ギュスターヴ・フローベール Gustave Flaubert

  • 生年:1821年
  • 没年:1880年
フランスの小説家。ルーアンで外科医の息子として生まれる。大学でははじめ法律を学ぶが性に合わず、創作活動に向かう。1857年、4年半をかけて書き上げた処女作『ボヴァリー夫人』が、裁判沙汰をひき起こしたという宣伝効果もあって大ベストセラーになり、作家としての地位を確立した。1869年に自伝的な作品『感情教育』を発表したが、売れ行きはともかく、世評は芳しくなかった。晩年は長編『ブヴァールとペキュシェ』に精力をつぎ込んだが、完成を見ずに1880年、自宅で死去。身近な題材を精緻かつ客観的に描写するフローベールの手法は、その後のゾラ、モーパッサンらに影響を与えた。他の作品に『サランボー』『三つの物語』などがある。
ギュスターヴ・フローベール