イギリス小説の最高峰、ついに完結!

ミドルマーチ4

ミドルマーチ4

ジョージ・エリオット    
廣野由美子  訳   
未必の故意、恥辱に塗れる者、恋敵同士の静かなる対峙──
そしてドロシアの選択とは?
詩人エミリー・ディキンスンも激賞
作品
結婚はいまもなお、家庭という叙事詩の始まりなのである。結婚とは、二人の人間が一体となり、歳月を経て頂点に達し、年をとって共通の楽しい思い出を刈り入れるという結合だが、次第にそれを勝ち得ていくか、あるいは、取り返しがつかないほど敗北するのか、叙事詩のごとく謳い上げられるのだ。(本文より)
物語
バルストロードの暗い過去が知れ渡り、彼から融資を受けたリドゲイトにも世間から疑惑の目が向けられる。一方、結婚生活に不満を抱えたロザモンドは、ロンドンから戻ったウィルに心引かれるが、彼は違う女性を愛していたのだった──。それぞれの新しい人生へと連なる清々しい結末!
目次
ミドルマーチ4
 読書ガイド 廣野由美子
 年譜
 訳者あとがき
ジョージ・エリオット    George Eliot
[ 1819 - 1880 ]   

英国ヴィクトリア朝を代表する小説家。本名メアリ・アン・エヴァンズ。中部の土地差配人の家に生まれ、寄宿学校で教育を受けた後、自宅で外国語などさまざまな学問を独学で学び、30歳で評論雑誌の編集者補佐に。1857年、男性名「ジョージ・エリオット」で小説を発表(翌年『牧師たちの物語』として書籍化)。以降、『アダム・ビード』、『フロス河の水車場』、『サイラス・マーナー』、『ロモラ』、『ダニエル・デロンダ』などの小説を次々と発表し、成功を収める。'71年~'72年に分冊刊行された『ミドルマーチ』はヴァージニア・ウルフをはじめとする後世の作家たちに賞賛され、現代でも英国小説の最高峰との呼び声が高い。

[訳者] 廣野由美子    Yumiko Hirono

1958年生まれ。英文学者。京都大学教授。著書に『深読みジェイン・オースティン──恋愛心理を解剖する』、『謎解き「嵐が丘」』、『批評理論入門──「フランケンシュタイン」解剖講義』、『ミステリーの人間学──英国古典探偵小説を読む』など多数。訳書に『ジョージ・エリオット』(ドリン)など。NHK Eテレ「100分de名著」の『フランケンシュタイン』『高慢と偏見』にゲスト講師として出演。

ミドルマーチ3
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ジョージ・エリオット

廣野由美子 訳

ミドルマーチ2
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サイラス・マーナー
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ミドルマーチ1
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