弟1<全5巻>

  • ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
  • 定価(本体724円+税)
  • ISBN:75106-7
  • 発売日:2006.9.7
  • 電子書籍あり
罪と罰1

罪と罰1<全3巻>

  • ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
  • 定価(本体819円+税)
  • ISBN:75168-5
  • 発売日:2008.10.9
  • 電子書籍あり
悪霊1

悪霊1 <全3巻+別巻>

  • ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
  • 定価(本体895円+税)
  • ISBN:75211-8
  • 発売日:2010.9.9
  • 電子書籍あり
白痴 1

白痴 1

  • ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
  • 定価(本体860円+税)
  • ISBN:75320-7
  • 発売日:2015.11.11
  • 電子書籍あり
死の家の記録

死の家の記録

  • ドストエフスキー/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,505円+税)
  • ISBN:75265-1
  • 発売日:2013.2.13
  • 電子書籍あり
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つまり、読書は冒険だ。
対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義5

  • 沼野充義/編著
  • 定価(本体1,900円+税)
  • ISBN:97882-2
  • 発売日:2017.03
  • 電子書籍あり

2017年5月26日 光文社古典新訳文庫編集部 |

〈あとがきのあとがき〉プーシキンの言葉の穴の深さ、背後の広さを測量する 『スペードのクイーン​/ベールキン物語』の訳者・望月哲男さんに聞く

cover205_atogaki.jpg ある日、トランプを使ったゲームが終った後に、「必ず勝つという3枚のカード」のエピソードが披露され、それを信じた青年の物語が始まります。伯爵夫人が知っていたカードの秘密を手に入れた青年の運命はいったいどうなるのか......現実と幻想が錯綜するプーシキンの代表作『スペードのクイーン』です。

そして、皮肉な運命に翻弄される人間たちを描く5作の短編で構成されている『ベールキン物語』。たとえばロマンチックな駆け落ちのシナリオが天候の気まぐれによって書き換えられてしまう物語(「吹雪」)、家同士の争いと変装をモチーフとする地主貴族の娘のロマンス(「百姓令嬢」)という具合です。

確かに、ここに収録された作品を読んでいくと、プーシキンが現代のロシアでも広く読まれ愛されられていることが納得できます。

そして、今回のこの文庫は、付された「読書ガイド」が実に興味深いのです。この解説がなければ、ただ「オモシロイ小説を読んだ〜」で終ったのかもしれません。

翻訳をした望月哲男さんは北海道大学の特任教授。古典新訳文庫ではトルストイの『アンナ・カレーニナ』、『イワン・イリイチの死/クロイツェルソナタ』、ドストエフスキーの『死の家の記録』を訳しています。その望月さんが書かれた「読書ガイド」は、プーシキンの作品を巡る様々な論者の「読み」が競い合う「読書ゲーム」ともいうべき魅力的な読み物になっているのです。

今回は望月さんに、プーシキンの魅力を語っていただくとともに、その「読書ガイド」を書くに当たって意図されたことをお聞きし、そこからさらにもう一歩踏み込んで、プーシキンのならではの言葉の特性を探求していきたいと思います。

レーニンバッジにプーシキンバッジ! この国民的作家の愛され方

------まず、プーシキンが現代のロシアでどう読まれているのか、教えていただけますか。

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『アレクサンドル・プーシキンの肖像画』
(キプレンスキー作、1827年、
トレチャコフ美術館所蔵)

望月 ロシアの本屋さんは、古典志向が強いんですよ。日本だと売れ筋の現代作家の読み物が前の台に平積みにされ、古典文学なんていうのは、ずっと奥にあるものですが、ロシアの場合は現代と古典の区別が緩く、文学系の書物一般が本屋の広いところを占めています。その中でもプーシキンは大物ですから、一番目立つところに置かれています。

研究者用の難しい本もありますが、一般読者用のきれいな装丁の本や子ども用の絵入りの本も並んでいます。この詩人の作品は、童話風の物語が展開されるものがあるでしょう。絵が付けやすいんですね。お化けみたいなものや美女も出てきますし(笑)

------日本の作家でいったら、誰になるんでしょう?

望月 う〜ん...宮沢賢治と夏目漱石を合わせた人みたいな感じでしょうか。

------国民的な作家なんですね。そんなプーシキンが、現代ロシアで、どんな風に親しまれているのですか?

望月 それを知るのにちょうどいい本があります、坂庭淳史さんという早稲田大学のロシア文学研究者の方が、『プーシキンを読む』(ナウカ出版)という本を昨年(2014年)出版されたのです。そこにこんな光景が書かれている。

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チョールナヤ・レーチカにある
プーシキン決闘の場の記念碑(写真=坂庭淳史)

プーシキンは1837年に、37歳の若さで決闘で亡くなったのですが、その決闘の地チョールナヤ・レーチカに坂庭さんは行ったんですね。そこには記念碑が立っていて、傍らの陽のあたるベンチで、若いお母さんが子どもにプーシキンの本を読んであげているという光景です。これなんかプーシキンの愛され方をよく表していますね。読書の世界では、今でも生き生きと感情移入できる同時代詩人として受容されているんです。

坂庭さんはモスクワにあるプーシキン記念第353中学校という学校についても書いています。これは没後100年を記念して1937年に開校された学校で、毎年プーシキン祭というのをしているんです。プーシキンの作品をベースにしたお芝居などを上演する他、子どもたちが描いた絵や看板などの展示もあるようです。

プーシキンが死んだのは、先ほど言ったとおり1837年ですから、あと20年ちょっとしたら没後200周年ということで、大騒ぎが始まりますよ(笑)。実際、生まれが1799年ですから、世紀の変わり目毎にプーシキン生誕祭が行われるのですが、これも大きなイヴェントです。

------どうしてそんなに人気が?

望月 プーシキンは、何よりもロシア詩の表現性、叙情性、物語性を広げた天才的本格詩人であり、同時に皇帝の権力に言葉で対抗するような、自由で反逆的な精神の代弁者であり、また一方で、女性を愛し、賭け事に熱中し、決闘事件を起こすような、無頼者的なところもある。

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ソ連時代のプーシキンバッジ
エレガンスと悲劇性とトリックスター的なものが同居していて、ひとつの個性にまとまらない面白さが、最大の魅力でしょうね。

風貌もいい。ちょっとアフリカの血が入っていて浅黒く、サル顔とからかわれたりもする顔立ちなんですが、それが魅力なんですね。

比べるのは適切か分かりませんが、あの国にはレーニンという人がいまして(笑)、彼にはカルムイク人の血、つまりモンゴル系の血が入っている。

二人は全然タイプが違いますが、いわゆる純ロシア系でないエキゾチックな風貌という点では共通しています。だから、キャラクターとしていろんなところに使われる。たとえば、ソ連時代には、レーニンバッジにプーシキンバッジ!(笑)。

------ゲバラのTシャツみたいに?

