光文社古典新訳文庫: 検索結果

光文社古典新訳文庫で“松永美穂”タグの付いているブログ記事

シンポジウム「翻訳という創造空間」11月29日(水)東京外国語大学で開催

img_20171129-01.jpg

11月29日(水)に東京外国語大学で、シンポジウム「翻訳という創造空間」が開催されます。パネリストは、柴田元幸先生(東京大学名誉教授・アメリカ文学)、野崎歓先生(東京大学・フランス文学)、松永美穂先生(早稲田大学・ドイツ文学)、和田忠彦先生(東京外国語大学名誉教授・イタリア文学)、コメンテーターは沼野恭子先生(東京外国語大学・ロシア文学)、司会は山口裕之先生(東京外国語大学・ドイツ文学)です。一般公開されるシンポジウムで、無料、事前予約は不要です。

『翻訳という創造空間』
《日時》2017年11月29日(水)14:00〜 17:00
《開催場所》東京外国語大学 研究講義棟115教室
《パネリスト》
柴田元幸(東京大学名誉教授・アメリカ文学)
野崎 歓(東京大学・フランス文学)
松永美穂(早稲田大学・ドイツ文学)
和田忠彦(東京外国語大学名誉教授・イタリア文学)
《コメンテーター》 沼野恭子(東京外国語大学・ロシア文学)
《司会》 山口裕之(東京外国語大学・ドイツ文学)
《参加方法》一般公開、予約不要、無料
《主催》東京外国語大学総合文化研究所
東京外国語大学ウェブサイト シンポジウム詳細ページ
ちいさな王子

ちいさな王子

  • サン=テグジュペリ/野崎 歓 訳
  • 定価(本体560円+税)
  • ISBN:75103-6
  • 発売日:2006.9.7
  • 電子書籍あり
マルテの手記

マルテの手記

  • リルケ/松永美穂 訳
  • 定価(本体1,180円+税)
  • ISBN:75262-0
  • 発売日:2014.6.12
  • 電子書籍あり
初恋

初恋

  • トゥルゲーネフ/沼野恭子 訳
  • 定価(本体520円+税)
  • ISBN:75102-9
  • 発売日:2006.9.7
  • 電子書籍あり

2017年11月22日 光文社古典新訳文庫編集部 |

紀伊國屋書店KINOPPY&光文社古典新訳文庫読書会「リルケ『マルテの手記』の魅力を語る 」訳者・松永美穂先生を迎えて2月20日紀伊国屋書店新宿本店で

紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーション企画「Readers Club読書会(Readin Session)」、第三弾のゲストはリルケ『マルテの手記』の訳者・松永美穂さんです。

大都会パリをあてどなくさまよう青年マルテ。「見る」ことを学ぼうと、街路の風景やそこに暮らす人々を観察するうち、その思考は故郷での奇妙な出来事や、歴史的人物の人生の中を飛び回り......短い断章を積み重ねて描き出される詩人の苦悩と再生の物語。 ドイツ文学の傑作として親しまれつつも、あまりに繊細で詩的な描写が読む者を幻惑し、ときに難解さも感じさせる『マルテの手記』。今回の新訳によって、マルテの姿はより身近なもの、読者自身のものとなって、読めるようになりました。

本書を翻訳された松永美穂さんをお招きし、『マルテの手記』の魅力を縦横無尽に語っていただきます。

紀伊國屋書店KINOPPY&光文社古典新訳文庫
Readers Club読書会(Readin Session)
松永美穂さんをお迎えして「リルケ『マルテの手記』の魅力を語る」
《日時》2015年2月20日(金) 18:30開演 (18:15開場)
《会場》紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
《定員》45名様  ※定員に達し次第、受付を終了
《参加費》無料
《参加方法》2015年2月6日(金)午前10時より紀伊國屋書店新宿本店2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
《ご予約・問い合わせ》 TEL:2階直通 03-3354-5702
※紀伊國屋書店新宿本店の他の電話番号におかけになられても、ご予約は承れませんのでご注意下さい。
※イベントは90分程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には松永美穂先生の著作・翻訳書にサインをお入れします。
※19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
 詳しくは 紀伊國屋書店新宿店ウェブサイトをご覧ください
マルテの手記

