愛、尊厳、革命、正義。 背負うものは違えども、 戦い抜く男たちの物語

試合/獰猛なる野生児 ボクシング小説集

試合/獰猛なる野生児 ボクシング小説集

ジャック・ロンドン    
牧原勝志  訳   
拳の矜持きょうじ
生誕150年、伝説的作家の傑作4編
物語
結婚のため引退する若いボクサーが最後の戦いに臨む「試合」。運に恵まれず引退したボクサーの父に、人里離れた山中で育てられ、訓練を受けた息子が主人公の「獰猛なる野生児」。誇りをかけて戦う男たちを描いた、表題作を含む4編を、ボクシング経験者によるリアルな新訳で。
内容
ボクシングを始めたのは四十歳を過ぎてからだった。経験を重ね、知識を得てボクシングを題材にした小説を読み返すと、以前より場面が鮮明に思い浮かぶようになった。ジムを退会して数年後、ふと『試合』を読み返すと、あの感覚がそのまま戻ってきた。これを翻訳に反映できないだろうか。その思いからこの企画は生まれたのである。(訳者)
目次
試合
一枚のステーキ
メキシコ人
獰猛なる野生児
 解説 牧原勝志
 年譜
 訳者あとがき
ジャック・ロンドン    Jack London
[ 1876 - 1916 ]   

アメリカの小説家。サンフランシスコで貧しい家庭に育ち、15歳の頃、牡蠣の密漁に関わるが、その後、アザラシ猟船の乗組員、発電所の石炭運搬員など、さまざまな職につき、各地を放浪する。1897年、クロンダイクのゴールドラッシュに参加するが壊血病にかかり帰郷。1903年、北方での見聞をもとに書いた『野性の呼び声』が大ヒットし、人気作家となる。以後、精力的に執筆し、『どん底の人々』『海の狼』『白い牙』などを発表する。40歳で死去。

[訳者] 牧原勝志    Makihara Katsushi

1965年生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。出版編集者、翻訳者。編書に『新編 怪奇幻想の文学』全6巻(紀田順一郎・荒俣宏監修)。植草昌実名義の訳書に『死人街道』(ランズデール)、『予期せぬ結末』全3巻 (井上雅彦編、共訳)などがある。