不世出の心理学者、波瀾の生涯はどこに辿りついたのか

回想・夢・思索(下)

回想・夢・思索(下)

カール・グスタフ・ユング     アニエラ・ヤッフェ  編   
村本詔司  監訳    福原美穂子  訳   
宗教、倫理学、神秘主義への尽きない語り……。
物語
幻視ヴィジョン、神秘体験、北アフリカやインド等への旅、「死後の生」、 晩年の思索……ユングの後半生を彩る多様な経験と深い省察、時代との格闘が真に迫る下巻。ユング心理学が成熟してゆく過程を辿る魂の書。本邦初となるドイツ語版からの翻訳に、詳細な注、解説、用語集をつけた決定版。
内容
ユングへの関心は、その心理学を編み出した心理学者がどんな人柄で、どんな時代を、どんな人々と交わり(あるいは、交わりそこね)、どんなことを学び(あるいは、学びそこね)、 どんな人生を送った(あるいは送りそこねた)のかということに対する関心にも裏打ちされている。(監訳者あとがき)
目次
7 著作の成立について
8 塔
9 旅
10 幻視ヴィジョン
11 死後の生について
12 晩年の思索
13 我が人生を振り返って
付録
手紙
人物の思い出
『赤の書』への補足
死者たちへの七つの説教(一九一六年)
ユング家について  アニエラ・ヤッフェ
用語集(五十音順)
 解説 村本詔司
 年譜
 全集の構成と本書で言及されている邦訳ユング著作
 参考文献
 監訳者あとがき
 
カール・グスタフ・ユング    Carl Gustav Jung
[ 1875 - 1961 ]   

精神科医。分析心理学者。スイスに牧師の息子として生まれる。バーゼル大学医学部卒業後、ブルクヘルツリ病院に入局し、単語連想実験に従事。一時フロイトと関係を深めるが、後に決別。「集合的無意識」「個性化」「元型」といった語で考え方を表し、夢分析や神話的素材などを用いて、独自の心理学を確立する。

アニエラ・ヤッフェ    Aniela Jaffé
[ 1903 - 1991 ]   

ユング派分析家でユングの秘書。ベルリン生まれのユダヤ人。ユングの書簡集などを編集するほか、自身の著作も発表する。

[訳者] 村本詔司    Muramoto Shoji

1947年、大阪府生まれ。京都大学教育学部卒業。神戸市外国語大学名誉教授。博士(人間科学)、心理学者。著書に『ユングとゲーテ』『ユングとファウスト』『ウルス・アップの近世西洋仏教発見史』など、訳書に『ユングと脱近代』(ホーマンズ)など多数。

[訳者] 福原美穂子    Fukuhara Mihoko

1973年、大阪府生まれ。ドイツ語翻訳家。訳書に『数学の誘惑』(ドレッサー)、『全貌ウィキリークス』(ローゼンバッハ&シュタルク、共訳)など多数。 編訳書に『ドイツ語の基本』(ライマン、共編訳)など。