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レーニンバッジ

望月 まさにそれ! そんな風に愛されていました。ただしもちろんレーニンバッジは、共産党青年団の若年下部組織であるオクチャブリャータとかピオネールといった集団のシンボルとして、よりオフィシャルに使われていたのですが。

------プーシキンの魅力を作品で教えて下さい。何か、これという詩をひとつお願いできませんか。

望月 私好みの詩をひとつ紹介しましょう。彼にとってゆかりのあるペテルブルグを詠った詩です。

「華やかな町 貧しき町
虜囚の気分 風雅な景観
空はどんよりと生気なく
倦怠 冷気 御影石...
でも僕は ちょっと去りがたいのだ
なぜならここを時々
かわいいあんよが行き来して
金の巻き毛がゆれるから」

------前半は、ペテルブルグという都市が倦怠感のある感じで描かれていて、後半は、そのイメージをひっくり返して、ストリートを闊歩する女の子が出てくる、さっき望月さんが話してくださった詩人のイメージですね。

望月 そう、前半は都市文化に対抗する反逆の詩人で、後半は色好みのプーシキン。それがひとつにぱっと組合わさった作品です。しかもよく見ると、ペテルブルグという都市自体も、華麗さとうら寒さの両面から捉えられています。もっと優れた詩もありますが、プーシキンのことをよく表した作品として選んでみました。

今でも彼の詩は多くの人に愛されています。ロシアでは誕生日に娘さんが詩を一節朗読したりすることがあるのですが、プーシキンの作品が一番読まれているといいます。

------それだけロシアで愛されているプーシキン、日本ではどうでしょう?

望月 明治期から訳されています。明治時代初期から中期にかけて、日本では散文体の模索が行われていました。小説というものを書くのに、どんな文体がいいのかということで様々な実験が行われていたんです。

その試みのひとつとして、二葉亭四迷はツルゲーネフのロシア語を媒介にした新たな散文体を作り上げました。翻訳という作業が小説のスタイルを作るということと連動していたわけですね。

その散文体が評判になったこともあり、ロシア文学が多く訳されていきます。ツルゲーネフを始めとしてゴーゴリ、ドストエフスキー、トルストイ、そしてプーシキンも訳されます。

プーシキンではプガチョーフの反乱という史実に基づいた『大尉の娘』という小説が最初です。いちばん有名なのが『エウゲーニイ・オネーギン』ですが、これが訳されるのは、しばらく後でした。全文韻文で書かれた、まさに詩人の小説で、ある一定のリズムで韻を踏みながら、当時の若者の複雑な感情や心理を描いていくという、高度な技術を駆使した作品です。

今読める『エウゲーニイ・オネーギン』の代表的な翻訳は、池田健太郎さんが1962年に訳されたもの(岩波文庫)と、木村彰一さんが1969年に訳されたもの(河出書房新社の『プーシキン全集』、および講談社文芸文庫)です。池田さんの訳は韻文ではなく散文訳になっています。

プーシキンはすでに大半の作品が訳されて全集の形になっていますが、詩作品の訳というのは、音やリズム、イメージの凝縮力が関わっていてとても難しいのです。だから、詩人としてのプーシキンの魅力、あるいは詩人が書いた小説の面白さをしっかり日本人の読者に伝えるのは、いつまでも難しい課題だと思います。

プーシキンの粒立った言葉、その文章のスピードについて

------そして今回、望月さんは『スペードのクイーン』と5作の短編からなる『ベールキン物語』を訳したわけですが、これらの作品を選んだ理由を教えていただけますか?

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ロシア語版『駅長』
(『ベールキン物語』所収)

望月 まずプーシキンを訳そうと思ったのは、詩人が書いた散文小説の独特な魅力に惹かれるところがあったからです。プーシキンにせよレールモントフにせよ、19世紀初期のロマン主義の詩人たちは、詩だけでなく散文にもチャレンジし、ジャンルにおいても小説、戯曲などへの展開を試みています。つまり明治期の二葉亭たちと同じように、散文物語のスタイルを模索していたのです。そういった時代の小説作品は、テーマ的にも形式的にもなかなか面白いし、また翻訳という観点からしても興味深い部分を沢山備えています。もっと多く読まれてもいいと思うのですが、実際にはトゥルゲーネフやドストエフスキー以降の長編小説の影に隠れてしまっている観があります。そんな思いから、まずプーシキンが最初に完成した小説『ベールキン物語』と、彼の中編小説の完成形と思える『スペードのクイーン』にアプローチしてみようと思ったのです。

『ベールキン物語』を選んだのは個人的な思いもありました。私は大学の3・4年次に、木村彰一というロシア文学研究の大家に教えていただいたのですが、3年次の授業の題材が『ベールキン物語』だったのです。当時使った本を今でももっているのですが、それを開くと、当時の私が書いたつたない書き込みが見られます。単語の意味やアクセント記号が、ページ全面にべたべたと書き込まれている。しかも先生に教わった分、すなわち5作中、3作だけ一生懸命書き込みがされているのです。翌年には『エヴゲーニイ・オネーギン』も習ったのですが、こちらの教科書は、何かで怠けたせいか、実にずさんな書き込みしかないのです(笑)。

ということもあり、この物語は、若い頃の記憶と結びついた、懐かしい作品です。ただし、両作品を訳すのにはためらいもありました。有名な神西清さんの翻訳(岩波文庫)があるからです。『スペードの女王』(『スペードのクイーン』)は1933年、『ベールキン物語』は1946年の訳ですから、言葉遣いという点では少し古いところも当然ありますが、文意の把握やスピード感、リズム感といった点で、決して古びていない。名訳なんです。この神西訳に何を付け加えることができるだろうかという迷いやたじろぎもありましたが、これらの作品への挑戦自体があまりに魅力的な課題だったため、「えい、やっ!」と翻訳をさせていただきました。

------翻訳では、どこが苦労したところですか?

