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紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#33 「19世紀ロシア文学「語りの名手」ゴーゴリとチェーホフの魅力」浦雅春さんを迎えて 紀伊國屋書店新宿本店で9月27日(水)開催

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顔から抜け出した鼻が一人勝手に歩き出す......。こんな奇妙きてれつな妄想が炸裂するのがゴーゴリの「鼻」です。従来の深刻で暗いと思われがちな作家像を払拭したのが、ロシア文学者、浦雅春先生の落語調の新訳です。わき起こる妄想の数々、とめどなく口をついて出てくるデタラメに嘘八百。新しい「語り」によって明らかになるゴーゴリの魅力とは?

また、滑稽さと支離滅裂ぶりが笑いを誘う芝居といえば、同じく浦先生が訳された「プロポーズ」「熊」といった、チェーホフのボードビル(一幕物)があります。いまや定番演目である「桜の園」「三人姉妹」「ワーニャ伯父さん」など、チェーホフの悲劇との共通点や違いについて、ひいては映画監督小津安二郎との隠れた関係まで、浦先生にたっぷりと語ってもらいます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)


紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫
Readers Club読書会(Readin Session) #33
19世紀ロシア文学「語りの名手」ゴーゴリとチェーホフの魅力
浦雅春さんを迎えて
《日時》2017年9月27日(水)18:30開演 (18:15 開場)
《会場》紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
《定員》50名  ※定員に達し次第、受付を終了させていただきます。
《参加費》無料
《参加方法》9月3日(日)午前10時より紀伊國屋書店新宿本店2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
《ご予約・問い合わせ》 TEL:紀伊國屋書店新宿本店2階直通 03-3354-5702 (10:00〜21:00)
※イベントは90分〜2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には浦雅春さんの著書・翻訳書にサインをお入れします。
※19:30以降の入場はお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
詳しくは 紀伊國屋書店新宿本店ウェブサイトをご覧ください
[浦 雅春(うら・まさはる)さんプロフィール]
1948年生まれ。ロシア文学者。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『桜の園/プロポーズ/熊』『かもめ』『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(チェーホフ)、『メイエルホリド 演劇の革命』(E.ブローン、共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、共訳)『イワンとふしぎなこうま』(エルショーフ)などの訳書がある。
鼻/外套/査察官

鼻/外套/査察官

  • ゴーゴリ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体648円+税)
  • ISBN:75116-6
  • 発売日:2006.11.9
  • 電子書籍あり
ワーニャ伯父さん/三人姉妹

ワーニャ伯父さん/三人姉妹

  • チェーホフ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体780円+税)
  • ISBN:751873
  • 発売日:2009.7.9
  • 電子書籍あり
桜の園/プロポーズ/熊

桜の園/プロポーズ/熊

  • チェーホフ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体780円+税)
  • ISBN:75259-0
  • 発売日:2012.11.13
  • 電子書籍あり

2017年9月 3日 光文社古典新訳文庫編集部 |

浦雅春さん訳チェーホフ、真夏のリーディングー勝田演劇事務所プロデュース『熊』『プロポーズ』―チェーホフボードビル集―

8月8日から下北沢で、浦雅春さんの訳によるチェーホフのリーディング公演があります。お近くの方はぜひ足をお運びください。(ワンドリンク付き)

勝田演劇事務所プロデュースNO.22  『熊』『プロポーズ』―チェーホフボードビル集―
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《公演日程》2014年8月8日(金)〜8月10日(日)
《場所》下北沢・ステージカフェ下北沢亭
《作》チェーホフ
《翻訳》浦雅春
《演出》勝田安彦
《出演》松浦佐知子 村松恭子 中原和宏 北川勝博 石鍋多加史
公演の詳細は勝田演劇事務所ブログをご覧ください。
勝田演劇事務所ブログ
桜の園/プロポーズ/熊

桜の園/プロポーズ/熊

  • チェーホフ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体876円+税)
  • ISBN:75259-0
  • 発売日:2012.11.13