マルテの手記

  • リルケ/松永美穂 訳
  • 定価(本体1,180円+税)
  • ISBN:75262-0
  • 発売日:2014.6.12

2015年2月10日 光文社古典新訳文庫編集部 |

リルケ『マルテの手記』を読むー講義と対談ー松永美穂さん、斎藤環さんを迎えて レポート 9月3日東京ドイツ文化センター

東京ドイツ文化センター図書館で行なわれている連続講座「ドイツの古典図書を古典新訳文庫で読む」。第6回目となる今回は、古典新訳文庫で『マルテの手記』を翻訳されたドイツ文学者の松永美穂さんと、精神科医として活躍される一方で、幅広い批評活動でも知られる斎藤環さんをお招きしました。

011.jpg
講義の前半は、松永さんとリルケとの出会い、そして『マルテの手記』の読みどころについてお話をうかがいました

大学時代に『マルテの手記』を初めてドイツ語で読んだときの新鮮な驚きを、今でもとてもよく覚えていると語る松永さん。とりわけ印象深かったのは、次のような一節だったそうです。冒頭で、マルテが街角で女性とすれ違う場面----

その女性はぎょっとして手で覆っていた顔を上げた。あまりにも早く激しく上げたので、顔は二つの手の中に残ってしまった。(本書16ページ)

『マルテの手記』にはこのような、現実とも白昼夢とも思われる不思議な記述がたびたび現れます。難解でありながらも人を強く惹きつけ、心のどこかで共感させられてしまう、リルケ独特のこうした表現こそが、20世紀を通じ、若者だけでなく多くの人々に影響を与え続けてきたのではないでしょうか。「学生のころ、上京して間もない自分に、こういった表現が不思議と強く伝わってくるものがありました」という松永さんのお話からは、時代を超えて人々の心を引きつけるリルケの魅力を感じさせられました。

『マルテの手記』

松永さんと『マルテの手記』の間には、もうひとつ面白いエピソードがありました。学部を終えた松永さんは大学院に進学され、さらにその後研究者としてハンブルク大学へ留学されます。そして帰国後に、留学先の指導教官だった方の著書の日本語訳を手がけられ、翻訳者としての活動を開始されました。その本は、著名な作家や芸術家の妻として生きた女性たちの評伝を集めたもので、そのなかにはリルケの妻であるクララ・ヴェストホフ(彫刻家・ロダンの生徒でもあった)の章もおさめられていました。このような巡り合わせもまた、ご自分のリルケへの関心を強くした事柄のひとつだったということです。翻訳家がどのように一冊の本、そしてその著者と出会っていくのかというなかなかお聞きすることのできないお話のひとつとして、とても興味深いものでした。

さらに松永さんは実際に翻訳されていた時間のことを、とても楽しそうに振り返りながら話されました。原書のテキストは非常に濃密で、一語一語がさまざまなものを含み得るので、一文を訳すごとに「本当にこれでいいのだろうか」と悩まれ、ドイツ人の同僚の方々と幾度も相談しながら翻訳を進められたそうです。しかし、ドイツ語話者であってさえ首をかしげてしまうような文章も多くあるほどの難解さ。いつもの仕事のペースよりも数倍の時間がかかったと話されました。『マルテの手記』の翻訳作業には、編集部の熱意も相まって、全体で5年間を要しましたが、今回の翻訳は、松永さんのこれまでのお仕事のなかでも、特に苦しい作業だったということです。もちろん、苦しさゆえの達成の喜びがあったとの感慨も漏らされていました。

