儚くもやるせない青春の姿を描いた"現代の神話"

うたかたの日々

うたかたの日々

ヴィアン    
野崎 歓  訳   

20世紀「伝説の作品」が鮮烈な新訳で甦る!

作品

「圧倒的なのは作品における現実離れであり、現実から離脱するためにさまざまなたくらみを仕掛けてくるヴィアンの、奔放にして自在な筆法の大胆さです」ヴィアンの魅力を瑞々しい訳文で再現する。


内容

青年コランは美しいクロエと恋に落ち、結婚する。しかしクロエは肺の中に睡蓮が生長する奇妙な病気にかかってしまう……。愉快な青春の季節の果てに訪れる、荒廃と喪失の光景を前にして立ち尽くす者の姿を、このうえなく悲痛に、美しく描き切ったラブストーリー。決定訳ついに登場!


東京大学のボリス・ヴィアン──「うたかたの日々」を読む img_20130924_vian.jpg
菊地成孔さん×野崎 歓さん
2013年9月24日(火)収録
YouTube[古典新訳文庫チャンネル]>>
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創刊5周年記念徹底対談
ヴィアンからジュネまで──異才と怪物を生んだ20世紀フランス文学を語る
野崎歓さん×中条省平さん
2011年11月17日(木)収録
YouTube[古典新訳文庫チャンネル]>>
ボリス・ヴィアン    Boris Vian
[ 1920 - 1959 ]    フランスの作家・ミュージシャン。パリ郊外に生まれる。エリート校の国立中央工芸学校を卒業後、エンジニアとして勤務しながら、ジャズ・トランペッター、翻訳家、批評家、シャンソン作者・歌手としてマルチな才能を発揮した。『うたかたの日々』は没後、真価を認められ、現代恋愛小説の古典として読みつがれている。他の長編に『北京の秋』『心臓抜き』がある。1959年、デビュー作『墓に唾を吐きかけろ』の映画完成の試写上映中に心臓発作を起こし、39歳で人生を終えた。
[訳者] 野崎 歓    Nozaki Kan
1959年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。フランス文学研究のほか、映画評論、文芸評論、エッセイなど幅広く手がけている。著書に『異邦の香り―ネルヴァル「東方紀行」論』『フランス文学と愛』『赤ちゃん教育』『アンドレ・バザン―映画を信じた男』『夢の共有―文学と翻訳と映画のはざまで』ほか。訳書に『ちいさな王子』(サン=テグジュペリ)、『赤と黒』(スタンダール)、『うたかたの日々』(ヴィアン)、『地図と領土』(ウエルベック)、『映画とは何か』(バザン、共訳)など多数。
マノン・レスコー
マノン・レスコー

プレヴォ

野崎 歓 訳

赤と黒(下)
赤と黒(下)

スタンダール

野崎 歓 訳

赤と黒(上)
赤と黒(上)

スタンダール

野崎 歓 訳

ちいさな王子
ちいさな王子

サン=テグジュペリ

野崎 歓 訳