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ロシア語版の
『スペードのクイーン』の表紙

望月 詩人の文章というのは、意味というのか音というのか、言葉が粒立っていて、なかなか手強いのです。さらにプーシキンの場合は、文章がスピーディー。文と文の間に的確な距離があってダラダラしない、間合いの作り方が絶妙です。だから複雑な物語なのに非常に短く書かれてある。

そんなふうに日本語でできるのか、悩みました。翻訳の方もそういう文章にしたいのですが、はたしてどうなるか。スピーディーだからといって単純ではない、意味の裏表がある文章になっている。実際、プーシキンの言葉は、意味を限定することが難しく、ある種の多義性が保たれている。言葉のスピード感と多義性を残すこと。これが実に難しかった。

------では、作品についてお話を聞かせ下さい。『スペードのクイーン』は、カードゲームをモチーフにした小説です。偶然に翻弄される賭け事の快楽と恐ろしさを、物語として実にうまく作り込んでいます。

ここに出てくるカード賭博の妖しさにまいりました(笑)。

本書に付されている「読書ガイド」で望月さんは、プーシキンが生きていた社会の抑圧性に触れつつ、賭け事の意味を書いています。これが ドキッとする文章でした。あれは、ギャンブル中毒の友人なんかに読ませたいですね。

望月 この小説に出てくる賭博ということついて、「ちょうど決闘と同じように、抑圧的な社会にあって個人の自由な選択や裁量が保障される、数少ない自己発現の舞台でもあった」と書いた私の言葉ですね。

プーシキンが生きた「抑圧的な社会」について話しましょう。

19世紀、それも前半の時代に想像力を飛ばしてみると、国家と人々の関係が変わってきた時代だということが見えてきます。その前の封建的な社会というのは、貴族というのはそれぞれの領地をベースにした「一国一城の主」という存在でした。しかし18世紀以降国家の力が強くなってくると、そうはいえない状態になってきます。中央集権的になると、ある地域の主というよりは、国家の中枢にいる皇帝に仕える軍人あるいは公務員みたいな存在になってきます。

こうした19世紀前半のロシアの社会情勢の変化の中で、貴族たちもさまざま考えをしていく。とりわけヨーロッパの新しい思想に触れることができた知識階級は、皇帝と自分の関係はこれでいいのかと思案しだす。皇帝の家来だけの存在として扱われていいのか、さらには皇帝による専制政治ではないヨーロッパのような国家を夢見るようになってきます。

そういった考えの人はそれなりにいて、プーシキンも交流をもっていました。そのような貴族出身の青年将校たちが、専制政治と農奴制の廃止を目指し1825年12月に蜂起した。12月をロシア語でデカブリというので、デカブリストの乱と呼ばれます。このクーデターの試みは、すぐに政府軍によって鎮圧され、首謀者たちは死刑、その他の者たちもシベリアなどに徒刑となります。

こうした事態収拾も貴族たちにはショックだったようです。先ほど一国一城の主といいましたが、少し前の貴族というのは、処刑や体刑はまぬがれる存在だったのです。まさに特権階級だった。そのはずが、死刑に流刑です。はっきりと国家権力から「おまえらは家来なんだ」と明示されたわけですね。

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デカブリストの乱を描いた絵。場所はサントベテルブルグの元老院広場

デカブリストの乱以降のロシアは、貴族たちにとっては非常に抑圧的な社会と感じられたでしょう。政府の側も貴族知識人や文人を警戒して、政治警察や検閲の制度を強化させます。社会には鬱々とした気分が蔓延する。それではどうするか。小さな世界で気分を発散させるしかないですよね。場としては貴族の屋敷です。そこに仲のよい人が集まって議論をしたり酒を呑んだり、そう、賭博をするんです。

この『スペードのクイーン』で青年たちが夢中になっているカードゲームも、抑圧的な社会があってこその魅惑的賭博です。

狭い場所で、国がやっているゲームとは違ったゲームをする。えてして深刻な結果をもたらすものですが(笑)、ゲームをしている時は自分が主人公だと思える。誰にも文句をいわせない、ここだけは自分の責任で生きられる世界、それが賭博の場なのです。 『スペードのクイーン』に出てくるカードゲームの妖しさは、当時のロシアの青年たちの気持、数少ない自己発現の舞台に熱中する心情を考えると、より魅惑的なものに思えてきます。

様々な論者の「読み」が競い合う「読書ゲーム」ともいうべき解説

------望月さんは、『スペードのクイーン』に対して、このように当時の社会状況を背景とした賭博熱という切り口とする読み方を書いているのですが、実は、それは「読書ガイド」で、紹介されている幾つかの「読み」のひとつに過ぎません。

今回の「読書ガイド」の特徴は、『スペードのクイーン』と『ベールキン物語』を巡る多様な読解の仕方を幾つも紹介しているところです。結果として「読書ガイド」は、様々な論者の「読み」が競い合う「読書ゲーム」ともいうべき魅力的な読み物になっています。

望月 古くは戦前、新しいのは1980年代くらいかな、20世紀のいろいろな時期に文芸評論家や研究者が発表した、様々な「読み」を紹介しました。

19世紀の文芸批評というのはテーマ主義が主流でした。作品の中にテーマを発見して、その社会的意義を考えるというものです。

20世紀になると、様々な学問や思想が文芸批評に入り込んでくる。たとえば言語学、精神分析、マルクス主義的な社会論、あるいは文化人類学、こうした様々な学問の方法を使って小説を分析していくと、今まで見えなかったものが浮かび上がってくる。この豊穣さの一例として、プーシキンの小説の多彩な「読み」があるわけです。

たとえば『スペードのクイーン』のカードゲームに熱中する青年の行動を精神分析学で読み解いている者もいれば、この小説にファウスト伝説の要素を読み取ろうとする研究者もいます。また、青年が手にいれた秘密の掛け札の番号「3・7・1(A)」は何を表しているのか、ある人はフリーメイソンのシンンボル体系で読み解けるといい、デカブリストの乱と関連する暗号ではないかと考える者もいる。実際にアナグラム解読を試みた例もあります。

『ベールキン物語』は5つの短編の連作なのですが、各作品を四季折々の物語と解き、さらにその季節が4つの文学ジャンルと関連していると考える研究者もいます。では、欠落する5番目の物語は何かといえば「幕間」であり、それに関連する文学ジャンルも説明するという念の入れようです。

あるいは「パロディの詩学」として読み解いている人もいます。「射弾」という物語はバイロンやユゴーらのロマン主義的小説のパロディであり、「吹雪」はルソー、スタール夫人らの小説を意識しているという具合です。

------どうしてこのような、様々な「読み」が並ぶものを書こうと考えたのですか?