05.jpg
講義の後半は、本書の解説を執筆して頂いた斎藤さんを交えて、おふたりで『マルテの手記』とリルケについてお話しして頂きました

お二人の対談のなかでまずはとても興味深かったのは、リルケとカフカの対比から展開した議論でした。

斎藤さんは、リルケとカフカの作品を本質的に分かつものとして、「隠喩の構造が保たれているか」という問題を挙げられました。「隠喩の構造」というと難しい話であるように思われますが、ここでの「隠喩」とは広い意味での比喩や象徴ととらえることができそうです。『マルテの手記』の世界は一見難解に見えるなかにも、確かにこの隠喩の構造が保たれている、だから言葉が外に開かれている。一方、カフカの作品世界では、その構造そのものが欠損している、あるいはそもそも存在しないので、言葉が世界という外部に開かれることがない。それゆえ、不穏で「閉じた」印象を読者に与えるのではないか、と斎藤さんは話されました。もちろん、一方でこれがカフカという作家の魅力でもあるわけです。並んで比較されることが多いリルケとカフカですが、精神医学の観点からその文体や構造を考えたときに、実は対極的なものがみえてくるのではないかという、大変刺激的なお話でした。

松永さんはこれに答えて、カフカの作品で使われるドイツ語は、じつはシンプルで日常的なものが多い。一方で、リルケは意図的に単語レベルで語句を選び抜いている。そういったところからもふたりの作家の創作姿勢の違いが見えてくるかもしれない、と語られました。批評家、翻訳家というそれぞれのお立場からの意見は非常に興味深いものでした。

リルケとカフカ、2人の作家の対比については本書の斎藤さんの解説にも詳述されていますので、ぜひご一読をお勧めします。

cover39-cover93.jpg
『変身/掟の前で 他2編』(2007年9月刊)
『訴訟』(2009年10月刊) 訳は丘沢静也さん

続けて斎藤さんは、精神医学の観点から『マルテの手記』を読み解いていかれます。

『マルテの手記』が描かれた20世紀初頭のヨーロッパは、近代化の過程のなかで、「個人性」と「匿名性」のどちらを選んで生きるのかという問題に、個々人が直面していた時代であったといいます。自分が世界の「中心である」、あるいは「一部でしかない」、このふたつの決して両立し得ない意識の葛藤のなかでうまくバランスをとって生きられるかどうかが、精神の健康度を測るひとつの指標であると、精神科医である中井久夫氏の言葉をひきながら、斎藤さんは解説されました。そしてこういった自己と世界との葛藤というものが、『マルテの手記』のなかに強く反映されており、作品の大きなテーマのひとつとなっているのではないかというお話でした。

さらに、こういった葛藤を印象的に表している箇所として、斎藤さんは次のような場面に言及されます。

ぼうっとして事態を把握できないまま、もう一度ぼくは腰を屈めたのだろうと思われる。わずかに記憶しているのは、自分がいつのまにか一人きりになって驚いたことだ。誰かが父の制服を整えてくれて、白い綬はまた前のようにその上に置かれていた。しかし、いまや狩猟長は完全に死んでおり、しかも死んだのは彼だけではなかった。心臓が貫かれたのだ。ぼくたちの心臓、一族の心臓が。(本書216ページ)

心臓というモチーフは『マルテの手記』のなかで繰り返し描かれます。貫かれる心臓という強烈なイメージは一見詩的な想像の世界で描かれているようですが、「ぼくたちの心臓、一族の心臓」という言葉から、リルケだけではなく同時代の様々な人が抱えていた、「個人性と匿名性」の葛藤を読み取れるのではないかと語られる斎藤さん。しかしこれに応答するかたちで、実はリルケの父親自身が、仮死状態で埋葬されるのを避けるために、死亡判定後に心臓を穿刺してほしいと言い残していたことというエピソードを、松永さんが披露されます。『マルテの手記』で描かれる、ある種幻想的で、現実とは思えないイメージの中にも、じつはリルケの記憶と実体験に根ざしたものがあり、それが作品の豊かさのひとつの根拠ともなっているのかもしれません。松永さんの話に斎藤さんも大変驚かれていましたが、お二人の対談によって明らかになったとても面白いエピソードでした。

奥深い内容に触れながらも、幾度も笑い声もあがることもあり、終始温かい雰囲気のなかで進んだ講義でした。質疑応答では来場者の方々からいくつも鋭い質問が挙げられ、熱気のなかで会は終了しました。

