2021.01.13

これから出る本(2021年2月・3月)

《2021年2月刊》
『聊斎志異』(蒲松齢/黒田真美子訳)

中国清代の蒲松齢作。民間伝承などをもとに豊かな空想力と古典の教養を駆使し、神仙、幽霊、野狗、妖怪などと人間との不思議な交わりを描いた怪異譚。43篇を厳選収録。芥川龍之介や太宰治ら多くの日本の作家に影響を与えた中国怪異小説の傑作。


《2021年3月刊》
『小公子』(バーネット/土屋京子訳)

母と二人、ニューヨークでつましく暮らしていた幼いセドリックは、祖父ドリンコート伯爵の跡継ぎとして教育されるべく、突如英国の豪邸に呼びつけられる……。新しい生活を吸収しながら、周りにも影響を与えていく少年の姿を描く。挿絵多数。


『ミドルマーチ4』(ジョージ・エリオット/廣野由美子訳)

ラッフルズの不審死について、リドゲイトは少なからぬ関与を疑われ、窮地に立つ。一方、ドロシアとウィル・ラディスロー、フレッドとメアリ・ガースの交際が進展し、壮大な社会絵巻は終局へと向かう。「英国最高の小説」ついに完結!