2025.06.05

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#111 ついに新訳刊行開始! 大デュマの最高傑作『モンテ゠クリスト伯』、その魅力に迫る 訳者・前山悠さんを迎えて

前山悠さん
前山 悠さん

19世紀フランスでは、「新聞連載」という新しい形態の発明により、多くの一般市民が安価に娯楽小説を楽しめるようになり、それは作家にとっても実入りのいい仕事になりました。そんな新聞連載の寵児の一人がアレクサンドル・デュマであり、その代表作こそが『モンテ゠クリスト伯』です。そのドラマティックな展開と、情感豊かな描写によって、世界中が魅了され、翻訳・翻案、映像化や舞台化は枚挙にいとまがありません。

将来を嘱望された若き船乗りエドモン・ダンテスは、美しいメルセデスとの結婚直前、嫉妬した同僚の謀略に遭い逮捕される。海に浮かぶ島の監獄で、14年もの絶望的な生活を強いられるが、ある日他の囚人が壁を削る音に気づき……。地獄に突き落とされた青年の運命は?

今回の新訳では、新聞読者の興味を引き続けた物語の面白さと、情感の豊かさはそのままに、よりクリアに、生き生きと壮大な物語を楽しめます。全6巻とまだ先の長いシリーズですが、刊行開始を機に、本書の楽しみ方、ここまでの話の読みどころ、知っておくといい時代背景などについて、翻訳者の前山さん自身にたっぷりと語って頂きます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

※『モンテ゠クリスト伯1』は6月11日発売です。

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#111
ついに新訳刊行開始! 大デュマの最高傑作『モンテ゠クリスト伯』、その魅力に迫る
訳者・前山悠さんを迎えて
『モンテ゠クリスト伯1』アレクサンドル・デュマ/前山悠訳
《日時》2025年6月25日(水)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2025年6月5日(木)~6月25日(水)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:6月23日・25日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[前山悠(まえやま・ゆう)さんプロフィール]
1981年新潟県生まれ。翻訳家。パリ第七大学博士課程修了(文学博士)。訳書に『千霊一霊物語』(アレクサンドル・デュマ)、『クローデル小喜劇集』(クローデル、共訳)、『転落』(カミュ)などがある。
前山悠さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。