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ペテルブルグ周辺にある
プーシキンが通っていた寄宿学校のプーシキン像(写真=坂庭淳史)

望月 読者ガイドには、読者の読みを一つの方向に誘導していくやり方と、様々な可能性を開いていくやり方があると思いますが、この場合は、一つの正解を提示するよりも、色々な人の意見をあるレベルで並べてみる、そこからにじみ出るプーシキンの魅力を伝えたかったのです。

プーシキンというのは、何より多様な「読み」を生み出すタイプの作家なのだと思うからです。

たとえばトルストイと比べてみましょう。人物を描く時、トルストイは髪を書いたり眉を書いたり、本当に絵を描くようにする。勿論文章ですから、どこか描いていない部分もあるのですが、丁寧に絵を描くように人物描写をするのです。

トルストイが造形をきっちりする人であるなら、プーシキンは一筆書きともいうべき仕方でさらっと人物を描く。それは詩人の書き方なんでしょうね。詩というのは大事な部分は書くけど、枝葉末節は何も書かないでおくものです。それが小説に転換された場合、意味の穴というか深みが生まれる、言葉の後ろ側が広く感じられるんです。そういった、いわば多義性に開かれた言葉が物語を構成していくわけですから、読み筋も複数にならざるを得ない。

さっき文学ジャンルや様々な小説のパロディについて触れましたけれど、確かにプーシキンは様々な物語のジャンルを意識して小説をつくっている。昔からの伝説にのっとって話を展開したかと思うと、あるところからは神秘思想を語り出し、さらには政治的な事件、デカブリストの乱を思わせる言葉を入れたりする。

物語を乗り物に喩えるなら、伝説に乗るところから始めて、途中で神秘思想や超常科学に乗り換え、さらには政治ストーリーの車に乗り込んでいくという感じです。

このようなプーシキンの作品は、やはり多様な「読み」を生み出します。

私が今回紹介した批評家・研究者の中には、深読みし過ぎた人もいるでしょう。それでも紹介したかった。こう読まなきゃといっているわけではないのです。やろうと思えば、こんな風にも読めるということ皆さんに見てもらいたかったのです。

------今、望月さんのお話を聞いていて思い出したのは、望月さんが、あのウラジミール・ソローキンの『青い脂』を訳した翻訳者の一人(共訳者・松下隆志)だということです。この小説は様々な観点から評価されていますが、そのひとつに文体模写の大傑作という評価があります。

批評家の山形浩生さんは、書評で「トルストイ風SM小説! ナボコフ式虐殺小説! どれも一見普通の書き出しから唐突に異様な世界に突入するソローキンの瞬間芸的作風が全開だ」と書いていました(朝日新聞 2012年10月21日)。

BOOK.asahi.com 文学の未来映す"低俗"ギャグ/書評:青い脂(山形浩生・評論家)

望月さんは、文学ジャンルや小説家のパロディなどがお好きなんですか?

望月 模倣の中からどうしても出てしまうオリジナリティというものが好きかもしれません。模倣という作業は、作家にとっては自分とはどういう作家なのかということに気づくチャンスになるものだと思うし、読む方は、その作家の心の奥深さを読み取っていける、よい機会です。

私にとっては、Aという作家は、Bという作家をこう捉えているのかということがわかることによって、Aの本性がわかる。三角測量みたいな方法ですね(笑)。そこが魅力なのかもしれません。

------三角測量という言葉は示唆的です。今回の「読書ガイド」は、紹介される批評家・研究者と紹介する望月哲男によるプーシキンに対する測量が、次々と行われる展開でした。

単に「読み」がただ並べたられたものではなくて、「読み」の方法論が意識されている文章だから、三角測量という方法の言葉にピンときたのかもしれません。

望月 ここに登場する批評家・研究者たちはプーシキンにも興味をもっているけれど、文学を分析する方法にも興味をもっている。他の作家にも適用できる方法論のひとつとしてプーシキンにチャレンジしているんですね。

------20世紀の文芸批評の方法論を明確に意識しつつ、多彩な「読み」が次々と並べられていく。非常に新鮮な読み物でした。

望月 古典新訳文庫は、「解説」を割と自由に書かせてくれるんですよ。この文庫で私はドストエフスキーの『死の家の記録』も訳しているのですが、そこで私はとても長い「解説」を書いています。作家のシベリア流刑という実際の経験を基にした小説ということもあり、読者に伝えたいことが多くあったのです。

それでかなりの量になって、これは本文のページ数を考えるとバランスが悪いんじゃないかというくらいの長さだったのですが、編集長の駒井稔さんは、そこらへん割と寛容なんです。というより、「もっとわかりやすく書いてくれ」といったりする、むしろ短くなるよりもっと長くなるようなことをいう(笑)。

そのような文庫の「解説」に対する考え方が、自分を自由にさせ、ああいう書き方をさせたのかもしれません。
(聞き手・渡邉裕之)

スペードのクイーン/ベールキン物語

スペードのクイーン/ベールキン物語

  • プーシキン/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,020円+税)
  • ISBN:75305-4
  • 発売日:2015.2.10

2015年11月13日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『スペードのクイーン/ベールキン物語』(プーシキン/望月哲男 訳)

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スペードのクイーン/ベールキン物語

スペードのクイーン/ベールキン物語

  • プーシキン/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,020円+税)
  • ISBN:75305-4
  • 発売日:2015.2.10
  • 電子書籍あり

あのドストエフスキーが激賞!
ロシア文学はプーシキンから始まった!
スペードのクイーンがほくそえむ。絶対に勝てる3枚のカード、3、7、そして...?