2014年7月15日 光文社古典新訳文庫編集部 |

〈あとがきのあとがき〉脈絡のないバラバラの演劇世界は、どのようにできあがったのか──チェーホフ『桜の園/プロポーズ/熊』訳者・浦雅春さんに聞く

桜の園/プロポーズ/熊

チェーホフ最晩年の戯曲『桜の園』が収録されている『桜の園/プロポーズ/熊』。翻訳をしたのは浦雅春さん。浦さんは今年の3月、長年に渡って授業を行っていた東京大学を退官されました。

インタビューは、その3月、最後の授業も終わり、あとは研究室の後片付けを残すのみという時に、東大駒場の研究室にお邪魔し行われました。

『桜の園』の魅力をお聞きする中で、チェーホフの独特な言葉の使い方、それがどうして行われるようになったのか、その理由が語られていきます。......そして最後は、「浦BAR」の話に。浦BAR? 最後に語っていただきますので、お楽しみに。

------浦さんは、「訳者あとがき」で「大学院でチェーホフを研究していたときも、戯曲はほとんど読んでいなかった。むしろ敬遠していた。苦手だったのである」と書いています。そんなに苦手だったのですか?

 苦手でしたね〜。僕は大学院は早稲田で、ロシア演劇が専門の野崎韶夫さんに指導してもらいました。その野崎さんが、もう40年も前、河出書房で出ることになった「ゴーゴリ全集」の戯曲の巻を担当したんです。その時に、先生から下訳をやってみないかと、声をかけてもらいました。翻訳はやってみたかったので歓んで行い、その原稿を野崎さんに渡したんですね。それからしばらくして、本が出来上がった時に、先生にこういわれたんです。「結局、君の訳は使わなかったけれど、これでも読んで勉強しなさい」。その本を渡されたんですよ、まさにトホホです(笑)。

------といいつつも、浦さんはチェーホフの四つの代表的戯曲『かもめ』『ワーニャ伯父さん』、『三人姉妹』、そして『桜の園』を訳しました。苦手だった芝居の翻訳をするようになったきっかけは何だったのでしょう?

 実は、この古典新訳文庫の仕事です。僕はゴーゴリの『鼻/外套/査察官』を翻訳をしましたが、この『査察官』は戯曲なんですね。小説と戯曲が一緒になっている本だったところがよかったのでしょう、小説の中の会話の訳の流れで、戯曲もできてしまった。『鼻』の登場人物が話す言葉を、落語の大旦那の口調のような日本語にしたのですが、その感覚で台詞も訳せたんです。これがきっかけで、チェーホフの芝居も手がけるようになりました。

------訳してみた『桜の園』の魅力を教えて下さい。

 19世紀に生まれ20世紀初頭に死んだチェーホフ、しかし彼は今に通じる作家です。彼は、我々が現在抱えているような不安、寄る辺のない気持ちを戯曲の中で書くことができた。その四つの戯曲の中で『桜の園』は一番ぶっ飛んでいる。そこが魅力ですね。

------ぶっ飛んでいる?

 言葉のバラバラさが極まっています。他の作品と比べてみると、たとえば『ワーニャ伯父さん』なら、最後にワーニャを慰めるような言葉がある。そこにいきつくまでに繋がっていく台詞が戯曲の中にちりばめられていますが、この『桜の園』には、ほとんどない。言葉がバラバラに置かれているような印象です。それだから最後の四幕目なんか、これが必要なのかと思えてしまう。『かもめ』の最終幕では主人公が自殺する、『三人姉妹』ではみんなが去った後に、健気に生きていきましょうという感じで終わる、そして『ワーニャ伯父さん』の最後では、地獄のような日々を過ごさなければいけないけど、先にいったような慰めの言葉が出てくる、つまり意味をもって終わっているんですね。しかし『桜の園』の第四幕はなんだかとってつけたようで、三幕で終わっていてもよいのではとも思えてしまう。実はこれも、チェーホフの言葉のバラバラさのためです。

