2025.05.13

これから出る本(2025年6月・7月)

《2025年6月刊》
『モンテ・クリスト伯1』(アレクサンドル・デュマ/前山悠訳)

将来を嘱望された若き船乗りエドモン・ダンテスは、嫉妬した同僚に陥れられて、海に浮かぶおぞましい監獄に送られる……フランスの文豪デュマの心躍る代表作。各巻には作家や作品の周辺情報などを紹介する「読書ガイド」を収録。(全6巻)

『日陰者ジュード』(トマス・ハーディ/木村政則訳)

聖職者になろうと大学入学を志すジュードは、その願いも叶わぬうちに、奔放なアラベラと結婚するも、関係はすぐに破綻する。一方、知的で進歩的な考えを持つ従妹スーに惹かれ、同棲を始めるが……。近代人の悲劇的運命を描いた大作。

《2025年7月刊》
『エミール2』(ルソー/斉藤悦則訳)

『政治的なものの概念』(カール・シュミット/中山元訳)

ドイツの政治思想家シュミットの代表的著作。政治の本質を「友と敵の区別」であると規定し、友と敵を定義したうえで、政治的なものの考察を深めて理論づけた。ナチス入党前後に改訂、刊行された「ナチス版」(1933年)も収録。