作品

簡潔で明快なリズムとそして物語の力で読者を魅了するロシア文学の父・プーシキンの傑作2篇。原文の特徴を見事に再現した流麗かつ端正な新訳。


内容

必ず勝つという3枚のカード。伯爵夫人がかのサン=ジェルマン伯爵から授かったというカードの秘密をゲルマンは手に入れるが......。現実と幻想が錯綜するプーシキンの代表作『スペードのクイーン』。皮肉な運命に翻弄される人間たちを描く5作の短篇からなる『ベールキン物語』。

〈あとがきのあとがき〉プーシキンの言葉の穴の深さ、背後の広さを測量する 『スペードのクイーン​/ベールキン物語』の訳者・望月哲男さんに聞く

プーシキン
[1799-1837] ロシアの詩人、作家。ロシア近代文学の父と呼ばれるロシアの国民詩人。短詩作品、物語詩、劇詩、韻文小説、散文小説など多くの分野で名作を残す。貴族の家に生まれ、賭博、恋愛、決闘に彩られた奔放な生涯を送り、ついには美貌の妻をめぐり、フランス人将校と決闘の末、37歳で落命。後世の作家たちへ大きな影響を与え、今なおロシア人の魂のよりどころとなっている。代表作は『スペードのクイーン』『エヴゲーニー・オネーギン』『大尉の娘』など。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学特任教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『「アンナ・カレーニナ」を読む』『ドストエフスキーカフェ ──現代ロシアの文学風景』、『ユーラシア地域大国の文化表象』、訳書に『白痴』『死の家の記録』(ドストエフスキー)、『アンナ・カレーニナ』『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(トルストイ)、『ロマンⅠ、Ⅱ』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルⅡ世暗殺』(ラジンスキー、共訳)、『青い脂』(ソローキン、共訳)など。『アンナ・カレーニナ』でロシア文学翻訳最優秀賞受賞。
《関連刊行本》
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2015年2月10日 光文社古典新訳文庫編集部 |

第3回Twitter文学賞で『青い脂』(望月哲男・松下隆志/訳)が1位、『失脚/巫女の死』も入賞!

第3回Twitter文学賞で今月刊『死の家の記録』『アンナ・カレーニナ』の訳者・望月哲男先生の『青い脂』(望月哲男・松下隆志/訳)が1位を獲得!おめでとうございます。

『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』(デュレンマット/増本浩子 訳)も入賞!投票してくださったみなさま、ありがとうございます。

第3回Twitter文学賞海外全投票結果
結果発表座談会はUstreamにアップされています

『青い脂』は現代ロシア文学の代表的な作家ソローキンの1999年の作品。部分的に試訳をしていたものの全訳をという提案に、これはロシア語で楽しむ(苦しむ)ための作品、翻訳には向かないだろうと答えていた望月哲男先生と、この作品を卒論のテーマにし、強力な中国語のアドバイザーのお友だちの助けを借りて全体の試訳をされた松下隆志さんによる「親子以上も年の離れたコンビによる『青い脂』完訳への挑戦」が結実!

週刊文春に掲載された中原昌也さんの書評の書き出しは「とんでもない代物が翻訳されてしまった!」

そして、山形浩生さんは朝日新聞の書評で
「異様(だと思う)な原文を、これまたとんでもない日本語に訳しきった訳者たちの偉業にも敬服。読者諸賢もこの青い脂を注入し、脳を爆発させんことを!」

(『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』も引き続きご愛読を!)

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青い脂

  • ウラジーミル・ソローキン/望月哲男・松下隆志 訳
  • 河出書房新社
  • 2012年8月発売
  • 価格:3,675円(税込み)
7体の文学クローンから採取された不思議な物体「青い脂」が、ヒトラーとスターリンがヨーロッパを支配するもう一つの世界に送り込まれる。現代文学の怪物によるSF巨編。
失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選

失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選

  • デュレンマット/増本浩子 訳
  • 定価(本体1,048円+税)
  • ISBN:75253-8
  • 発売日:2012.7.12

2013年2月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『死の家の記録』(ドストエフスキー/望月哲男 訳)

ホーム > Booksリスト > 死の家の記録

死の家の記録

死の家の記録

  • ドストエフスキー/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,505円+税)
  • ISBN:75265-1
  • 発売日:2013.2.13
  • 電子書籍あり

監獄における極限の人間観察から 時空を超えた衝撃を受ける。 佐藤優(作家・元外務省主任分析官)

作品

恐怖と苦痛、絶望と狂気、そしてユーモア。囚人 たちの驚くべき行動と心理、そしてその人間模様を圧倒的な筆力で描いたドストエフスキー文学の特異な傑作が、明晰な新訳で今、鮮烈に蘇る!


内容

"人間離れ"した囚人たちの異様さが、抑制の効いた訳文だからこそ際立つ。だがここに描かれている彼らは、まさに「人間そのもの」と言っていいだろう。本書はドストエフスキー自らの体験をもとにした"獄中記"であり、『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』など後期作品の原点でもある。


担当編集者から/<怪物>たちの息づかいがリアルに感じられる新訳!
ドストエフスキー
[1821-1881]ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ──現代ロシアの文学風景』、訳書に『アンナ・カレーニナ』『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(以上トルストイ)、『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)、『白痴』(ドストエフスキー)、『青い脂』(ソローキン、共訳)など。
《関連刊行本》
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2013年2月13日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『アンナ・カレーニナ4』(トルストイ/望月哲男 訳)

ホーム > Booksリスト > アンナ・カレーニナ4

アンナ・カレーニナ4

アンナ・カレーニナ4 <全4巻>

  • トルストイ/望月哲男 訳
  • 定価(本体900円+税)
  • ISBN:75170-8
  • 発売日:2008.11.11
  • 電子書籍あり

恋愛小説の最高峰、ついに完結!死を選ぶアンナ 戦場に赴くヴロンスキー

作品

日常世界と観念世界、恋愛と政治、農業と哲学をひとつのカンバスに描き出す壮大かつ緻密なデザイナーであり、野性味と茶目っ気もふんだんに備えたトルストイの魅力がこの作品には凝縮されている。(訳者)


物語

「そうだ、死ぬんだ!......死ねば全部が消える」。すべてを投げ捨ててヴロンスキーとの愛だけに生きようとしたアンナだが、狂わんばかりの嫉妬と猜疑に悩んだすえ、悲惨な鉄道自殺をとげる。トルストイの代表作のひとつである、壮大な恋愛・人間ドラマがここに完結!

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
[1828-1910] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に『アンナ・カレニーナ』、『戦争と平和』、『復活』など。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ--現代ロシアの文学風景』、訳書に『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)など。
《関連刊行本》
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『アンナ・カレーニナ3』(トルストイ/望月哲男 訳)

ホーム > Booksリスト > アンナ・カレーニナ3

アンナ・カレーニナ3

アンナ・カレーニナ3 <全4巻>

  • トルストイ/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,080円+税)
  • ISBN:75163-0
  • 発売日:2008.9.9
  • 電子書籍あり

自由と束縛、愛するゆえの深い苦悩......