------言葉のバラバラさについて、もう少し教えて下さい。

 並列的思考というのかな、映画でいえば、風景や人物など、あまり意味のないカットが見境もなく並べられるような仕方ですね。言葉でいうなら、子どもの話みたいな感じです。子どもに「今日、何があった?」と聞くと、「朝起きて、歯を磨いて、学校に行って」という話をするじゃないですか。ただ事実が並べられていて、どこが中心かわからない。そんな感じの言葉です。

そして『桜の園』は、この中心のない、並列思考が極まっている作品なのです。 普通、物語を書く人間は、あるテーマを増幅させるために、この人物とこの事件を繋げておき、そこで伏線をおこうとしますが、ある時期のチェーホフからはそれがない。関連のもたない人物や事件をべたに並べて置いていく。それが、現実の中心をもたない脈絡のないリアルな世界をかえってよく写しとる。だから魅力的なんです。

チェーホフの言葉を変えたサハリンへの旅

------脈絡のないバラバラの世界を描くとなると、登場人物たちの存在感も随分違ってくるんでしょうね。たとえば主人公がいなくなるのでは。なぜなら、主人公が物語に必要なのは、いくつかのバラバラの出来事が主人公の運命や心情を通して関係づけられるからです。

 そうです。チェーホフには主人公が必要でなくなる。ある時期から彼は、中心人物がいない作品を書き出します。そのきっかけとなったのが、1890年のサハリンへの旅でした。サハリンは、政治犯や思想犯、それから殺人、強盗、放火の罪を犯した人間たちが収容される島。そこで彼は実態調査をするのですが、サハリンで根源的な転機を迎えます。

彼はその前に、文学的な危機に陥っていました。『イワーノフ』という戯曲を1887年に書き、劇場で一度上演するんだけど、納得がいかず1889年まで何度も手を入れています。

イワーノフという主人公がいかに悲劇的なのか、その苦しい内面を伝えようとするのだけれど、なかなかうまくいかない。

混迷に陥った背景には、文学者としての自意識の変化がありました。

ちょっと話を変えます。井上ひさしさんが、どうして喜劇を書くのかという質問に対してこんなことを語っています。「小説は大江健三郎という天才に任せよう、同じ世代の者がもう小説をやってもしょうがない」。

実は、チェーホフも同じようなことを考えていたんだと思う。1860年に生まれた彼が小説を書きたいと思っていた時期は、それこそドストエフスキーを筆頭に優れた文学者がたくさんいた。そんなロシアの片隅で、文学をきちんとやろうという気持ちは、チェーホフには最初からなかったと思います。それこそ「同じようなことをしても歯が立たない」という心境だったでしょう。

しかし、チェーホフが作家デビューした1880年代は、実はロシア文学の流れでいうと、「空白の時代」なんです。81年にはドストエフスキーが亡くなり、ツルゲーネフは生きているけれどほとんど書いていない、トルストイに至っては、文学なんてやってられるかと百姓になっている時代です。

ところが、「大江さんに隠れている井上」(笑)みたいな気持ちでいたのに、本格的に書き出したら、自分の目の前に走っている人は誰もいなかった! しかも文学的重圧は、井上さんどころではない。ロシアは文学の国、作家は神の言葉を代弁する者として尊敬され、人生をどう生きるのか、その答えを小説に求める国です。

先輩作家が誰もいなくなってしまったチェーホフには、ものすごい重圧だったでしょう。それを背負わされて、彼はあの『イワーノフ』で混迷に陥った。さらに兄のニコライが死んだこともあり......「このままやっていてはいけない!」と感じ、まずはサハリンに逃げだしたんだと思います。

------文学的な転機を、そこで図ろうと計画したわけではない?

 チェーホフは、そんな見通しはなかったんじゃないかな。とにかく逃げて、流刑地という厳しい現実を目にして、その体験が彼の文学を具体的に変えていったのだと思います。

------どんな経験をしたのですか?

