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『シェリ』(コレット/河野万里子 訳)

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シェリ

シェリ

  • コレット/河野万里子 訳
  • 定価(本体820円+税)
  • ISBN:75401-3
  • 発売日:2019.5.14

私の彼は、24歳年下。
大人の女の心情を鮮明に描く、コレットの真骨頂

物語

50歳を目前にして、美貌のかげりと老いを自覚する元高級娼婦のレア。恋人である25歳の青年シェリの突然の結婚話に驚き、表向きは祝福して別れを決心しつつも、心穏やかではいられない......。香り立つような恋愛の空気感と細やかな心理描写で綴る、「恋愛の達人」コレットの最高傑作。


解説

吉川佳英子


シドニー・ガブリエル・コレット Sidonie-Gabrielle Colette
[1873-1954] フランスの国民的作家。パリ南東のサン・ソヴール・アン・ピュイゼに生まれ、豊かな自然のなかで育つ。最初の夫の勧めで書いた小説『学校のクローディーヌ』(1900)が評判になり、シリーズ化される。離婚後、自活のため役者や踊り子として舞台にも立つ。精力的に執筆活動をする一方、第一次世界大戦中は報道記者として戦地にも赴いた。20年発表の『シェリ』で作家として不動の地位を築き、『青い麦』('23)はフランス文学の新たな可能性を切り拓いたと高く評価された。'45年には女性として初のアカデミー・ゴンクールの会員に、'53年にはレジオン・ドヌール勲章勲二等を受章。生涯三度の結婚、同性愛など、型破りな生き方でも知られた。
[訳者]河野万里子 Kono Mariko
上智大学外国語学部フランス語学科卒業。 翻訳家。主な訳書に『青い麦』(コレット)、 『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、『悲しみよこんにちは』(サガン)、『キュリー夫 人伝』(E・キュリー)、『カモメに飛ぶことを教えた猫』(セプルベダ)、『いのちは贈りもの ホロコーストを生きのびて』(クリストフ)ほか多数。上智大学非常勤講師。
《関連刊行本》
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2019年5月14日 光文社古典新訳文庫編集部 |

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#52「フランスが愛した作家コレット、『青い麦』と『シェリ』の魅力」河野万里子さんを迎えて 紀伊國屋書店新宿本店で2019年4月25日(木)開催

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思春期を迎えた幼馴染みどうしのぎこちない恋愛を描いた『青い麦』、元高級娼婦と若い恋人との愛の顚末をたどる『シェリ』など、数々の恋愛小説で世界を魅了した、20世紀前半のフランスを代表する作家コレット。その斬新な設定や、読者を引き込む心理描写の妙は、自身の恋愛を色濃く反映したものでもありました。

20歳で結婚し、夫のゴーストライターとしてベストセラー(『クローディア』シリーズ)を著したコレットは、離婚・独立後は、執筆のかたわら、踊り子として舞台に出演したり、同性愛体験や義理の息子との恋愛、生涯三度も結婚したりと、奔放で自由な愛に生きたことで知られます。彼女の人気は絶大で、1920年と1953年にはフランス最高の栄誉であるレジオンドヌール勲章が与えられ、逝去の際にはフランス政府によって国民葬が営まれています。

彼女の死から60年以上経った現在でも、彼女の半生を描いた、キーラ・ナイトレイ主演映画『コレット』が今年5月18日より全国で上映されるなど、コレット人気は衰えるところがありません。

今回の読書会では、2010年に『青い麦』を新訳され、今年5月に『シェリ』の刊行を間近に控えた翻訳者の河野万里子さんをお迎えし、コレット自身とその作品の尽きせぬ魅力について語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)


紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫
Readers Club読書会(Readin Session) #52
フランスが愛した作家コレット、『青い麦』と『シェリ』の魅力 河野万里子さんを迎えて
《日時》2019年4月25日(木)18:30開演 (18:15 開場)
《会場》紀伊國屋書店新宿本店 9階イベントスペース
《定員》50名
《参加費》無料
《参加方法》3月30日(土)午前10時より紀伊國屋書店新宿本店2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
《ご予約・問い合わせ》 TEL:紀伊國屋書店新宿本店2階直通 03-3354-5702 (10:00〜21:00)
※イベントは90分〜2時間程度を予定しております。トーク終了後、ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします(為書きは入れられませんのでご容赦ください)。
※19:30以降の入場はお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
詳しくは 紀伊國屋書店新宿本店ウェブサイトをご覧ください
[河野万里子(こうの・まりこ)さんプロフィール]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業。翻訳家。主な訳書に『自閉症だったわたしへ』(ウィリアムズ)、『潜水服は蝶の夢を見る』(ボービー)、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、『悲しみよ こんにちは』(サガン)、『キュリー夫人伝』(E・キュリー)、『カモメに飛ぶことを教えた猫』(セプルベダ)、『いのちは贈りもの~ホロコーストを生きのびて』(クリストフ)ほか多数。上智大学非常勤講師。
青い麦