作品

芽生えた不信と不満。幸福の絶頂のあとに訪れた、行き違う二人の微妙な心情を、緊張感あふれる訳文で鮮やかに描きだす。破滅を予感させながら、岐路に立つ二人の運命は一気に加速していく。


物語

イタリアから帰国し息子セリョージャとの再会を果たしたアンナだが、心の平穏は訪れない。自由を求めるヴロンスキーの愛情が冷めていくことへの不安と焦燥に苛まれながら、彼とともにモスクワへと旅立つ。一方、新婚のリョーヴィンは妻キティとともに兄ニコライの死に直面するのだった。


レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
[1828-1910] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に『アンナ・カレニーナ』、『戦争と平和』、『復活』など。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ--現代ロシアの文学風景』、訳書に『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)など。
《関連刊行本》
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2013年1月27日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『アンナ・カレーニナ2』(トルストイ/望月哲男 訳)

ホーム > Booksリスト > アンナ・カレーニナ 2

アンナ・カレーニナ 2

アンナ・カレーニナ2 <全4巻>

  • トルストイ/望月哲男 訳
  • 定価(本体980円+税)
  • ISBN:75160-9
  • 発売日:2008.7.10
  • 電子書籍あり

アンナは嫉妬という悪魔に魅入られる

作品

登場人物たちの微妙に揺れ動く心理と時代背景を、端正かつ抑制の利いた訳文で鮮やかに抽出する。 初めてこの傑作の全貌が明らかになる新訳。
これほどまでに魅力的なアンナは、いなかった!


物語

官僚としての体面と世間体を重んじる夫の冷酷な態度に苦しみながらも、アンナはヴロンスキーとの破滅的な愛に 身を投じていく。愛するゆえに苦しみ悩んだ結論は......。
一方、新しい農業経営の理想に燃えるリョーヴィンは、失意から立ち直ったキティとの結婚を決めるのだった。


レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
[1828-1910] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に『アンナ・カレニーナ』、『戦争と平和』、『復活』など。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ--現代ロシアの文学風景』、訳書に『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)など。
《関連刊行本》
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2013年1月27日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『アンナ・カレーニナ1』(トルストイ/望月哲男 訳)

ホーム > Booksリスト > アンナ・カレーニナ1

アンナ・カレーニナ1

アンナ・カレーニナ1 <全4巻>

  • トルストイ/望月哲男 訳
  • 定価(本体1,100円+税)
  • ISBN:75159-3
  • 発売日:2008.7.10
  • 電子書籍あり

19世紀文学の最高傑作 スピード感あふれる新訳でついに登場!

作品

激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの代表作。愛と理性、虚飾と現実、生と死、そして宗教と社会。真実の愛を求め、苦悩する人間たちが織りなす一大恋愛叙事詩。


物語

青年将校ヴロンスキーと激しい恋に落ちた美貌の人妻アンナ。だが、夫カレーニンに二人の関係を正直に打ち明けてしまう。 一方、地主貴族リョーヴィンのプロポーズを断った公爵令嬢キティは、ヴロンスキーに裏切られたことを知り、傷心のまま保養先のドイツに向かう。


レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
[1828-1910] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に『アンナ・カレニーナ』、『戦争と平和』、『復活』など。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ--現代ロシアの文学風景』、訳書に『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)など。
《関連刊行本》
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2013年1月27日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(トルストイ/望月哲男 訳)

ホーム > Booksリスト > イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

  • トルストイ/望月哲男 訳
  • 定価(本体629円+税)
  • ISBN:75109-8
  • 発売日:2006.10.12
  • 電子書籍あり

トルストイの文体が持っている「音とリズム」を日本語に移しかえることを意図した新訳。近代小説への懐疑をくぐり抜けた後の、新しい作風を端正な文体で再現する。

作品

若くして文学的成功を収めたトルストイは、50歳を過ぎて深い懐疑の中に沈んだ。その時代に書かれたこの2作品は、嫉妬による妻殺しや、孤独な死への恐怖など、現代にもつながるテーマを扱っている。人間社会への鋭い批判を小説に込めた作者の、ひとつの到達点。


物語

官界における栄達を遂げた判事イワン・イリイチ。ある日、病によって初めて「自らの死」と直面する(イワン・イリイチの死)。美しい妻と音楽師との関係を疑ったボーズヌイシェフ公爵は、嫉妬の情念を燃やし、ついには妻をその手に......(クロイツェル・ソナタ)。トルストイの後期中編2作品。


レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
[1828−1910] ロシアの小説家。19世紀を代表する作家の一人。無政府主義的な社会活動家の側面をもち、徹底した反権力的な思索と行動、反ヨーロッパ的な非暴力主義は、インドのガンジー、日本の白樺派などにも影響を及ぼしている。活動は文学・政治を超えた宗教の世界にも及び、1901年に受けたロシア正教会破門の措置は、今に至るまで取り消されていない。主著に『アンナ・カレニーナ』、『戦争と平和』、『復活』など。
[訳者]望月哲男
1951年生まれ。北海道大学教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『ドストエフスキー・カフェ--現代ロシアの文学風景』、訳書に『ロマンI、II』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルII世暗殺』(ラジンスキー、共訳)など。
《関連刊行本》
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2013年1月22日 光文社古典新訳文庫編集部 |

沼野充義さん、望月哲男さん、増本浩子さん--新刊のお知らせ

沼野充義さん、望月哲男さん、増本浩子さん新刊のお知らせです。

cover_numano_201210.jpg『世界文学から/世界文学へ 文芸時評の塊1993-2011』 
沼野充義/著
作品社
2012年10月発売
価格:3,990円(税込み)

