2013.02.01

「続・世界は文学でできている」 母語の外に出る旅 進化する翻訳/沼野充義さんvs.多和田葉子さん対談(このイベントは終了しました)

10代から出会う翻訳文学案内<新・世界文学入門> 沼野教授と読む世界の日本、日本の世界第4回
「続・世界は文学でできている」母語の外に出る旅 進化する翻訳

東京大学教授・沼野充義先生をホストに迎え、〈世界文学〉の視点で新しい読書の提案を行うトークイベント<新・世界文学入門>。昨秋開催した3回の対談に続き、今回の対談ゲストは本年度第64回読売文学賞を受賞された作家・多和田葉子さんです。日本語とドイツ語の二言語で作家活動を続ける多和田葉子さんと沼野充義さんが語る〈世界文学〉とは。ぜひ会場で体験してください。

日時:2013年2月19日(火)14時~16時
会場:東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階2番大教室
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申込方法:先着順で参加者募集中です。一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)ウェブサイトの申込フォームからお申込みください。
JPICウェブサイトイベントページ
《プログラム》
ショートレクチャー/沼野充義さん 対談/沼野充義さん vs. 多和田葉子さん

[プロフィール]
沼野充義/1954年東京都生まれ。文芸評論家。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(現代文芸論・スラヴ語スラヴ文学研究室)。専門はロシア・ポーランド文学。著書に『屋根の上のバイリンガル』(1988年)、『ユートピアへの手紙―世界文学からの20の声』(1997年)、『W文学の世紀へ-境界を超える日本語文学』(2001年)、『徹夜の文学 亡命文学論』(サントリー学芸賞受賞、2002年)、『ユートピア文学論』(読売文学賞受賞、2003年)、『ユダヤ学のすべて』(2009年)、『世界は文学でできている-対話で学ぶ<世界文学>連続講義』(編著、2012年)、『世界文学から/世界文学へ』(2012年)など。訳書にシンボルスカ『終わりと始まり』、レム『ソラリス』、ナボコフ『賜物』、チェーホフ『かもめ』、『新訳 チェーホフ短篇集』など。日本文学の海外への紹介にも意欲的に取り組んでいる。
多和田葉子/1960年東京生まれ。早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学博士課程修了。1982年からハンブルクに在住し、1987年にドイツで出版した二カ国語詩集でデビュー。2005年からはベルリンに在住して日本語とドイツ語の二言語で作家活動を続けている。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で第108回芥川賞を受賞、1996年にはドイツ語での文学活動に対し、バイエルン芸術アカデミーからシャミッソー文学賞を授与された。2011年「雪の練習生」で野間文芸賞受賞。2005年ゲーテ・メダル受賞。ドイツ語の作品も多数刊行され、英訳、フランス語訳も数多い。日本語の作品にはほかに、『容疑者の夜行列車』(2002年)、『エクソフォニー/母語の外へ出る旅」(2003年)、『海に落とした名前 』(2006年)、『雪の練習生』(2011年)、『雲をつかむ話』(2012年)など多数。
主催:一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)
協力:東京大学文学部現代文芸論研究室、光文文化財団、光文社