ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす
  

世界中で愛されるファンタジー大作「ナルニア国物語」


イギリスの作家C・S・ルイスの手による「ナルニア国物語」は、1950年にその最初の本『ライオンと魔女と衣装だんす』が刊行されました。当初は単発の作品の予定が、好評を受けて受けてシリーズ化され、1956年までに全7巻が書かれ、世界中で大人気となりました。以来、トールキン『指輪物語』、ル・グイン『ゲド戦記』などと並び称されるファンタジーの傑作として世代を超えて読み継がれ、2005年には、ハリウッドで映画化もされています。 光文社古典新訳文庫では、創刊10周年を記念し、「ナルニア国物語」全7巻を新訳にて刊行いたします。

ナルニア国物語1 魔術師のおい

ナルニア国物語1 魔術師のおい

C・S・ルイス/土屋京子 訳

ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

ナルニア国物語2 ライオンと魔女と衣装だんす

C・S・ルイス/土屋京子 訳

新たな感動と発見がある「物語の年代順刊行」


原書の刊行順でいえば、『ライオンと魔女と衣装だんす(The Lion, the Witch and the Wardrobe)』が第1作となりますが、シリーズ全7巻の刊行後に著者ルイス自身が、ナルニア国の時系列の順に読む方法を推奨したこともあり、現在欧米のシリーズ合本などでは、ナルニア創世を描く『魔術師のおい(The Magician's Nephew)』を最初に収録するのが一般的となっています。光文社古典新訳文庫でもこれにならった刊行順になります。これにより、「ナルニア」の世界がより理解しやすくなり、作品をより楽しめるようになっています。

《今後の刊行予定》
〈3〉2017年3月/馬と少年 The Horse and His Boy
〈4〉2017年6月/カスピアン王子 Prince Caspian
〈5〉2017年9月/ドーン・トレッダー号の航海 The Voyage of the Dawn Treader
〈6〉2017年12月/銀の椅子 The Silver Chair
〈7〉2018年3月/最後の戦い The Last Battle

新訳の特徴、挿画、解説


新訳では、原作の「児童書」としての本質は保ちながらも「甘ったるさ」を排除し、現代の少年少女にとって読みやすい文体となっています。その結果、大人が読んでも十分に楽しめる歯ごたえのある文章にもなっています。いっぽうで、文化的に理解しにくい事柄には積極的に注を加え、また年少の読者でもストレスなくチャレンジできるように、多めにルビを振るなどの工夫もしてあります。

さらに、今回の新訳「ナルニア」では独自にイラストレーターのYOUCHANさんに挿画を描いてもらっています。挿画によって、読書の楽しさが増すのみならず、物語をよりよく理解できるようになっています。

第1巻『魔術師のおい』の解説・年譜は、上智大学・松本朗先生に執筆・作成していただきました。作者ルイスの人生や、作品が成立した背景がよりよくわかります。


〈新訳『ナルニア国物語』刊行記念〉
ナルニアの『ナ』は名古屋の『な』!?
<翻訳家・名古屋市出身>土屋京子さん
×
<イラストレーター・西尾市出身>YOUCHANさん
トークイベント


2017年1月21日(土)14:00 〜 

名古屋市・正文館書店 本店 5階会場で開催

入場無料・整理券配布中!


〈トークイベント採録〉
土屋京子さん×松本朗さん×YOUCHANさん

10月6日 紀伊國屋書店新宿本店


10月6日紀伊國屋書店新宿本店にて行われたトークショー、「新訳刊行開始!『ナルニア国物語』の魅力に迫る」のテキスト採録です。


第1巻 『魔術師のおい』あらすじ


魔法の指輪で異世界に迷い込んだディゴリーとポリーは、廃都に眠る悪の女王を誤って復活させ、ロンドンに連れ帰ってしまう。街で大騒動を引き起こす女王を元の世界に戻そうと再び魔法の指輪に触れるが、入り込んだのはまた別の世界。そこでは今まさに一頭のライオンが、新たな国を創造しようとしていたところだった……ナルニア創世と最初の冒険を描く第1巻。


第2巻 『ライオンと魔女と衣装だんす』あらすじ


戦火を逃れ、田舎に疎開してきた4人の兄弟姉妹は、ちょっと変わった教授が暮らす古い屋敷に預けられる。その一室にある衣装だんすに潜り込んだ4人は、冬に閉ざされた異世界に足を踏み入れてしまう。そこを治める白い魔女は、人間の子どもを捕らえようと躍起になっているというのだが……アスランに導かれて魔女に立ち向かう子どもたちの冒険を描く第2巻。冬といえば、の「あの人」も登場!


〈2017年3月刊行予定〉
第3巻 『馬と少年』あらすじ


ナルニアの南方にあるカロールメン国。漁師の拾い子シャスタは、自分が奴隷として売られると聞き、ナルニア出身の「もの言う馬」ブレーとともに逃げ出す。道中、家を飛び出した貴族の娘アラビスとこちらももの言う馬フィンと出会い、二人と二頭は砂漠を渡って自由の国ナルニアを目指すが、途中でカロールメン国がナルニアの友好国アーケン国(第1巻の元・辻馬車の御者、フランク王の子孫が治める国)を急襲しようとしていることを知る。一行はそれを報せるべく道なき道を急ぐが、背後には獰猛なライオンが迫り……。道義心を試される少年の冒険と、異教国とナルニアの戦闘が描かれる第3巻。

◆著者紹介

C・S・ルイス Clive Staples Lewis

[1898-1963]イギリスの小説家、学者。北アイルランド、ベルファストで下級弁護士の父と牧師の娘である母との間に生まれる。幼少の頃から、動物を擬人化した話や妖精物語に魅せられる。オックスフォード大学に進むが、途中で第一次世界対戦に召集される。復学後は英文学で優等の成績を収め卒業。その後同学の特別研究員を経てケンブリッジ大学の教授に就任。文学やキリスト教に関する著作を次々と発表し、宗教書『悪魔の手紙』(1942年)が世界的ベストセラーになる。そのかたわら創作も進めていたが、1950年に出版された『ナルニア国物語』の第一巻『ライオンと魔女と衣装だんす』でさらなる名声を得ることになった。シリーズ最終巻『最後の戦い』(1957年)は、優れた児童文学に送られるカーネギー賞を受賞した。

◆訳者略歴

土屋京子 Tsuchiya Kyoko

1956年生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家。訳書に『あしながおじさん』(ウェブスタ-)、『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』(トウェイン)、『秘密の花園』(バーネット)、『仔鹿物語』(ローリングズ、以上光文社古典新訳文庫)、『部屋』(ドナヒュー)、『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)、『EQ〜こころの知能指数』(ゴールマン)ほか多数。

訳者からのメッセージ

『ナルニア国物語』は子どもの頃に読んだはずなのですが、今回、翻訳者として作品に接してみたら、むかしの読書では気づかなかった物語の魅力がつぎつぎに見えてきて、誰よりもまず翻訳者のわたしがナルニアに夢中です!

子どもはもちろんのこと、大人も読まなきゃもったいない作品です。

原著者ルイスが作品に盛り込んだ思いを日本語訳にくっきりと反映させて、幅広い年齢層のみなさんに楽しんでいただける作品にしていきたいと思っています。