 チェーホフは、流刑地の実態調査をします。今でいうカード式のデータを作るんですね。そこで彼は、病院や監獄という閉ざされた空間を経験します。それから、年端のいかない少女の売春、公然と囚人に行われる笞打ちの刑など、モスクワの尺度では計れない悲惨な現実を見る。彼はそこで世界には中心がないんだと痛切に感じたのでしょう。

大事なのは、すがるべき中心を求めて、あがき苦しむのではなく、中心は一つではなく、遍在するのだと見通す透徹した目です。これは、以降の彼の劇の特徴です。チェーホフのすべきことがここで決まった。しかし、それはすぐに芝居として実現できたわけではありません。少しずつできていき、それが結実したのが『桜の園』だったのです。

------人生の最後になって、書くことができたんですね。浦さんは、「訳者あとがき」で印象的な言葉を綴っています。「『桜の園』を訳しながら、ちょっぴり感傷的な気分におそわれた。これがチェーホフの最後の作品だという思いがしじゅう脳裏を去らなかった」という言葉です。

 よく作家が「今のここを書くことで終わらせたくない」といいますが、僕もそんな気持ちになりました。ああ、これを訳してしまえば、僕の仕事も終わってしまうんじゃないかという感傷的な気持ちになったんです。作者最後の作品である意味は、大きかったですね。

------大学を退官するということもあったのではないですか?

 それはどうかな。僕は記念の最終講義をしなかったくらいだから、大学を去ることに対してそれほどの思いはないんですよ。僕は翻訳者になりたかった、それがたまたま大学の教師になって......まあ、授業はけっこう真面目にやってきましたが。心がけですか? 心がけていたことはウケることかな。大阪の人間だから、吉本的というか、ウケないとダメなんです(笑)。よくても悪くても、聞いている学生から反応がないとしゃべれない教師でした。学生たちと受け答えをしながらコミュニケーションをとり授業をしてきたんです。

------学生たちとのコミュニケーションといえば、噂の「浦BAR」について語らなければいけませんね。担当編集者から、いかにそこが楽しいところであるかを聞いていました。浦さんは、この研究室を開放してBARを開いていたんですね。

 そう、大きな声でいえることではありませんがね。毎週火曜日、大学院の5限の授業を終え、6時くらいから、この研究室で開いていたBARです。けっこう人気の店でした(笑)。学生ばかりでなく教師たちも集まってみんなでワイワイやりながら飲んで楽しんで......大学というところは、教師にはあまり横のつながりがなくて、専門以外の人とコミュニケーションするというのは案外難しいんですよ。それができたことはよかったですね。先生たちもそのことは評価してくれたかな。

------話をお聞きしながら思っていたのですが、この駒場の研究室の窓から見えるのは、新宿ですか? 素敵な夜景ですね。

 これは浦BARの魅力の一つでした。景色を見ながら飲みましょうか。

それから浦BARを特別に開けてもらい(といってもお酒とグラスを研究室のテーブルに出してもらうということなのですが)、私たちは浦さんのお話を聞き、そして夜景を見ながら、今では伝説となったBARを楽しんだのでした。
(聞き手/ 渡邉裕之)

桜の園/プロポーズ/熊

桜の園/プロポーズ/熊

  • チェーホフ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体876円+税)
  • ISBN:75259-0
  • 発売日:2012.11.13

2013年6月 7日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『桜の園/プロポーズ/熊』(チェーホフ/浦 雅春 訳)

ホーム > Booksリスト > 桜の園/プロポーズ/熊

桜の園/プロポーズ/熊

桜の園/プロポーズ/熊

  • チェーホフ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体780円+税)
  • ISBN:75259-0
  • 発売日:2012.11.13
  • 電子書籍あり

登場人物が際立つ絶妙のセリフまわし翻訳史に残る会心の新訳!
抱腹絶倒の一幕物2編も収録!!

