2019.08.09

これから出る本(2019年9月・10月)

《2019年9月刊》
『サイラス・マーナー』(ジョージ・エリオット/小尾芙佐訳)

村はずれで孤独に生きる機織り職人サイラス・マーナーは、ある夜、生きがいに貯めていた金貨を盗まれてしまう。そのうえ玄関先には捨て子が。失意のなか哀れに思ったサイラスは、その幼女を育てる決心をするのだった......。待望の新訳。

『われら』(ザミャーチン/松下隆志訳)

宇宙船〈インテグラル〉の建造技師であるД(デー)-503は、〈単一国〉政府が定める〈時間タブレット〉に従い従順な生活を送ってきたが、やがて野蛮な古代の感情に中(あ)てられ......ソ連崩壊まで発禁にされたディストピア小説の大傑作、待望の新訳刊行。


《2019年10月刊》
『とはずがたり』(後深草院二条/佐々木和歌子訳)

十四歳で後深草院の後宮に入り寵愛を受ける二条。自意識高い美人で宮廷のアイドル的存在となった彼女が、誰にも見られぬ場所で愛欲の生活と出家後の旅の記録を綴った日本中世の日記・紀行文。二条の魅力がより身近に感じられる新訳。

『勇気の赤い勲章』(スティーヴン・クレイン/藤井光訳)