2022.02.15

これから出る本(2022年3月・4月)

《2022年3月刊》
『スッタニパータ ブッダの言葉』(今枝由郎訳)

ブッダの遺した言葉を伝える最古の聖典。パーリ語からの完訳にあたっては、漢訳で生まれた難解な仏教用語 (涅槃、沙門など) を極力避け、わたしたちの日常語に訳すことで、平易な言葉で人々に語り掛けていた人間ブッダの姿が生き生きと蘇る。

《2022年4月刊》
『街と犬たち』(バルガス・ジョサ/寺尾隆吉訳)

厳格な規律に支配されつつも不埒な行いが横行するレオンシオ・プラド軍人学校。試験問題盗難の発覚と密告が、寄宿生の少年たちのいびつな連帯に変化をもたらしていき......。ラテンアメリカ文学ブームの幕開けを告げた、著者の出世作。

《続刊》
『毛皮を着たヴィーナス』(マゾッホ/許 光俊 訳)

夢見がちな青年ゼヴェリンは美しい寡婦ヴァンダに魅了され、彼女に女王としての理想の女性像を求めていく。そして奴隷となる契約まで結び、彼女による残酷な扱いにその身を委ねていくが......。かの「マゾヒズム」の由来となった著者の代表作。