『薔薇の奇跡』(ジュネ/宇野邦一 訳) - 光文社古典新訳文庫


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薔薇の奇跡

薔薇の奇跡

  • ジュネ/宇野邦一 訳
  • 定価(本体1,280円+税)
  • ISBN:75344-3
  • 発売日:2016.11.9

60年ぶりの新訳 新しいジュネ像の誕生!
文学史上もっともスキャンダラスな作家の自伝的作品

作品

同性愛者で泥棒であった作家ジュネ。「サルトルのジュネロン(中略)によって、ジュネはあたかも<実存主義的な聖人>であるかのように聖化されてしまった」(解説)。だが、精密な読みに基づくこの新訳により、まったく新しいジュネ像が見えてくる!


物語

監獄と少年院を舞台に、アルカモーヌ、ビュルカン、ディヴェールら「薔薇」に譬えられる美しい囚人たちとジュネ自身をめぐる、暴力と肉体の物語。同性愛者であり泥棒でもあった作家が、悪と性に彩られた監獄世界を緻密かつ幻想的に描くことで、そこに聖性を発見していく驚異の書。新しいジュネ像の誕生!


ジャン・ジュネ Jean Genet
[1910-1986] フランスの作家、詩人。1910年パリに生まれる。未婚の母親によって生後数カ月で施設に委ねられ里親のもとで育つ。10歳のころから始まった盗癖で何度も施設に入れられ、脱走を繰り返す。18歳で軍隊に入るが25歳で脱走、ヨーロッパを放浪する。1937年、パリに戻るが、またも窃盗そして逮捕を繰り返す。1942年、刑務所内で『花のノートルダム』を書き始め、1943年に出会ったジャン・コクトーがその才能に驚き、翌1944年、同作が文芸誌に掲載されデビュー。主な作品に『花のノートルダム』『ブレストの乱暴者』『葬儀』『泥棒日記』『女中たち』などがある。
[訳者]宇野邦一 Uno Kuniichi
フランス文学者、批評家。1948年島根県生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。パリ第8大学でジル・ドゥルーズの指導をうけ、アントナン・アルトーについての研究で1980年博士号取得。文学、思想のほか、演劇、ダンスなどについて幅広い批評活動を行う。著書に『意味の果てへの旅』『反歴史論』『ジャン・ジュネ―身振りと内在平面』『〈兆候〉の哲学―思想のモチーフ26』など多数。訳書に『フーコー』(ドゥルーズ)、『アンチ・オイディプス』(ドゥルーズ/ガタリ)、『判決』(ジュネ)など多数。
《関連刊行本》
『薔薇の奇跡』(ジュネ/宇野邦一 訳)
『花のノートルダム』(ジュネ/中条省平 訳)
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