2021.03.12

電子書籍新刊『賢者ナータン』『キム』『小公子』『ミドルマーチ4』を発売しました。

『賢者ナータン』(レッシング/丘沢静也訳)

十字軍の停戦協定が成立したエルサレム。キリスト教徒のテンプル騎士に養女を助けられたユダヤの商人ナータンが、イスラムの最高権力者から「3つの宗教のうち本物はどれか」と問われる。18世紀、カントとならんで、啓蒙の世紀をリードした思想家レッシングの代表作であり、「寛容と人間愛」を説いた思想劇。付録に〈指輪の寓話〉(『デカメロン』)、〈寓話〉(レッシング)。

 

『キム』(キプリング/木村政則訳)

植民地時代のインド。英国人孤児のキムは現地民に溶け込み逞しく暮らしていたが、チベットから聖なる川を探しに来たという老僧に感化され、弟子として同道する。だが現地語と変装が得意な彼は英国軍の目にとまり、やがて重大な任務を担うことになる……。ノーベル賞作家の代表長篇。

 

『小公子』(バーネット/土屋京子訳)

心優しく美しい少年セドリックは、ニューヨークで母親と暮らしていたが、7歳のある日、自分が英国の貴族ドリンコート伯爵の唯一の跡継ぎフォントルロイ卿であることを知らされる。渡英して祖父の住む城で教育を受けることになるが……。

 

『ミドルマーチ4』(ジョージ・エリオット/廣野由美子訳)

バルストロードの暗い過去が知れ渡り、彼から融資を受けたリドゲイトにも世間から疑惑の目が向けられる。一方、結婚生活に不満を抱えたロザモンドは、ロンドンから戻ったウィルに心引かれるが、彼は違う女性を愛していたのだった――。それぞれの新しい人生へと連なる清々しい結末!

『キム』(キプリング/木村政則訳)ミドルマーチ1