2013.10.15

<新・世界文学入門>「沼野教授と読む世界の日本、日本の世界。」今年度のゲストは加賀乙彦さん、谷川俊太郎さん・田原さん、辻原登さん

〜10代から出会う翻訳文学案内〜
<新・世界文学入門>「沼野教授と読む世界の日本、日本の世界。」

若者たちに向けて<世界文学>の視点で新しい読書の提案を行う連続講座「沼野教授と読む世界の日本、日本の世界。」、今年度のゲストが決定しました。ホストをつとめていただく沼野充義さん(東京大学現代文芸論研究室教授)と対談ゲストが文学について様々な角度から語り合います。

第一回のゲストは加賀乙彦さん(作家)、第二回は谷川俊太郎さん(詩人)と田 原さん(詩人、翻訳家)、第三回は辻原登さん(作家) です。

若者だけでなく、10代に文学の魅力を伝えたいとお考えの方のご参加も歓迎です。
ご応募をお待ちしております。

●第1回
《日時》11月9日(土)13:30〜15:30
《会場》渋谷区・長井記念ホール[渋谷駅より徒歩5分/渋谷区渋谷2-12-15]
《ゲスト》加賀乙彦さん(作家)
●第2回
《日時》12月7日(土)15:30〜17:30
《会場》新宿区・安与ホール[新宿駅より徒歩1分/新宿区新宿3-37-11]
《ゲスト》谷川俊太郎さん(詩人)、田 原さん(詩人、翻訳家)
●第3回
《日時》2014年2月2日(日)14:00〜16:00
《会場》新宿区・安与ホール[新宿駅より徒歩1分/新宿区新宿3-37-11]
《ゲスト》辻原登さん(作家)
【申込方法】各回とも申込フォームよりお申込みください。先着順にて参加者募集中です。参加費無料。
一般財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC)お申し込みフォーム
[プロフィール]
ホスト/沼野充義(ぬまの みつよし)さん
1954年、東京都生まれ。文芸評論家。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(現代文芸論・スラヴ語スラヴ文学研究室)。ロシア・ポーランド文学。著書に『屋根の上のバイリンガル』、『ユートピアへの手紙―世界文学からの20の声』、『W文学の世紀へ-境界を超える日本語文学』、『徹夜の塊 亡命文学論』(2002年サントリー学芸賞受賞)、『ユートピア文学論-徹夜の塊』(2003年読売文学賞受賞)、『世界は文学でできている-対話で学ぶ<世界文学>連続講義』(編著)、『世界文学から/世界文学へ 文芸時評の塊1933-2011』など。訳書にシンボルスカ『終わりと始まり』、レム『ソラリス』、ナボコフ『賜物』、チェーホフ『新訳 チェーホフ短篇集』など
第1回ゲスト/加賀乙彦(かが おとひこ)さん
1929年、東京都生まれ。小説家、精神科医。東京医科歯科大学犯罪心理学研究室助教授、上智大学文学部教授などをへて、一九七九年から文筆に専念。主な作品に『フランドルの冬』(1968年、芸術選奨文部大臣新人賞)、『帰らざる夏』(1973年、谷崎潤一郎賞)、『宣告』(1979年、日本文学大賞)、『湿原』(一九八六年、大佛次郎賞)、『永遠の都』(1998年、芸術選奨文部大臣賞)、『雲の都』(2012年、毎日出版文化賞企画特別賞)、『加賀乙彦自伝』『ああ父よ ああ母よ』(共に2013年)などがある。1987年にカトリックの洗礼を受ける。2011年、文化功労者。
第2回ゲスト/谷川 俊太郎(たにかわ しゅんたろう)さん
1931年、東京生まれ。詩、翻訳、絵本、映像、演劇など、多様なジャンルで縦横に活躍してきた当代日本を代表する詩人の一人。主な詩集に、『二十億光年の孤独』(1952年)、『六十二のソネット』(1953年)、『落首九十九』(1964年)、『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』、『定義』(共に1975年)、『コカコーラ・レッスン』(1980年)、『わらべうた』正・続(1981、2年)、『メランコリーの川下り』 (1988年)、『世間知ラズ』(1993年)、『旅』(1995年)、『私』(2007年)、『自選 谷川俊太郎詩集』(2013年)ほか多数。
第2回ゲスト/田 原(でん げん、ティエン・ユアン)さん
1965年、中国河南省生まれ。詩人、翻訳家。現・城西国際大学客員教授。谷川俊太郎の研究家として知られ、その詩作品を中国語に翻訳して数多く紹介している。母語である中国語のほかに日本語による詩作も行い、2004年に日本語の第一詩集『そうして岸が誕生した』(思潮社)を刊行。2009年に四川大地震の悲しみなどを綴った第二詩集『石の記憶』(思潮社)で第六十回H氏賞を受賞。谷川作品のほか、田村隆一、辻井喬、北園克衛、白石かずこ、高橋睦郎などの作品も翻訳している。2011年、翻訳した中国語詩集により、北京大学主催の第三回「中坤詩歌賞」を受賞した。
第3回ゲスト/辻原 登(つじはら のぼる)さん
1945年、和歌山県生まれ。小説家。東海大学教授などをへて、現・神奈川近代文学館館長・理事長。1990年『村の名前』で芥川賞を受賞する。その後の主な作品に、『飛べ麒麟』(1999年、読売文学賞)、『遊動亭円木』(2000年、谷崎潤一郎賞)、『枯葉の中の青い炎』(2005年、川端康成文学賞)、『花はさくら木』(2006年、大佛次郎賞)、『許されざる者』(2010年、毎日芸術賞)、『闇の奥』(2011年、芸術選奨文部科学大臣賞)、『韃靼の馬』(2012年、司馬遼太郎賞)、『冬の旅』(2013年、伊藤整文学賞)など多数。2012年に紫綬褒章を受章している。
主催:一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)
協賛:株式会社光文社
協力:東京大学大学院「現代文芸論研究室」、一般財団法人光文文化財団
『世界は文学でできている----対話で学ぶ<世界文学>連続講義』
沼野充義 (編著) リービ英雄/平野啓一郎/ロバート キャンベル/飯野友幸/亀山郁夫
2012年1月17日発売
価格:1,785円(税込み)
■2009年〜2010年に開催した連続講座をまとめた書籍です