地方都市ミドルマーチを舞台に緻密な人間描写で織りなす壮大な物語。

ミドルマーチ1

ミドルマーチ1

ジョージ・エリオット    
廣野由美子  訳   

ジョージ・エリオット生誕200年
「偉大なイギリス小説100」第1位!(2015年BBC)
個人の心情と行動を鋭い洞察力で描き、壮大な社会絵巻として完成させた傑作、刊行開始〈全4巻〉

作品

『ミドルマーチ』は、ふつうの人間の内面生活を社会との関係において描くことによって小説を芸術へと高めた点で、ヴィクトリア朝小説、いやイギリス小説の最高峰と言えるだろう。(「読書ガイド」より)

物語

知的で美しいドロシア・ブルックは二十歳前後の娘だが、自分の人生を偉大な目的に捧げることを熱烈に願い、温厚でハンサムな准男爵を退けて、学究生活に打ち込んでいる厳めしい五十がらみの牧師と婚約する......。

読書ガイド

廣野由美子

ジョージ・エリオット    George Eliot
[ 1819 - 1880 ]   

英国ヴィクトリア朝を代表する小説家。本名メアリ・アン・エヴァンズ。中部の土地差配人の家に生まれ、寄宿学校で教育を受けた後、自宅で外国語などさまざまな学問を独学で学び、30歳で評論雑誌の編集者補佐に。1857年、男性名「ジョージ・エリオット」で小説を発表(翌年『牧師たちの物語』として書籍化)。以降、『アダム・ビード』、『フロス河の水車場』、『サイラス・マーナー』、『ロモラ』、『ダニエル・デロンダ』などの小説を次々と発表し、成功を収める。'71年~'72年に分冊刊行された『ミドルマーチ』はヴァージニア・ウルフをはじめとする後世の作家たちに賞賛され、現代でも英国小説の最高峰との呼び声が高い。

[訳者] 廣野由美子    Yumiko Hirono

1958年生まれ。英文学者。京都大学国際高等教育院副教育院長。著書に『批評理論入門──「フランケンシュタイン」解剖講義』『小説読解入門「ミドルマーチ」教養講義』『シンデレラはどこへ行ったのか──少女小説と「ジェイン・エア」』など多数。訳書に『ミドルマーチ』全4巻(ジョージ・エリオット)など。NHK Eテレ「100分de名著」の『フランケンシュタイン』『高慢と偏見』『シャーロック・ホームズスペシャル』にゲスト講師として出演。

ミドルマーチ4
ミドルマーチ4

ジョージ・エリオット

廣野由美子 訳

ミドルマーチ3
ミドルマーチ3

ジョージ・エリオット

廣野由美子 訳

ミドルマーチ2
ミドルマーチ2

ジョージ・エリオット

廣野由美子 訳

サイラス・マーナー
サイラス・マーナー

ジョージ・エリオット

小尾芙佐 訳

説得
説得

オースティン

廣野由美子 訳