第3回Twitter文学賞で今月刊『死の家の記録』『アンナ・カレーニナ』の訳者・望月哲男先生の『青い脂』(望月哲男・松下隆志/訳)が1位を獲得!おめでとうございます。
『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』(デュレンマット/増本浩子 訳)も入賞!投票してくださったみなさま、ありがとうございます。
『青い脂』は現代ロシア文学の代表的な作家ソローキンの1999年の作品。部分的に試訳をしていたものの全訳をという提案に、これはロシア語で楽しむ(苦しむ)ための作品、翻訳には向かないだろうと答えていた望月哲男先生と、この作品を卒論のテーマにし、強力な中国語のアドバイザーのお友だちの助けを借りて全体の試訳をされた松下隆志さんによる「親子以上も年の離れたコンビによる『青い脂』完訳への挑戦」が結実!
週刊文春に掲載された中原昌也さんの書評の書き出しは「とんでもない代物が翻訳されてしまった!」
そして、山形浩生さんは朝日新聞の書評で
「異様(だと思う)な原文を、これまたとんでもない日本語に訳しきった訳者たちの偉業にも敬服。読者諸賢もこの青い脂を注入し、脳を爆発させんことを!」
(『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』も引き続きご愛読を!)