作品

美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2つを併せて収録、チェーホフ喜劇の真髄を味わう。


内容

チェーホフは深刻な芝居と軽佻浮薄な(と考えられている)ボードビルのあいだに差異をおいていなかった。それを知ってもらうために、『プロポーズ』と『熊』を本書に収め、長めの解説をつけた。(訳者)


〈あとがきのあとがき〉脈絡のないバラバラの演劇世界は、どのようにできあがったのか──チェーホフ『桜の園/プロポーズ/熊』訳者・浦雅春さんに聞く
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
[1860−1904] ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作との呼び声が高い。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去。代表作に『退屈な話』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』『中二階のある家』『いいなずけ』などの短編がある。
[訳者]浦 雅春
1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『かもめ』『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(チェーホフ)、『メイエルホリド 演劇の革命』(E.ブローン、共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、共訳)などの訳書がある。
《関連刊行本》
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2013年1月31日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』(チェーホフ/浦 雅春 訳)

ホーム > Booksリスト > ワーニャ伯父さん/三人姉妹

ワーニャ伯父さん/三人姉妹

ワーニャ伯父さん/三人姉妹

  • チェーホフ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体780円+税)
  • ISBN:751873
  • 発売日:2009.7.9
  • 電子書籍あり

簡潔にして哀切!チェーホフ訳の新たな到達点

作品

あるかなきかの希望。あきらめの気持ちを胸に、日々をやり過ごすほかない人生。すれ違う思惑のなかで、必死に呼びかけ合う人々の姿を、極限にまで切りつめたことばで浮かび上がらせる待望の新訳。


内容

若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は......。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。

チェーホフ
[1860−1904] ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作との呼び声が高い。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去。代表作に『退屈な話』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』『中二階のある家』『いいなずけ』などの短編がある。
[訳者]浦 雅春
1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『メイエルホリド 演劇の革命』(E.ブローン、共訳)、『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、共訳)などの訳書がある。
《関連刊行本》
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2013年1月28日 光文社古典新訳文庫編集部 |

『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ/浦 雅春 訳)

ホーム > Books>鼻/外套/査察官

鼻/外套/査察官

鼻/外套/査察官

  • ゴーゴリ/浦 雅春 訳
  • 定価(本体648円+税)
  • ISBN:75116-6
  • 発売日:2006.11.9
  • 電子書籍あり

従来の深刻、生真面目な作家像を完全払拭。
「とめどなく口をついて出る言葉や頭のなかに生起するイメージ」が炸裂する新訳。
これぞゴーゴリの真骨頂。

作品

「正気の沙汰とは思えない奇妙きてれつな出来事、グロテスクな人物、爆発する哄笑、瑣末な細部への執拗なこだわりと幻想的ヴィジョンのごったまぜ」(解説より)。
増殖する妄想と虚言の世界を新しい感覚で訳出した、ゴーゴリの代表作「鼻」、「外套」、「査察官」の3編。


作品

自分の鼻が一人歩きをして物議をかもす『鼻』。貧しい官吏が思い切って新調した外套を奪われ幽霊となって徘徊する『外套』。戯曲『査察官』では、ある地方都市にお忍びの査察官がくるという噂が広まり、市長をはじめ小役人たちがあわてふためく。


訳者解説より

今回のこの三作は「落語調」に訳してある。べつだん奇をてらったつもりはない。『外套』ばかりではなく、ゴーゴリの小説では「語り」の要素がきわめて大きい。これはゴーゴリが無類の朗読の名手であったことと無縁ではない。彼は身振り手振りをまじえ、声色も変えながら巧みに語ったと言われる。


収録作品
  • 外套
  • 査察官
ニコライ・ワシーリエヴィッチ・ゴーゴリ
[1809−1852]ウクライナ出身のロシア作家。幻想と妄想に彩られた現実をグロテスクに描き出した。『死せる魂』『ネフスキー大通り』『肖像画』『狂人日記』の小説のほか、『結婚』などの戯曲がある。荒唐無稽、奇想天外、抱腹絶倒の物語を書いて、彼の右に出る作家はいない。ロシア随一の奇っ怪な想像力の持ち主。
[訳者]浦 雅春
1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』のほか、『メイエルホリド・ベストセレクション』(共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル)などの訳書がある。
《関連刊行本》
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2013年1月27日 光文社古典新訳文庫編集部 |

