ワシントン・アーヴィング Washington Irving

  • 生年:1783年
  • 没年:1859年

アメリカのロマン派を代表する作家。文壇デビュー作の『ニューヨーク史』(1809)においてユーモアや軽妙な諷刺で才気を発揮した後、1815年にイギリスに渡ってからは牧歌的でスケッチ風の物語や神話伝説の独自の世界を描いた短編集『スケッチ・ブック』(1819-20)で一世を風靡した。また、スペイン滞在中に着想を得、旺盛な創作意欲とイスラム文化への傾倒を遺憾なく示した本作『アルハンブラ物語』(1832)に代表される歴史文化の分野でも意欲的に文学活動を展開した。晩年は念願としていた畢生の作品『ジョージ・ワシントン伝』(1855-59)の著述に没頭してこれを完成した。

ワシントン・アーヴィング