2025.06.23

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#112 読み継がれる不朽の名作、ヴェルヌ『十五少年漂流記 二年間の休暇』の魅力 訳者・鈴木雅生さんを迎えて

鈴木雅生さん
鈴木雅生さん

いよいよ夏休み直前。ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記 二年間の休暇』は夏のゆったりした読書や読書感想文の題材にもぴったりな一冊です。

南太平洋の無人島に漂着した15人の少年たちのサバイバルは、狩りや獲物の調理、住居の整備、燃料用の薪や灯火用の油脂の確保など苛酷ではあるものの、「子どもだけの世界を作り上げていく昂揚感──秘密基地づくりにも通じるような昂揚感(訳者)」に満ち、ひとことで言えばワクワクが止まりません!

大人のいない世界で彼らははいかに役割分担し社会を築いていくのでしょうか。本書はリーダーシップ、対立と和解、多国籍なコミュニティといったテーマに注目して読み進めることもできます。

昨年刊行された光文社古典新訳文庫版では、ヴェルヌの冒険物語には欠かせないL・ブネットの挿絵も全点収録され、物語を彩っています。今回の読書会では、新訳を担当された鈴木雅生さんを迎え、本書の成立過程や読みどころなど存分に語っていただきます。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#112
読み継がれる不朽の名作、ヴェルヌ『十五少年漂流記 二年間の休暇』の魅力
訳者・鈴木雅生さんを迎えて
『十五少年漂流記 二年間の休暇』ヴェルヌ/鈴木雅生訳
《日時》2025年7月22日(火)19:00~20:30
《会場》Zoom(オンライン)
《参加費》無料
《参加方法》2025年6月23日(月)~7月22日(火)19:00の間、紀伊國屋書店ウェブストアにて、参加お申し込みを承ります。 ※ご案内メール配信予定日:7月21日・22日の2回。
お申し込みについて、詳しくは 紀伊國屋書店ウェブサイトをご覧ください
[鈴木雅生(すずき・まさお)さんプロフィール]
1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学、パリ第四大学博士。学習院大学文学部教授。共著書に『フランス文化事典』『フランス文化読本』。訳書に『戦う操縦士』 (サン=テグジュペリ)、『ポールとヴィルジニー』 (ベルナルダン・ド・サン=ピエール)、「地上の見知らぬ少年」 (ル・クレジオ、 第16回日仏翻訳文学賞)、『きびしい冬』 (クノー)など。
鈴木雅生さんのプロフィール詳細(光文社古典新訳文庫での訳書一覧)
[駒井稔(こまい・みのる)さんプロフィール]
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004 年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』『編集者の読書論』(光文社新書)、『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』(書肆侃侃房)がある。