2020.09.09

これから出る本(10月・11月)

《2020年10月刊》
『現代の英雄』(レールモントフ/高橋知之訳)

カフカスの要塞に勤めるロシア人将校ペチョーリンは、現地民との間にトラブルを引き起こすなど、身勝手で不遜な人物であった。だが詳細に綴られた彼の手記からうかがえるその内面は意外なもので……。反逆精神に満ちたロシアの伝説的作家の代表作。


《2020年11月刊》
『賢者ナータン』(レッシング/丘沢静也訳)

舞台はエルサレム。最高権力者(スルタン)サラディンの恩赦を受けた若いテンプル騎士に養女を助けられたユダヤ人豪商ナータンが、サラディンから難問「三つの宗教のうちいずれが真の宗教か」を突きつけられる。18世紀ドイツの劇作家レッシングの代表作。

『存在と時間8』(ハイデガー/中山元訳)

前巻では死に臨む存在としての現存在の決意性から、独自の時間概念を提示した。この巻では現存在の「誕生と死のあいだの時間」について歴史性と時間內部性という観点から考察し、ヘーゲルの時間概念も取り上げ、現存在の存在に迫る(最終巻)。


《続刊》
『キム』(キプリング/木村政則訳)

19世紀後半のインド。当地で生まれ育った英国人の少年キムが、激動の時代に国内を旅しながら、多彩な背景を持つ人々とともに力強く生きていく姿を描いた冒険・成長小説。英国人で初めてノーベル文学賞を受賞した作家の代表作の一つ。