『マルテの手記』の新訳は、古典新訳文庫創刊時から、編集部があたためていた企画でした。今後この新訳によって、新しい世代に『マルテの手記』を読みついで頂ければ、これ以上の喜びはありません。この企画がスタートした頃、古典新訳文庫でドイツ文学はまだ作品数が多くありませんでしたが、現在ではリルケのほかにも、ホフマンやトーマス・マン、ムージル、ヘッセと、たくさんのドイツ文学の新訳が生まれています。今後も新刊にぜひご注目下さい。

松永さん、斎藤さん、ドイツ文化センターの皆さん、そしてご来場された皆さんも、本当にありがとうございました。引き続きドイツ文化センターとのイベントを開催して参りますので、ぜひ一度お越し頂ければと思います。

マルテの手記

マルテの手記

  • リルケ/松永美穂 訳
  • 定価(本体1,180円+税)
  • ISBN:75262-0
  • 発売日:2014.6.12
変身/掟の前で他2編

変身/掟の前で 他2編

  • カフカ/丘沢静也 訳
  • 定価(本体480円+税)
  • ISBN:75136-4
  • 発売日:2007.9.6
訴訟

訴訟

  • カフカ/丘沢静也 訳
  • 定価(本体762円+税)
  • ISBN:75194-4
  • 発売日:2009.10.8

2014年10月 5日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『マルテの手記』(リルケ/松永美穂 訳)

ホーム > Booksリスト > マルテの手記

マルテの手記

マルテの手記

  • リルケ/松永美穂 訳
  • 定価(本体1,180円+税)
  • ISBN:75262-0
  • 発売日:2014.6.12
  • 電子書籍あり

パリを放浪する若き詩人の姿が目に浮かんでくる、鮮烈な新訳。解説:斎藤環(精神科医)
マルテは、きみだ!

作品

大都会パリをあてどなくさまようマルテ。「見る」ことを学ぼうと、街路の風景やそこに暮らす人々を観察するうち、その思考は故郷での奇妙な出来事や、歴史的人物の人生の中を飛び回り......短い断章を積み重ねて描き出される詩人の苦悩と再生の物語。ドイツ文学の傑作。解説は斎藤環さん。


物語

ヨーロッパ文化の中心地であるパリで目にする繁栄と雑踏。都市で浮遊する彼の精神がとらえた不安げで不確定な世界の印象を、ぜひ味わっていただきたい。テクストは、どれから読んでもいいし、飛ばしてしまってもいい。......これらのテクストの空間的・時間的拡がりを楽しみながら、マルテを追跡していただければ幸いである。(訳者まえがき)

[書評]
    図書新聞2014年8月30日/「『マルテの手記』の特質とは何かー忘却と回想を経て徐々に次元を深める輪が幾重にも広がってゆく筆法」(評者:岡田素之さん)
ライナー・マリア・リルケ
[1875‐1926] ドイツ語圏を代表する詩人。オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハに生まれる。幼少の頃から詩を書き始め、18歳で初の詩集を出版。プラハ大学、ミュンヘン大学などで文学や美術と学び、立て続けに詩集を発表した。また、イタリア、ロシアなどを旅行し、作家のルー・アンドレアス=ザロメ、トルストイなどから大きな影響を受ける。1901年には彫刻家ロダンの弟子クララと結婚し、翌年に『ロダン論』執筆のためにパリ滞在。その後ヨーロッパ各地を転々としながら見聞を深め、1910年に自伝的な長篇小説『マルテの手記』を出版。第一次世界大戦勃発に伴い、自身も徴兵されウィーンで戦争資料室に勤務したが、まもなく除隊。1919年、スイスに転居。ポール・ヴァレリーの翻訳などを手がけながら、代表作『ドゥイノの悲歌』や『オルフォイスに捧げるソネット』などを完成させた。
[訳者]松永美穂
東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期単位取得。早稲田大学教授。訳書に『車輪の下で』(ヘッセ)、『朗読者』『逃げてゆく愛』(シュリンク)、『マルカの長い旅』(プレスラー)、『リスとお月さま』(メッシェンモーザー)、『マグノリアの眠り』(バロンスキー)などがある。
  • Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年6月12日 光文社古典新訳文庫編集部 |

