働きすぎの僕らには"休養"が必要だ!

ボートの三人男 もちろん犬も

ボートの三人男 もちろん犬も

ジェローム・K・ジェローム    
小山太一  訳   

ひとつのボートでテムズ河を遡る、3人+1匹の珍道中
英国ユーモア小説の傑作!

内容

料理へのこだわり、武勇伝くらべ、やせがまん対決、パブでの騒動......独身男三人で旅をすれば、あることないことで議論になり、他人に迷惑をかけたりかけられたり、大まじめだからこそ「ふふっ」と笑える事態に事欠かない。英国ユーモア小説の傑作!


物語

ありとあらゆる病気に罹っていると判断した僕は、休養と変化を求めて、友人ハリスとジョージ、そして犬のモンモランシーとともに、ボートに荷物を積み込み(歯ブラシは入れた?)、テムズ河を遡上する旅に出る。景勝地を巡ってゆっくりするはずが、トラブルとハプニングの連続で......。


ジェローム・K・ジェローム    Jerome K. Jerome
[ 1859 - 1927 ]    イギリスの作家。初等教育を受けた後、鉄道員、劇団員、事件記者、弁護士事務所の事務員などの職を転々としながら、文筆家としての活動を開始。1889年、テムズ河でのボート遊びをユーモラスに描いた小説『ボートの三人男』がヒットし、一躍有名に。続編となる『自転車の三人男』のほか、多くのエッセイ、戯曲、小説を残し、雑誌の編集や創刊にも携わった。
[訳者] 小山太一    Taichi Koyama
英文学者、翻訳家。東京大学文学部英文科卒業後、同大学院修士課程、ケント大学大学院博士課程を修了。和洋女子大学講師、専修大学教授を経て現在、立教大学文学部教授。訳書に『アムステルダム』(マキューアン)、〈ジーヴズの事件簿〉シリーズ(ウッドハウス、岩永正勝と共訳)、『V.』(ピンチョン、佐藤良明と共訳)、『自負と偏見』(オースティン)など多数。