2011.12.26

河野万里子さん、渡辺政隆さん、藤井省三さん、土屋京子さん、塚原史さん–新刊のお知らせ

『風にそよぐ草』  (クリスチャン・ガイイ/著 河野万里子/訳) 集英社文庫
2011年10月発売 価格:560円(税込み)
cover_kaze_kono.jpgあらゆるときめきは、遅すぎた時に生まれる。 街でひったくりに逢った歯科医のマルグリットと、その財布を拾った妻子持ちの男ジョルジュ。御礼の電話をかける彼女に、男は会いたいと告げる。身勝手な恋の始まりはやがて周囲を巻き込んで...。

「100の知識」シリーズ第4期 『海のふしぎ』『北極と南極』他3冊 (日本語版監修/渡辺政隆) 文研出版
2011年10月発売 価格:2,625円(税込み)
cover_100chishiki_watanabe.jpgイギリスで大ヒット中の図鑑! 大好評につき第4期刊行!

『中国語圏文学史』  (藤井省三/著) 東京大学出版会
2011年10月発売 価格:2,940円(税込み)
covrt_fujii_20111021.jpg現代文学の父母といえる魯迅、張愛玲から、天安門事件以後の鄭義、高行健、香港・台湾のポストコロニアル作家たちまで--中国語圏の人々の情念と論理はどう形成されてきたのか。緊密に関係する映画からも捉えた魅力的な一冊。

『部屋』  (エマ・ドナヒュー/著 土屋京子/訳) 講談社  
2011年10月発売 価格:2,625円(税込み)
cover_room_tuchiya.jpg極限状況を生きる人間の気高さと勇気を謳う 「ぼくはママと住んでいる。知っているのはこの部屋とテレビの世界だけ。なぜならぼくはこの部屋で生まれて一度も外に出たことがないから」 驚くべきその理由とは?

『芸術の陰謀 消費社会と現代アート』  (ジャン・ボードリヤール/著 塚原 史/訳) NTT出版
2011年10月発売 価格:2,520円(税込み)
cover_tukahara_20111110.jpgダダやシュルレアリスムなどの実験の果てに、文字どおり「無」になってしまった現代アートが、ことさら「無」を装って意味ありげに見せているという「陰謀」。そして美術市場の高騰。このボードリヤールの痛烈な批評は、今日の消費社会とアートの状況を鋭くえぐり出している。