武田千香さん、松永美穂さん、森田成也さんの新刊のお知らせ

武田千香さん、松永美穂さん、森田成也さんの新刊のお知らせです。

cover_takedachika_201303.jpg『千鳥足の弁証法──マシャード文学から読み解くブラジル世界』
武田千香/著
東京外国語大学出版会
2013年3月発売
価格:2,940円(税込み)

ブラジル最大の文豪マシャード・ジ・アシスの最高傑作『ブラス・クーバスの死後の回想』を読む──。批評家スーザン・ソンタグが「19世紀の主要な作家の一人であり、ラテンアメリカ最高の作家だ」と評したブラジルの文豪マシャード・ジ・アシス。著者は、彼の最高傑作『ブラス・クーバスの死後の回想』を独自の視点で縦横に読み解き、ブラジル世界の本質を探究する。物語世界の細部に目を凝らしながら、西洋にして、非・西洋でもある「ブラジル」を、人・社会・文化という観点から考察する独創的な一書。



cover_matsunagamiho_201303.jpg
『夏の嘘』
ベルンハルト・シュリンク/著 松永美穂/訳
新潮クレスト・ブックス
2013年3月発売
価格:2,100円(税込み)

シーズンオフのリゾート地で出会った男女。人里離れた場所に住む人気女性作家とのその夫。連れ立って音楽フェスティバルに出かける父と息子。死を意識し始めた老女と、かつての恋人―。ふとしたはずみに小さな嘘が明らかになるとき、秘められた思いがあふれ出し、人と人との関係ががらりと様相を変える。ベストセラー『朗読者』の著者による10年ぶりの短篇集。



cover_moritaseiya_201303.jpg
『資本の〈謎〉――世界金融恐慌と21世紀資本主義』
デヴィッド・ハーヴェイ/著 森田成也/共訳
作品社
2013年2月発売
価格:2,625円(税込み)

なぜグローバル資本主義は経済危機から逃れられないのか? この資本の動きの〈謎〉を説き明かし、恐慌研究に歴史的一頁を加えた世界的ベストセラー!世界の経済書ベスト5(2011年度Guardian紙)。12カ国で翻訳刊行。


2013年3月26日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『車輪の下で』(ヘッセ/松永美穂 訳)

ホーム > Booksリスト > 車輪の下で

車輪の下で

車輪の下で

  • ヘッセ/松永美穂 訳
  • 定価(本体620円+税)
  • ISBN:751458
  • 発売日:2007.12.6
  • 電子書籍あり

運命の車輪の下で悶え苦しむ少年ハンス

作品

「自分が学んだのはラテン語と、嘘をつくことだけだった」とヘッセは後年、自らの学校生活について語っている。
執筆時の若きヘッセの勢い、激しさを躍動感溢れる文体で訳出。


物語

周囲の期待を一身に背負い猛勉強の末、神学校に合格したハンス。しかし厳しい学校生活になじめず、学業からも落ちこぼれ、故郷で機械工として新たな人生を始める......。地方出身の一人の優等生が、思春期の孤独と苦しみの果てに破滅へと至る姿を描いたヘッセの自伝的物語。

ヘルマン・ヘッセ
[1877−1962] ドイツの作家。両親はキリスト教伝道者。神学校に進むが学校生活になじめず、神経を病み退学。その後も高校退学、3日で書店を退職するなど挫折を繰り返す。しかし独学で勉強し、27歳で出した初めての小説『ペーター・カーメンツィント』で成功を収め、有名作家となる。主な作品に『車輪の下で』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』。1946年ノーベル文学賞受賞。1962年脳内出血のため自宅で睡眠中に死去。
[訳者]松永美穂
東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期単位取得。早稲田大学教授。訳書に『朗読者』『逃げてゆく愛』(シュリンク)、『ワイキキ・ビーチ。』(シュトレールヴィッツ)、『リスとお月さま』(メッシェンモーザー)などがある。
《関連刊行本》
<$mt:PageTitle$>" />
  • Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年1月27日 光文社古典新訳文庫編集部 |