続刊のご案内

光文社古典新訳文庫の続刊のご案内です。 10月の新刊は『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(ピランデッロ/関口英子・訳)。 発売日は10月11日(木)です。

《10月刊》
『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集ピランデッロ/関口英子・訳
『作者を探す六人の登場人物』などの傑作戯曲で知られる、イタリアはシチリア生まれの作家ピランデッロの、代表的な小説を集めた。イタリア幻想文学短編シリーズの第5弾。「とある1日」「大きな甕」「ミッザロのカラス」......幻想的名品の数々が、あなたを異界に誘う!
《続刊》
『マルテの手記』リルケ/松永美穂・訳
故郷を去り、パリで孤独と焦燥に満ちた生活を送る青年詩人マルテが、幼少の頃の記憶、生と死をめぐる考察、日々の感懐などの断片を書き連ねていく......。リルケ自身のパリでの体験をもとにした、沈思と退廃の美しさに満ちた長編小説。
『桜の園/プロポーズ/熊』チェーホフ/浦 雅春・訳
美しく咲いた桜の園に五年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ったきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大なその領地はまもなく競売にかけられることになっていた。チェーホフ最後の、そして最も愛されてきた戯曲。一幕物の傑作、「プロポーズ」「熊」も同時収録。

2012年9月21日 光文社古典新訳文庫編集部 |

浦 雅春 Ura Masaharu

ホーム > 翻訳者リスト>浦 雅春

浦 雅春 Ura Masaharu
  • 鼻/外套/査察官
  • ワーニャ伯父さん/三人姉妹
  • 桜の園/プロポーズ/熊
1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『桜の園/プロポーズ/熊』『かもめ』『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(チェーホフ)、『メイエルホリド 演劇の革命』(E.ブローン、共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、共訳)などの訳書がある。

2011年9月25日 光文社古典新訳文庫編集部 |

浦 雅春さん翻訳のチェーホフ 新刊のお知らせ

浦 雅春さん(『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『鼻/外套/査察官』訳)翻訳によるチェーホフ傑作選『馬のような名字』(河出文庫)が発売されました。


kawade_ura_uma.jpgチェーホフ傑作選
『馬のような名字』
 
チェーホフ/著 浦 雅春/訳
河出文庫
価格:本体 760円+税

2010年3月15日 光文社古典新訳文庫編集部 |

渡邊守章さん、浦 雅春さん、松永美穂さんー新刊のお知らせ

渡邊守章さん(『シラノ・ド・ベルジュラック』訳)、浦 雅春さん(『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『鼻/外套/査察官』訳)、松永美穂さん(『車輪の下で』訳)の新刊のお知らせです。


『渡邊守章評論集 越境する伝統』 渡邊守章/著
ダイヤモンド社
価格:本体 5,900円+税


『かもめ』 チェーホフ/著 浦 雅春/訳
岩波文庫
価格:本体 540円+税


『第三帝国のオーケストラ−−ベルリンフィルとナチスの影』
ミーシャ・アスター/著  松永美穂/訳  佐藤 英/訳
早川書房
価格:本体2,800円+税




《光文社古典新訳文庫既刊》
cover69.jpgシラノ・ド・ベルジュラック
ロスタン/渡辺守章 訳

定価(本体980円+税)

cover45.gif車輪の下で
ヘッセ/松永美穂 訳
定価(本体620円+税)
cover86.jpgワーニャ伯父さん/三人姉妹
チェーホフ/浦 雅春 訳
定価(本体780円+税)

cover14.jpg鼻/外套/査察官
ゴーゴリ/浦 雅春 訳
定価(本体648円+税)

2010年1月21日 光文社古典新訳文庫編集部 |


光文社古典新訳文庫創刊10周年記念特設サイト ナルニア国 光文社古典新訳文庫読書エッセイコンクール2016 光文社ウェブサイト 光文社電子書籍

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