自由の哲学者カント
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2011年1月~8月にかけて、東京ドイツ文化センターで行われた中山元さんの連続講義が本になりました! 「この講義では、カントのテクストをいろいろと読みながら、カントが啓蒙の時代にあって、いかに自由の概念を重視し、自由に思考することを大切に考えていたかを探ってみたいと思います。カントというと、道徳的な命令に服従すべきであるという義務論でよく知られていて、自由の概念がカントにとってきわめて重要な役割をはたしていたことは、あまり語られていないかもしれません。」(序より) 人間はどこまで、どのようにして自由でありうるのか。今を生きる私たちにとってもっとも重要である「自由」とはどういうことか。カントの哲学を通して考察していくのが、本書の大きな狙いです。講義録という形式をとっているので、平易な言葉で語られています。カントの各著作をこれから読んでみようと考えている方にも、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。 《目次》
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