
光文社古典新訳文庫も、無事に4周年を迎えることができました。創刊以来、たくさんの方々から温かいご支援をいただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。 おかげさまで、これまでの刊行点数も合計109冊、92タイトルになりました。しかし編集部は今、少し大袈裟ですが、「新たな船出」とでもいうべきものを考え始めています。もちろん従来通り、作品の解釈さえ変えてしまうような斬新な新訳、未邦訳の魅力的な作品の紹介を続けていくのは当然ですが、これまでの方法論を堅持しつつ、このシリーズがさらに大きく飛躍していくためになにができるかを模索していきたいと思っているのです。そのひとつの試みが、すでに世紀自体が古典となった、20世紀の長大な作品や理解不能と思われていた難解な作品への大胆な挑戦です。 これからも初心を忘れずに、常に驚きと感動を提供してまいります。今後とも光文社古典新訳文庫にお力添えをよろしくお願いいたします。
光文社翻訳編集部 編集長 堀内健史
失われた時を求めて 1 <全14巻>
第一篇 「スワン家のほうへI」
プルースト/高遠弘美 訳
定価(本体952円+税)
悪霊 1 <全3巻>
ドストエフスキー/亀山郁夫 訳
定価(本体895円+税)
純粋理性批判 3
カント/中山 元 訳
定価(本体1,048円+税)