フランス革命下のパリとロンドン
運命に翻弄される「同じ顔」をもつ 二人の男亡命貴族 酒浸り弁護士

二都物語(上)

二都物語(上)

ディケンズ    
池 央耿  訳   

作品

18世紀、激動のフランス革命下。パリとロンドンを舞台に織り成される群像劇。民衆の暴動、スパイの暗躍、秘められた過去、復讐、殺人、そして恋。累計発行部数2億部を超えるベストセラーで、幾度も映画、舞台化され、今も読み継がれる傑作!


物語

スパイ容疑で逮捕されたフランス亡命貴族のロンドンでの裁判。とある医師の娘が証人となり、弁護士の奇策もあって被告は罪を免れる。一方パリの居酒屋では血腥い計画が着々と練られ......。二つの首都の間で絡み合った因縁の糸が解けていくなか、革命の足音が近づいてくる。(全2巻)


チャールズ・ディケンズ    Charles Dickens
[ 1812 - 1870 ]    イギリスの作家。親が借金を抱え、ロンドンのスラム街で少年時代を過ごす。法律事務所の使い走り、速記者などをしながら大英博物館に通って勉強し、新聞記者になる。ジャーナリストの目で社会を凝視した作品は大衆に歓迎された。『クリスマス・キャロル』『二都物語』『オリバー・ツイスト』『デヴィッド・カッパーフィールド』など。
[訳者] 池 央耿    Ike Hiroaki
1940年生まれ。翻訳家。訳書に『クリスマス・キャロル』(ディケンズ)、『南仏プロヴァンスの12か月』(メイル)、『新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(フルガム)、『アバラット』(バーカー)、『パイド・パイパー』(シュート)、『キーパー』(ピート)、『失われた地平線』(ヒルトン)、『ガーネット傑作集』、『タイムマシン』(ウェルズ)、『ヘンリー・ライクロフトの私記』(ギッシング)、『二都物語』(ディケンズ)ほか多数。