世界の文学の現場から日本にどう向き合うのか、日本にいながら境界を越えていかに世界へ。 20年にわたる文芸時評を通じて、文学の"現在"を照らし出す、著者初の文芸時評集。



cover_masumoto_201210.jpg『デュレンマット戯曲集 第一巻』 
デュレンマット/著 山本佳樹/葉柳和則/増本浩子/香月恵里/木村英二/訳
鳥影社
2012年10月発売
価格:3,780円(税込み)
『聖書に曰く』から始まる五編の作品は、今こそ読まれるべき現代性を孕んでいる。ドイツ語圏で最も優れた劇作家の本格的紹介。
聖書に曰く/盲人/ロムルス大帝/ミシシッピ氏の結婚/天使がバビロンにやって来た



cover_mochizuki_201210.jpg『青い脂』 
ウラジーミル・ソローキン/著 望月哲男/松下隆志/訳
河出書房新社
2012年8月発売
価格:3,675円(税込み)
7体の文学クローンから採取された不思議な物体「青い脂」が、ヒトラーとスターリンがヨーロッパを支配するもう一つの世界に送り込まれる。現代文学の怪物によるSF巨編。

2012年10月30日 光文社古典新訳文庫編集部 |

マリインスキー・バレエ来日公演記念 亀山郁夫さん講演会開催

今秋11月に3年ぶりの来日公演が決定したマリインスキー・バレエ。その公演に先がけて9月15日(土)に亀山郁夫さんの記念講演会が開催されます。

マリインスキー・バレエ開催記念
亀山郁夫さん講演会「ロシア文学、そしてバレエ」
[日時]9月15日(土)14:00~
[会場]東京・築地 朝日新聞東京本社読者ホール
[お申し込み]往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を記し、〒150-8905東京都渋谷区渋谷2の1の6 ジャパン・アーツ「マリインスキー・バレエ講演会」朝日係(03・5774・3040)へ郵送してください。
[締め切り]8月20日必着(応募多数の場合は抽選。落選者には来日公演の優待案内を返送します。)
ジャパン・アーツのバレエ・舞踊ブログからも応募できます>>

マリインスキー・バレエ公演の演目は、「アンナ・カレニーナ」、「ラ・バヤデール」、「白鳥の湖」、一夜限りの「オールスター・ガラ」。 「アンナ・カレニーナ」では、ディアナ・ヴィシニョーワがアンナを演じます。
公演の詳細はジャパン・アーツ「マリインスキー・バレエ2012年来日公演」公式HPをご覧ください。
img_mariinsky01.jpg マリインスキー・バレエ美ニュースがPDFで公開中です。
cover58_mariinsky01.jpg
また、マリインスキー・バレエ公演の写真が入った光文社古典新訳文庫の『アンナ・カレニーナ』(トルストイ 望月哲男/訳)の新しい帯が8月中旬から書店に登場します。この機会にぜひ!


cover58.gif アンナ・カレニーナ 1
トルストイ/望月哲男 訳
1,020円(税込み)

2012年8月 3日 光文社古典新訳文庫編集部 |

望月哲男 Mochizuki Tetsuo

ホーム > 翻訳者リスト>望月哲男

望月哲男 Mochizuki Tetsuo
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ
  • アンナ・カレーニナ1
  • アンナ・カレーニナ2
  • アンナ・カレーニナ3
  • アンナ・カレーニナ4
  • 死の家の記録
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
1951年生まれ。北海道大学特任教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『「アンナ・カレーニナ」を読む』『ドストエフスキーカフェ-――現代ロシアの文学風景』、『ユーラシア地域大国の文化表象』、訳書に『白痴』『死の家の記録』(ドストエフスキー)、『アンナ・カレーニナ』『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(トルストイ)、『ロマンⅠ、Ⅱ』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『自殺の文学史』(チハルチシヴィリ、共訳)、『アレクサンドルⅡ世暗殺』(ラジンスキー、共訳)、『青い脂』(ソローキン、共訳)など。『アンナ・カレーニナ』でロシア文学翻訳最優秀賞受賞。

2011年9月25日 光文社古典新訳文庫編集部 |

望月哲男さんー 新刊のお知らせ ドストエフスキー新訳『白痴 1』

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望月哲男さん(『アンナ・カレーニナ』 の翻訳者)による新訳『白痴 1』(ドストエフスキー)が河出文庫から刊行されました。この新訳『白痴』は全3巻で、8月、9月と連続して刊行される予定です。

『白痴 1』
ドストエフスキー/著 望月哲男/訳
河出書房新社 2010年7月発売 
価格:本体 750円+税

亀山郁夫訳『罪と罰』 『カラマーゾフの兄弟』と併せて、ドストエフスキーの新訳を夏休みの読書にいかがでしょうか。

望月哲男さんと亀山郁夫さん責任編集による『現代思想 2010年4月臨時増刊号 ドストエフスキー特集』(青土社)も発売中です。



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アンナ・カレーニナ 1<全4巻>
トルストイ/望月哲男 訳 
定価(本体971円+税)





cover67.gif
罪と罰 1<全3巻>

ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価 (本体819円+税)

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カラマーゾフの兄弟1<全5巻>

ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価 (本体724円+税)

2010年7月17日 光文社古典新訳文庫編集部 |

望月哲男さんの新訳『アンナ・カレーニナ』がロシア文学国際翻訳者センターコンクールで最優秀翻訳賞を受賞!

anna_100615-2.jpg望月哲男さんの新訳『アンナ・カレーニナ』(トルストイ)がロシア文学作品優秀翻訳コンクールで最優秀翻訳賞(散文部門)を受賞されました。亀山郁夫さんのプーシキン・メダル受章(2008年)に続く快挙です。おめでとうございます!

このコンクールは、ロシア文学国際翻訳者センターが主催するもので、式典は7月1日にペテルブルグで行われます。式典の模様など続報はこのブログでお届けします。

ロシア文学国際翻訳者センターのWebサイトに掲載されたコンクールの内容と結果は下記↓です。

ロシア文学国際翻訳者センターの審査委員会は、ロシア文学作品優秀翻訳コンクールの結果を集計いたしました。

本年のコンクールには、ヨーロッパ、アジア、ラテン・アメリカから10カ国以上の参加があり、当センターとともに、ドイツ翻訳家同盟、オランダ文学基金、トルコ文学翻訳家同盟、全中国ロシア文学研究協会、キューバ作家・芸術家同盟の文学翻訳部門、カタルーニャ作家協議会など、多くの文学機関・協会にご協力をいただきました。

