2021.09.06

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#71 全6巻、ついに完結! 「もっとも偉大な小説」と称される『戦争と平和』の魅力。訳者・望月哲男さんを迎えて

望月哲男さん

この9月に完結となった『戦争と平和』は、19世紀初頭のナポレオン戦争の時代を舞台に、ロシア貴族の興亡からロシアの大地で生きる農民にいたるまで、国難に立ち向かう人びとの姿を描いたトルストイの代表作です。

登場人物が500人を超えるとか、歴史論を展開するエピローグまで含めた本編の後にトルストイ自身によるこの小説についての考えが付されるなど、長大であり、また複雑さをもったこの作品を前に、読者としては尻込みしそうになるかもしれませんが、心配はありません。有名なアウステルリッツ会戦やボロジノ会戦、またモスクワをめぐる攻防、パルチザン戦などの戦場シーンはもちろん、社交界でのシーンやそれぞれのカップルの恋愛模様、各家族のありようまで、それぞれのエピソードはそれほど長くなく、読みどころが満載なのです。そして、このエピソードを繋ぎ合わせて物語が進行する構成には、全巻に付した主要登場人物紹介のしおりが援軍になるはずです。

ということで、今回は、「あらゆる小説の中でもっとも偉大な作品」(モーム)と呼ばれるこの作品の魅力について、また読み通すための“コツ”についても、訳者の望月さんに存分に語ってもらいます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

 

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会 #71
全6巻、ついに完結! 「もっとも偉大な小説」と称される『戦争と平和』の魅力。訳者・望月哲男さんを迎えて
戦争と平和6《日時》2021年9月22日(水)18:30~20:00
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2021年9月6日(月)10:30~9月22日(水)17:30の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。応募人数が予定を超えた時点で締切とさせていただきますのでご了承くださいませ。 ※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。メール配信日:9月20日・22日の2回
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[望月哲男(もちづき・てつお)さんプロフィール]
1951年生まれ。中央学院大学教授、北海道大学名誉教授。ロシア文化・文学専攻。著書に『「アンナ・カレーニナ」を読む』『ドストエフスキーカフェ-――現代ロシアの文学風景』、訳書に『白痴』『死の家の記録』(ドストエフスキー)、『アンナ・カレーニナ』『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(トルストイ)、『ロマンⅠ、Ⅱ』(ソローキン)、『ドストエフスキーの詩学』(バフチン、共訳)、『青い脂』(ソローキン、共訳)など。『アンナ・カレーニナ』でロシア文学翻訳最優秀賞受賞。
望月哲男さんのプロフィール詳細(古典新訳文庫での訳書一覧)