動物たちの反乱、暗闇にうごめく影----
箱舟という閉鎖空間では「悪」が醸成されていた!

箱舟の航海日誌

箱舟の航海日誌

ウォーカー    
安達まみ  訳   

作品

箱舟の中のリアルな生活の情景。動物たちの心に生まれる、不信と新たな本能。これは漂流する舟のサバイバル小説であり、共同体に広がる悪の物語である。児童文学の枠を超えた傑作ファンタジーを完訳で!


物語

ノアは神に命じられた通り、洪水に備えて箱舟を造り、動物たちとともに漂流する。しかし舟のなかに禁断の肉食を知る動物・スカブが紛れ込んだことから、無垢で平和だった動物の世界は、確実に変化していくのだった。聖書では語られない、箱舟の"真の物語"!

ケネス・ウォーカー   
[ 1882 - 1966 ]    イギリスの医師・作家。専門は泌尿科学。王立外科医師会会員。東アフリカなど世界各地を旅し、ブエノスアイレスで開業するが、第一次世界大戦に軍医として従軍。帰国後、ロンドンで医師として成功する。文学・医学・心理学などの分野で著書を多数残した。作品には従軍経験の影響が認められる。身体と精神の相関性を追求し、晩年は神秘思想に傾倒した。
[訳者] 安達まみ    Adachi Mami
清心女子大学教授。著書に『くまのプーさん 英国文学の魅力』、共著に『<食>で読むイギリス小説----欲望の変容』など。訳書に『シェイクスピアを盗め!』シリーズ(ブラックウッド)、『オフィーリア』(トラフォード)、『野獣から美女へ----おとぎ話と語り手の文化史』(ウォーナー)ほか多数。