審査委員会は、各翻訳作品の質の高さとロシア文学への貢献に対して、以下の作品に栄誉賞状を授与いたします。

栄誉賞状を授与されたのは、以下の参加者です。

  • 1. セルマ・アンシラ(Selma Ancira, メキシコ):L. N. トルストイ『書簡集』
  • 2. サブリ・ギュルセス(Sabri Gulses, トルコ):アンドレイ・ベールイ『グロッソラリヤ(神授言語)』
  • 3. チョウ・ツィチャオ(中国):M. ブルガーコフ『運命の卵』
  • 4. レイン・サルリ(Rein Saluri, エストニア):V. ナボコフ『断頭台への招待』
  • 5. ノエミ・ディアス・ヴィリチェス、マルシア・ガスカ・ヘルナンデス(Noemi Diaz Vilches, Marcia Gaska Hernandez, キューバ):『現代ロシア散文全集』
  • 6. ドロテア・トロッテンベルク(Dorothea Trottenberg, スイス):I. ブーニン『太陽の聖堂』


コンクールの結果を見ると、翻訳対象となったロシア作家は極めて多岐にわたっています。ロシアの古典的作品の新訳とともに、外国人読者にはあまり知られていない作家やロシア文学作品も見られます。

本年受賞したのは以下の作品です。


  • 1. 散文部門:卓越したロシア文学作品翻訳に対する、当該国の歴史初の翻訳の功績を讃えて

    国:アゼルバイジャン
    訳者:ヴェリハンリ(サフェロフ)・テルマン・ハムザガ・オグル(Velihanli (Caferov) Telman Hamzaga oglu)
    作品:F. M. ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

  • 2. 散文部門:ロシアの古典作品の普及およびロシアの文学的イメージ更新の功績を讃えて

    国:日本
    訳者:望月 哲男
    作品:L. N. トルストイ『アンナ・カレーニナ』

  • 3. 詩部門
    国:オランダ
    訳者:マルグリート・ベルク、マリア・ヴィーベス(Margriet Berg, Marja Wiebes)
    作品:A. A. アフマートヴァ『選集』
  • 4. 初訳:詩
    国:オランダ
    訳者:フラウキエ・スロフストラ(Froukje Slofstra)
    作品:V. S. グロスマン『人生と運命』

受賞者の方々に祝意を申し上げるとともに、コンクール運営へのご参加・ご協力に心より感謝申し上げます。
センターの他の活動方針に関しても、さらなるご協力を期待しております。
詳しくは、ロシア文学国際翻訳者センターWebサイトをご覧ください。

ロシア文学国際翻訳者センターWebサイト


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アンナ・カレーニナ 1<全4巻>
トルストイ/望月哲男 訳 
定価(本体971円+税)

2010年6月15日 光文社古典新訳文庫編集部 |

早稲田大学文学学術院で、トルストイ没後100年記念シンポジウムを開催

img_tolstoi.jpgトルストイの没後100年を記念して、「トルストイと現代」と題したシンポジウムが早稲田大学文学学術院で開催されます。望月哲男さん(『アンナ・カレーニナ』翻訳者)も登壇されます。深くトルストイを知る絶好の機会です。ぜひ、ご参加ください。
総合シンポジウム
トルストイと現代
―トルストイ没後百年記念―

日時:4月24日(土)午後2時~5時30分
場所:早稲田大学文学学術院 戸山キャンパス・第一会議室(33-2号館)
主催:早稲田大学文学学術院
共催:ユーラシア研究所

■参加費無料
■事前の申し込みは不要です

《問合せ先》
早稲田大学文学学術院
ロシア語ロシア文学コース
TEL:03-5286-3740 E-mail: kasuya@aoni.waseda.jp 

ユーラシア研究所 
TEL&FAX: 03-5477-7612 E-mail:yuken@t3.rim.or.jp


《プログラム》
●14:00〜14:10 
DVD上映「トルストイの死をめぐるドキュメンタリー映像」

●14:10〜15:10
「現代ロシアのトルストイ」
早稲田大学講師 ウラディーミル・フィラトフ氏(通訳 井桁貞義氏) 

●15:10〜15:40 
「トルストイとの出会いから研究へ」 
東京大学講師 覚張シルビア氏 

●15:40〜16:10 
「現代に生きるトルストイ」 
株式会社フロレーレ総合研究所代表取締役「生き方塾」主催 辻孝明氏

(質疑応答・休憩)

●16:30〜17:30 
「『アンナ・カレーニナ』を現代日本語に翻訳して」
北海道大学スラヴ研究センター教授 望月哲男氏

cover58_100.jpgアンナ・カレーニナ 1<全4巻>
トルストイ/望月哲男 訳  定価(本体971円+税)

2010年3月26日 光文社古典新訳文庫編集部 |

ドストエフスキー特集 ー『現代思想 2010年4月臨時増刊号』

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『現代思想 2010年4月臨時増刊号』(3月12日発売)は、亀山郁夫さん+亀山郁夫さん責任編集によるドストエフスキー特集です。

平野啓一郎さんと亀山郁夫さん、亀山郁夫さんと望月哲男さんの対談、沼野充義さんへのインタビュー(聞き手は亀山郁夫さん) 、森達也さん、豊崎由美さんのエッセイなど、ぜひ光文社古典新訳文庫・ドストエフスキー既刊とともにお読みください!





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罪と罰 1<全3巻>

ドストエフスキー/亀山郁夫 訳 
定価 (本体819円+税)


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地下室の手記

ドストエフスキー/安岡治子 訳 
定価 (本体552円+税)


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アンナ・カレーニナ 1<全4巻>

トルストイ/望月哲男 訳 
定価(本体971円+税)

2010年3月15日 光文社古典新訳文庫編集部 |

お寺でロシア文学を語る読書会?!『イワン・イリイチの死』を読む

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「読書会」と聞いて、みなさん、どんなものを想像しますか? 今夏、京都でとてもユニークな読書会「STORYVILLE」が開かれました。
「そこに行けば、物語が待っている。そこに来る人みんなが"物語村"の村人」との意味をこめた名前で、アメリカ文学・文化に詳しい文芸評論家の新元良一さんが、教鞭を執る京都造形芸術大学の学生と一緒に立ち上げたものです。
京都の町は繁華街の真ん中でも、通りを一本裏に入っただけで、とても静かになります。そんな一画にある極楽寺で、第1回「STORYVILLE」は開かれました。

今回取り上げたのは、トルストイ『イワン・イリイチの死』(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫)。
会が始まる午後7時、畳敷きの本堂で、天井から吊り下げられた金色の飾りの下に、司会の新元さんとパネリスト4人が並びました。
法事のときなどに参列者が坐る椅子席を埋めた参加者からは、パネリストたちの奥に本尊が見えます。

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2009年8月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |


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