2011.08.31

9月刊は3冊 ― ヴィアン、カント、ナボコフ !

光文社古典新訳文庫の9月刊は、『うたかたの日々』(ヴィアン/野崎 歓・訳)、『純粋理性批判6』(カント/中山 元・訳)、『カメラ・オブスクーラ』(ナボコフ/貝澤 哉・訳)の3冊です! 
ヴィアン、カント、ナボコフ-- この3人の名前が並ぶだけで、ちょっとどきどきしませんか? 発売日は9月13日(火)です。 お楽しみに!
『うたかたの日々』 ヴィアン/野崎 歓・訳
青年コランは美しい少女クロエと恋に落ち、結婚する。しかしクロエは肺の中に睡蓮が生長する病気にかかってしまう......。フランスの前衛小説家ボリス・ヴィアンが、奇想天外な世界観と自由奔放な言い回しで創りだした切ないラブ・ストーリー。
『純粋理性批判6』 カント/中山 元・訳
「超越論的な弁証論」の第三章「純粋理性の理想」を扱う。神の現実存在の議論が検討され、デカルト以来の伝統的な近代哲学の神の存在証明が分類され、すべて批判される。これで形而上学の三つの主要テーマ(心、世界、神)の考察が完了することになる。
『カメラ・オブスクーラ』 ナボコフ/貝澤 哉・訳
裕福で育ちの良い美術評論家クレッチマーは、たまたま出会った美少女マグダに夢中になってしまう。彼は妻と別居し娘をも失い、昔の愛人と縒りを戻したマグダに手玉に取られて騙された末、奈落の底に落ちていくのだった。代表作『ロリータ』の原型とも言えるナボコフ初期の傑作を、ロシア語原典から初めての訳出で。