亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」 全5巻累計100万部突破!
光文社古典新訳文庫、亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』は、この9月11日の増刷により、累計100万部を突破いたしました。
亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』は、2006年9月、光文社古典新訳文庫の創刊ラインナップの1冊として第1巻を発刊。翌07年7月の第5巻発売で完結。『カラマーゾフの兄弟』は世界文学の最高峰と讃えられながらも、大部にわたる複雑かつ重層的な構成と人間の根幹について深い思念を巡らす深淵な思想性から、なかなか読了が難しい作品の代表としても知られてきました。
今回の亀山郁夫氏による新訳は「読みやすく理解しやすい」「初めて読めた!」「こんなに面白い作品だったとは!」と、各方面より絶賛を集め、昨今の"新訳ブーム"、"古典再評価"の嚆矢となりました。
そして完結から14ヶ月、ついに文学書としてはきわめて異例の100万部(全5巻累計)を突破いたしました。
| 第1巻 |
初版2006年9月 累計部数 305,000 26刷 |
| 第2巻 |
初版2006年11月 累計部数 211,000 21刷 |
| 第3巻 |
初版2007年2月 累計部数 177,000 20刷 |
| 第4巻 |
初版2007年7月 累計部数 162,000 16刷 |
| 第5巻 |
初版2007年7月 累計部数 155,000 16刷 (2008年9月11日現在) |
亀山郁夫氏コメント

「100万部という数字に、まず驚いています。それだけ、原作のもつ力が圧倒的だということでしょう。今の日本、いや世界、そして人間の魂がかかえるすべての問題に、深くかかわった最高峰の文学です。翻訳をしているとき、私は、人類の奇跡としか思えないようなこの小説のミステリアスな奥深さ、素晴らしさに心を揺さぶられながら、夢見ていました。全国津々浦々で、『カラマーゾフの兄弟』を話題に、杯を傾けながら、コーヒーをのみながら、夫婦が、親子が、恋人同士が、友人同士がにぎやかに議論しあう日が来ることをです。それが、一歩現実に近づいてきました。とても喜ばしいことです。これからも、一ファンとして、愛するドストエフスキーとともに、たゆまず、ゆっくりと歩いていくつもりです」
株式会社光文社 文芸局々長 駒井稔
『カラマーゾフの兄弟』が、ついに100万部に達しました。
いま日本では、時ならぬロシア文学のブームが起きているのです。光文社古典新訳文庫でも、『アンナ・カレーニナ』全4巻を刊行中ですし、10月初旬には『カラマーゾフの兄弟』に続いて、亀山郁夫先生の訳で『罪と罰』の刊行が始まります。それ以外にもゴーゴリ、トゥルゲーネフ、さらにレーニンやトロツキーなど、文学のみならず思想書を含めてシリーズのなかで大変高い人気を誇っています。
それはなぜなのか。
わたしたちは、最近の日本の壊れ方の激しさに原因があるように思えてなりません。これほどの崩壊感覚のなかで生きることを強いられている現代の日本人にこそ、帝政末期の混乱を生き抜いたロシアの文学者たちの作品が、強い親近性をもって読まれるのでしょう。ロシア文学が本当に読まれるべき時期が来たのだと言って過言ではありません。ぜひ、皆様も光文社古典新訳文庫のロシア文学を一度お手にとっていただきたいと思います。
2008年10月19日 朝日新聞
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2008年10月
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