続刊のご案内

光文社古典新訳文庫の続刊のご案内です。 10月の新刊は『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(ピランデッロ/関口英子・訳)。 発売日は10月11日(木)です。

《10月刊》
『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集ピランデッロ/関口英子・訳
『作者を探す六人の登場人物』などの傑作戯曲で知られる、イタリアはシチリア生まれの作家ピランデッロの、代表的な小説を集めた。イタリア幻想文学短編シリーズの第5弾。「とある1日」「大きな甕」「ミッザロのカラス」......幻想的名品の数々が、あなたを異界に誘う!
《続刊》
『マルテの手記』リルケ/松永美穂・訳
故郷を去り、パリで孤独と焦燥に満ちた生活を送る青年詩人マルテが、幼少の頃の記憶、生と死をめぐる考察、日々の感懐などの断片を書き連ねていく......。リルケ自身のパリでの体験をもとにした、沈思と退廃の美しさに満ちた長編小説。
『桜の園/プロポーズ/熊』チェーホフ/浦 雅春・訳
美しく咲いた桜の園に五年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ったきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大なその領地はまもなく競売にかけられることになっていた。チェーホフ最後の、そして最も愛されてきた戯曲。一幕物の傑作、「プロポーズ」「熊」も同時収録。

2012年9月21日 光文社古典新訳文庫編集部 |

松永美穂さんー 新刊のお知らせ『誤解でございます』

img_matsunaga-gokai.jpg松永美穂さん(『車輪の下で』 の翻訳者)初のエッセイ集となる新刊『誤解でございます』が清流出版から絶賛発売中です。

『誤解でございます』
松永美穂/著
清流出版 2010年7月発売 
価格:本体 1,600円+税
--帯から--
《あるときからエレベーターに乗るたびに、「五階」が「誤解」と聞こえるようになってしまった。同僚に打ち明けると、その人は心配そうにわたしの顔を見つめ、「それは病気です。翻訳者がかかる病ですね」と言って降りていった......。》


cover45.gif
車輪の下で
ヘッセ/松永美穂 訳
定価(本体571円+税)

2010年8月 4日 光文社古典新訳文庫編集部 |

渡邊守章さん、浦 雅春さん、松永美穂さんー新刊のお知らせ

渡邊守章さん(『シラノ・ド・ベルジュラック』訳)、浦 雅春さん(『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『鼻/外套/査察官』訳)、松永美穂さん(『車輪の下で』訳)の新刊のお知らせです。


『渡邊守章評論集 越境する伝統』 渡邊守章/著
ダイヤモンド社
価格:本体 5,900円+税


『かもめ』 チェーホフ/著 浦 雅春/訳
岩波文庫
価格:本体 540円+税


『第三帝国のオーケストラ−−ベルリンフィルとナチスの影』
ミーシャ・アスター/著  松永美穂/訳  佐藤 英/訳
早川書房
価格:本体2,800円+税




《光文社古典新訳文庫既刊》
cover69.jpgシラノ・ド・ベルジュラック
ロスタン/渡辺守章 訳

定価(本体980円+税)

cover45.gif車輪の下で
ヘッセ/松永美穂 訳
定価(本体620円+税)
cover86.jpgワーニャ伯父さん/三人姉妹
チェーホフ/浦 雅春 訳
定価(本体780円+税)

cover14.jpg鼻/外套/査察官
ゴーゴリ/浦 雅春 訳
定価(本体648円+税)

2010年1月21日 光文社古典新訳文庫編集部 |


光文社古典新訳文庫創刊10周年記念特設サイト ナルニア国 光文社ウェブサイト 光文社電子書籍

電子書店により、スケジュール・フェア価格等が異なる場合があります。詳細は各電子書店にお問い合せください。

メールマガジン登録 光文社古典新訳文庫著者別刊行本リスト