2023.09.13

これから出る本(2023年10月・11月)

《2023年10月刊》
『ドラキュラ』(ブラム・ストーカー/唐戸信嘉 訳)

トランシルヴァニア山中の城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、獲物を求めて英国ロンドンへ向かう。嵐の中の帆船を意のままに操り、コウモリに姿を変えて忍び寄る魔の手から、ロンドン市民は逃れることができるのか。吸血鬼文学の不朽の名作。


『太平記』(上)(作者未詳/亀田俊和 訳)

正中の変、元弘の変を経て鎌倉幕府はついに滅亡するが、後醍醐天皇による建武の新政も世の混乱を収めきれず……。足利尊氏・直義兄弟、後醍醐天皇、新田義貞、楠木正成、高師直らによる、日本各地で繰り広げられた南北朝時代の動乱を描いた歴史文学の傑作。

 

《2023年11月刊》
『翼 李箱作品集』(李箱/斎藤真理子 訳)

陽の差さない部屋で怠惰を愛する「僕」は、隣室で妻が「来客」からもらうお金を分け与えられて……表題作「翼」ほか、近代化・植民地化に見舞われる朝鮮半島で新しい文学を求めたトップランナーの歓喜と苦闘の証たる小説、詩、随筆等を収録。


『太平記』(下)(作者未詳/亀田俊和 訳)

後醍醐天皇は吉野に逃れ、幕府が優位を築くも驕った高師直らは専横をきわめる。やがて観応の擾乱が勃発、尊氏・直義の運命は? 動乱を経て足利政権が覇権を確立していく様をダイナミックに描く。最新の研究成果を踏まえた解説付き。