アフリカ文学の記念碑的傑作 待望の新訳!

崩れゆく絆

崩れゆく絆

アチェベ    
粟飯原文子  訳   

全世界で1000万部のベストセラー

作品

2013年3月に死去したナイジェリアの作家チヌア・アチェベ。アフリカの伝統的社会に生きる人々の姿、そしてヨーロッパの植民地支配が壊したものを痛烈に描いた彼の作品群は、その後の世界の作家たちに大きな影響を与えた。


内容

古くからの呪術や慣習が根づく大地で、黙々と畑を耕し、獰猛に戦い、一代で名声と財産を築いた男オコンクウォ。しかし彼の誇りと、村の人々の生活を蝕み始めたのは、凶作でも戦争でもなく、新しい宗教の形で忍び寄る欧州の植民地支配だった。「アフリカ文学の父」の最高傑作。


〈あとがきのあとがき〉世界中の読者が「これは私たちの物語」といえるローカルな小説。 『崩れゆく絆』訳者・ 粟飯原文子さんに聞く

[書評]
  • 読売新聞 2014年1月30日/本よみうり堂・文庫(評者:石井千湖さん)
  • 神戸新聞 2014年1月5日/ポケットブックス
  • 朝日新聞 2013年12月29日/小野正嗣書評委員が選ぶ「今年の3点」
チヌア・アチェベ    Chinua Achebe
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ナイジェリア出身のイボ人作家。1930年、当時まだイギリス植民地であったナイジェリアに生まれ、熱心なキリスト教徒の両親に厳しく教育される一方、日常的には現地の文化や宗教儀礼に慣れ親しんだ。現地の、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・イバダン(現イバダン大学)で英語やラテン語、歴史を学び、大学卒業後はナイジェリア放送協会に勤務。1958年『崩れゆく絆』がロンドンで出版されると、アフリカ諸国独立の機運のなか世界中で賞賛される。その後も『もう安らぎはえられない』『神の矢』などの長編、短編集などを立て続けに発表、「アフリカ文学の父」と称されるようになる。また、ナイジェリア東部州の独立をめぐる内戦(ビアフラ戦争)ではビアフラの大使を務める。1972年に渡米し、多くの大学で教鞭を執る。1977年にはコンラッド『闇の奥』でのアフリカの描き方を批判して注目された。2013年3月死去。

[訳者] 粟飯原文子    Aihara Ayako
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院博士課程。神奈川大学非常勤講師。アフリカ文学専攻。文学作品のほか、アフリカの音楽や映画の研究も行う。訳書に『褐色の世界史』(ヴィジャイ・プラシャド)、『ゲリラと森を行く』(アルンダティ・ロイ)がある。