青い麦

  • コレット/河野万里子 訳
  • 定価(本体619円+税)
  • ISBN:75219-4
  • 発売日:2010.11.11
  • 電子書籍あり

2019年3月30日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『青い麦』(コレット/河野万里子 訳)

ホーム > 刊行本リスト > 青い麦

青い麦

青い麦

  • コレット/河野万里子 訳
  • 定価(本体619円+税)
  • ISBN:75219-4
  • 発売日:2010.11.11
  • 電子書籍あり

奔放な愛に生きた作家コレットの、"女性心理小説"の傑作

作品

コレットは14歳年上から16歳年下までの相手と、生涯に三度結婚した。ミュージック・ホールの踊り子時代には同性愛も経験した。恋愛の機微を知り尽くした作家コレットが、残酷なまでに切ない恋心を鮮烈に描く。


物語

毎年、幼なじみのフィリップとヴァンカは、夏をブルターニュの海辺で過ごす。だが、16歳と15歳になった今年はどこかもどかしい。互いを異性として意識し始めた二人の関係はぎくしゃくしている。そこへ現れた年上の美しい女性の存在が、二人の間に影を落とす......。


解説

鹿島茂


読書ガイド 「恋多き女」が結婚しなかった相手

生涯三度の結婚(14歳年上から16歳年下までと相手の年齢も幅広い!)に同性愛、さらには義理の息子とも恋仲に......と、まさに「恋多き女」の作家、コレット。ここでは、なかでも「コレットが結婚しなかった相手」とのことをご紹介しましょう。

まずは同性愛のお相手。
最初の夫との離婚後、コレットは自活のためにパントマイム役者や踊り子として舞台に立ちます。ミュージカル「CATS」顔負けの扮装で猫になりきってみたり、あっけらかんとヌードになってみたり、目が釘付けになるような写真が残っています。

この頃、舞台にも出演していた有名な高級娼婦たちと知り合い、男性や人生に対する教訓を得たことが、後に『シェリ』『シェリの最後』などの作品にも生かされています。

そして、このなかに同性愛に発展した相手もいたのです。舞台で思わず本当にキスしてしまった相手、通称"ミッシー"とは、後年、別荘を共同購入するほどの仲。
コレットほど強烈な個性に惹かれるのは、やはり強烈な人のようで、ミッシーはナポレオン三世の遠縁というやんごとなき身でありながら公然と同性愛を貫き、最期はオーブンに頭を突っ込んで自殺するという衝撃的な人でした。

もう一人は義理の息子ベルトラン。
彼は二度目の夫が前妻との間にもうけた息子です。彼が「夏を父と過ごしに」来たときに、コレットと彼は「親しく」なるのですが、それも「自然を味わう感性」を共有していたからだと、後にベルトランは語っています。

この自然への情熱はコレットそのもの。本書『青い麦』にも溢れています。海や空の風景描写が美しく、読んでいると、海からの風や、潮や緑のにおい、砂埃のざらつきまで感じます。スキャンダラスにばかり取られがちな二人の関係も、感性でつながっていたのですね。

  • 参考文献:
  • 『コレット』ハーバート・ロットマン/工藤庸子訳(中央公論社)
  • 『わたしの修業時代』コレット/工藤庸子訳(ちくま文庫)
コレット
[1873-1954] フランスの国民的作家。パリ南東のサン=ソヴール=アン=ピュイゼに生まれ、豊かな自然のなかで育つ。最初の夫の勧めで書いた小説『学校のクローディーヌ』(1900)が評判になり、シリーズ化される。離婚後、自活のため役者や踊り子として舞台にも立つ。精力的に執筆活動をする一方、第一次世界大戦中は報道記者として戦地にも赴いた。'20年発表の『シェリ』で作家として不動の地位を築き、『青い麦』('23)はフランス文学の新たな可能性を切り拓いたと高く評価された。'45年には女性として初のアカデミー・ゴンクールの会員に、'53年にはレジオン・ドヌール勲章勲二等を受章。生涯三度の結婚、同性愛など、型破りな生き方でも知られた。
[訳者]河野万里子
上智大学外国語学部フランス語学科卒業。翻訳家。主な訳書に『自閉症だったわたしへ』(ウィリアムズ)、『潜水服は蝶の夢を見る』(ボービー)、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、『悲しみよ こんにちは』(サガン)、『キュリー夫人伝』(E・キュリー)ほか多数。
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |


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