光文社古典新訳文庫 読書エッセイコンクール2015

ごあいさつ

おかげさまで、光文社古典新訳文庫は今年9月で創刊9周年を迎えます。古典が読まれないと言われる時代にあらがうようにして、重厚な古典作品の刊行を続けてまいりました。刊行点数はついに200冊を超え、古典新訳という流れの牽引役を果たしてきたことが、ようやく読者の皆様に認められてきた手ごたえを感じております。

この「読書エッセイコンクール」も第8回のご案内になります。一昨年から名称も一新し、小学生の参加できる部門も設けました。これからも、より多くの少年、少女たちが古典に親しんでもらう機会を作ることができれば、これに勝る喜びはございません。柔らかな心で感じ取った読書の喜びや、驚きを書き綴っていただきたいと思います。幸いなことに昨年は2000通を超える応募作品をいただきました。

「いま、息をしている言葉で。」という言葉に込めた古典新訳文庫の基本方針はいささかも揺らいではおりません。美しい日本語で、世界の古典文学や思想を読むことが、どれほど重要な経験であり、また必要にして不可欠なことであるかは、教育の現場におられる先生方には、今さらご説明するまでもないことだと思います。

たくさんの生徒さんに古典作品の魅力を、読書エッセイを書くことを通じて実感していただきたいと思っております。

また、読書によってもたらされた様々な思いを文章に綴るという体験を通して、昨今、教育の場でクローズアップされている「読解力」や「PISA型学力」の向上の助けとしてご活用いただければ幸甚です。

学校単位、またクラブやサークル単位でのご応募も歓迎いたします。前回に引き続き、私どものコンクールを読解力向上のためにご活用いただきました学校、団体にお贈りする、学校協力賞も用意しております。

平成27年6月吉日
株式会社光文社
出版局長 駒井 稔